ラインの先頭を任された(買って出た)村上義弘が、(此方が)そりゃ無理だろうとも思える「魂の逃げ」を打つ――。そんな画の記憶の頻度とおなじぐらい、目標なしの村上博幸が「ひと捲り」という競走を見ている気がする。そして村上兄弟がそろって「近畿地区の記念・近畿地区の特別競輪」を一倍大事にする発言もまたよく聞く。
逃げ切り六本、逃げ残りの二着が四本、捲り一着は二本だけと、バンク特性がもろに出た初日の奈良記念だったが、その捲り二本は第十レースの原田研太朗と最終レース村上弟の単騎捲りでありました。
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