四番車・石丸寛之―八番車・三宅伸の岡山セットが最後の最後に捲った西武園の全日本選抜競輪は平成二十年の十二月だから、今から十年前だ。うんと昔のような気もするし、まだ十年なのかとも複雑な感慨を持つ。たしか俺は後輩の某とノリで⑧から全通り買っており「捲っちゃえ――!」「差せ――!」と大声を発しながら見物していた記憶がある。石丸を「石丸電器」と呼んでいたのは三宅だったか、それとも記者席の駄洒落好きだったかは記憶が怪しいが……。
第八競走の一番車、石丸が動き出し、スパッと捲ってしまう中継映像を見ながら俺は、西武園の石丸寛之だもんなァと胸奥で呟いた。丸一日車券を買っていないから被害も何もないのだが、やっぱ、ちょっと、悔しい――。
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