ガールズケイリンは取手・平塚ナイター・青森ミッドナイトと怒涛の3場開催、またまた今週もクソ忙しい(笑)。
取手二日目は極めて順当、ステファニー・モートン(オーストラリア)とアナスタシア・ボイノワ(ロシア)が今日も力の違いを見せつけた。
6Rは太田美穂→荒川ひかり→石井貴子(千葉)→三宅愛梨→成田可菜絵→モートン→藤原亜衣里という初手の隊列、残り2周から藤原がバックで荒川の横あたりまで上がっていく。
打鐘で貴子が引いたので藤原が3番手、その横に追い上げていた成田も4角で4番手に入る。
5番手になった貴子が動くより先に最終ホームでモートンが一気にスパート、鋭い出脚であっという間に3番手まで進出すると空いていた美穂→荒川の後ろに入らずにそのまま捲っていく。
貴子はやや離れるも自力含みで追い上げて最終バックではモートン後位、3角で美穂を交わしたモートンと追走の貴子が完全に抜け出す。
貴子には大チャンスとなったが今日もモートンの脚色は最後まで衰えず、貴子を全く寄せつけなかったモートンが余裕の連勝を飾った。
モートンは今日も着差以上の完勝、連日早めの仕掛けで日本勢も直線勝負には持ち込めているがここからが遠い。
今年のUCI自転車トラック競技世界選手権(香港)ではチームスプリント決勝でボイノワのいるロシアに惜敗しているだけにガールズケイリンでお返しを狙う。
貴子は踏み出しで遅れを取るも意地の追走、最終バックで一気に追いついて絶好の展開になったがそれまでに脚を使っていることもあり詰め寄れなかった。
それでも今日は見せ場十分、相手や展開に応じてこういうレースもできるのが強みで2つのタイトル獲得はいずれも差し切りだ。
美穂はまたも離れた③着、連日よく頑張っているが今回は相手が悪すぎる。
日本勢同士なら十分に通用する内容なので今はこれでいい。
7Rは高橋智香→福田礼佳→高橋朋恵→猪子真実→ボイノワ→荒牧聖未→中村由香里、このまま打鐘となり誰も動かずに残り1周を通過する。
ちょっと失礼な言い方になるがボイノワの前の4人はもうこの時点でいてもいなくても同じ、誰も引っ張りたくはないし動くに動けない。
当然ながらペースは緩くなり結局は残り半周弱のヨーイドン、2角で大外に出したボイノワが5番手からものすごいスピードで捲って前団を飲み込む。
荒牧が食い下がって直線勝負もこの仕掛けでは抜けるはずもなく、ボイノワが楽々押し切った。
好マークの荒牧が②着、離れた中村も結局③着に入って三連単はなんと170円だ(笑)。
いくら堅く収まる傾向が強いガールズ予選でも三連単で200円を切るとなると珍しい。
ボイノワは今日も大楽勝、残り半周までは遊んでいたようなものだ。
追走の荒牧を子供扱い、これはちょっとレベルが違いすぎる。
荒牧は今日も初手から外国人選手をマークする形、よく食い下がっているが全く詰め寄れない。
自身の調子は悪くないと思うので決勝ではなんとか展開を突きたい。
中村はボイノワ→荒牧に離れてしまったが自ら踏んで辛うじて③着、三連単の人気に応えた(笑)。
底力でしのいではいるがかつてのグランプリ女王も苦しい戦いが続いている。
9/9
取手5Rガールズ一般
[車 名 期県]
①三宅 愛梨 104岡○
②高橋 朋恵 108長◎
③福田 礼佳 108栃
④成田 可菜絵 112大▲
⑤藤原 亜衣里 102新
⑥高橋 智香 112愛△
⑦猪子 真実 104愛
①愛梨・②朋恵・④成田はいずれも一般戦なら勝ち負け、近況の決勝進出の多さで一応朋恵を上位とする。
相手はもちろん小倉一般戦が久々に強かった愛梨と早くも2勝を挙げている成田、あとは今日のレースでいくらペースが遅いとはいえ逃げて④着の⑥智香も少し押さえておきたい。
三連単
②→①④→①④⑥
9/9
取手9Rガールズ決勝
[車 名 期県]
①荒牧 聖未 102栃▲
②中村 由香里 102東
③石井 貴子 106千△
④荒川 ひかり 110茨
⑤ステファニー モートン 000外○
⑥アナスタシア ボイノワ 000外◎
⑦太田 美穂 112三
これは見るレース(笑)、⑥ボイノワと⑤モートンの争いだがやはり単純に視覚に訴えるのはボイノワのほうか。
日本勢は割って入れれば上出来だが苦しいか。
①荒牧と③貴子へ。
三連単
⑥→⑤→①③
平塚は最終日、決勝戦はロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)がナターシャ・ハンセン(ニュージーランド)の捲りを差し切って外国人選手のワンツー決着となった。
レースは吉村早耶香→尾崎睦→野口諭実可→ハンセン→ファンリーセン→藤巻絵里佳→細田愛未という初手、細田が1車追い上げて打鐘を迎える。
吉村がそのまま逃げて尾崎には絶好の展開、ハンセンが早めに仕掛けていくと尾崎も発進するがハンセンが捲りで尾崎をねじ伏せる。
最後はハンセンの後ろで脚をためていたファンリーセンが差し切って優勝、捲ったハンセンは②着となりその後ろに入った細田が③着となった。
ファンリーセンはハンセンの後ろでうまく脚をためる形、もちろん自力でも強いが今日は展開も味方した。
初日は尾崎に差し返されたがしっかり修正して実力発揮、スケート選手時代から世界で戦っているだけあって適応力はさすがだ。
ハンセンも負けて強し、連日尾崎を捲りでねじ伏せた。
今日の展開では後ろのファンリーセンに差されたのは仕方ないだろう。
細田は1車追い上げて外国勢を追走、よく食い下がったが今日の展開では③着が精一杯か。
ようやく形になってきているのでさらに追走技術を研いてコンスタントに末脚を繰り出せるようになってほしい。
尾崎は吉村が前受けから突っ張ってくれて絶好の展開になったが今日は完全に力負け、世界の壁は厚かった。
初日はファンリーセンを差し返す気迫を見せたが相手が初出走だったこともあるし、やはり外国勢がスピード・瞬発力で大きく上回る。
青森初日は長澤彩と石井寛子が快勝、小林莉子はようやく復帰したのにまた落車してしまった。
1Rは藤谷はるな→莉子→蓑田真璃→山口菜津子 →長澤→大和久保美→中西叶美という初手、打鐘で蓑田が先に斬った上を長澤が最終ホームで叩く。
この後ろは誰もが欲しい位置、飛びつこうとした莉子が狭くなりバランスを崩して初手から長澤マークだった大和と2車が落車してしまう。
長澤は後続のもつれを尻目に楽々押し切り、以下も落車の影響がなかった蓑田→藤谷が前残りの②③着となった。
長澤はアクシデントに関係なく快勝、実質先行1車の組み合わせで後続が勝手にもつれて余裕の逃げ切りとなった。
蓑田はラッキーな部分もあったがこれも前々に踏んでいたからこそ、予選の②着は大きい。
藤谷も同様に前々、最終バックで捲ろうとしないで差しに構えれば②着はあった。
莉子はまたも落車、落車骨折でようやく復帰して再度の落車は痛恨だ。
負傷の具合がどの程度のものか分からないが嫌な転び方、大和共々大事に至らないことを祈るしかない。
2Rは亀川史華→明珍裕子→寛子→田中真彩→坂口楓華→遠峯加奈→山口優衣、このまま打鐘となり後続の動きはなく亀川が先行態勢に入る。
最終ホームで追い上げた優衣は寛子後位狙い、寛子が十分の3番手で坂口はなかなか仕掛けられない。
ようやく最終バックで坂口が捲っていくがもちろん寛子は満を持して発進、鋭い出脚で亀川をあっさり捕らえると直線は後続を突き放して圧勝した。
寛子には踏み出しで離れたがその後ろから捲り追い込んだ真彩が②着、亀川を交わした明珍が③着で連下は伏兵が台頭した。
寛子はここも楽勝、予選クラスでは位置も簡単に取らせてもらえる。
単調なレースになったので3番手から前を交わせばいいだけになった。
グランプリ出走へ今年も最後まで気が抜けないがここへきて気配は上々だ。
真彩は初手から寛子マーク、これまでのレースは初手はほとんど後方でいまひとつ安定感がないのはそれが原因だが、今日は中団でしかも寛子の後ろなら絶好と言っていい。
寛子の踏み出しには離れたが自ら捲り追い込む得意の形で②着に入ってきた。
明珍は好枠を利して初手で亀川後位、その亀川がそのまま逃げて一番追走しやすい形になった。
どんな展開であれその亀川を交わしたのは収穫、近況は一般戦はそこそこ走っているが予選のヒットは久々だ。
亀川は末を欠いて④着、寛子に捲られるのはともかく後続は退けないといけないメンバーだ。
前々回の岸和田では追い込みで優勝、それで前回の函館では連日捲りや追い込みに回っていたのがやや響いたか。
9/9
青森1Rガールズ予選2
[車 名 期県]
①山口 優衣 108佐○
②長澤 彩 106愛◎
③坂口 楓華 112京△
④明珍 裕子 104島
⑤田中 真彩 112媛▲
⑥山口 菜津子 102高
②長澤の連勝が濃厚、ここは負けられないメンバー構成だ。
この後位を巡る争い、位置取りなら①優衣か。
あとは捲り追い込み⑤真彩、まともに勝負してしまいそうな③坂口は押さえまで。
三連単
②→①⑤→①③⑤
9/9
青森2Rガールズ予選2
[車 名 期県]
①中西 叶美 112愛△
②藤谷 はるな 110茨▲
③石井 寛子 104東◎
④遠峯 加奈 110群
⑤加藤 恵 112青
⑥亀川 史華 110兵○
⑦蓑田 真璃 110千
③寛子の独断場、こちらも連勝で堅い。
相手はやはり⑥亀川、勝負駆けなのでしっかり着に残れるレースをしてくるはずだ。
あとは好枠で②藤谷と①中西へ。
三連単
③→⑥=①②
岐阜記念「長良川鵜飼カップ」二日目優秀は井上昌己が捲り追い込んで快勝、人気の平原康多は後方に置かれてしまった。
今回は人気どころが全くアテにならない印象、まともに勝負したくなるようなレースが全然ない。
9/9
岐阜10R S級準決勝
[車 名 期県]
①山崎 芳仁 88島○
②金子 幸央 101栃
③坂口 晃輔 95三◎
④友定 祐己 82岡
⑤後閑 信一 65東
⑥竹内 公亮 86岐▲
⑦岡村 潤 86静
⑧山中 貴雄 90高
⑨大竹 歩 101大△
並び
④8 ①7 ②5 ⑨36
この組み合わせなら⑨大竹の主導権が濃厚、その展開なら③坂口が仕事しつつ抜け出す。
相手は捲ってくる①山崎と地元⑥竹内への突き抜け、大竹の残り目も押さえる。
二車単
③=①
③→⑥⑨
9/9
岐阜11R S級準決勝
[車 名 期県]
①浅井 康太 90三▲
②井上 昌己 86長
③佐藤 龍二 94神◎
④望月 永悟 77静○
⑤天田 裕輝 91群
⑥北川 紋部 78井
⑦竹内 雄作 99岐△
⑧中井 太祐 97奈
⑨桑原 大志 80山
並び
③4 ②9 ⑧6 ⑦1 ⑤
①浅井はさすがに2次予選は通過したもののこのところはずっといまひとつ、以前の安定感はない。
⑦竹内は相変わらず強いのか弱いのかよく分からないのでこのセットを人気で買うのは寒い。
ここは竹内が先行ならこの後ろにいそうな③佐藤から、浅井が例によって下手な仕事をすれば容赦なく内を掬っていく。
相手はラインの④望月と浅井・竹内。
二車単
③=①④⑦
9/9
岐阜12R S級準決勝
[車 名 期県]
①平原 康多 87埼
②東口 善朋 85和▲
③池田 良 91広△
④濱田 浩司 81媛
⑤和田 真久留 99神◎
⑥湊 聖二 86徳
⑦成清 貴之 73千○
⑧野原 雅也 103井
⑨神山 拓弥 91栃
並び
①93 ⑤76 ⑧24
先行勝負の⑧野原に対して①平原は優秀戦で失敗したこともあり早めの仕掛けにならないか。
それなら⑤和田の捲り一発、その名の通り(笑)本来捲りを得意としている。
相手はラインの⑦成清と先手の②東口、あとは切り替える③池田も。
二車単
⑤=②③⑦
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