ガールズケイリンは取手初日と平塚ナイター二日目、いずれのレースも短期登録で来日の外国人選手が強さを見せつけた。
取手ではステファニー・モートン(オーストラリア)が後位に入った荒牧聖未を寄せつけず、注目のアナスタシア・ボイノワ(ロシア)はぶっちぎりの圧勝でともに来日初戦を飾った。
6Rは高橋智香→高橋朋恵→石井貴子(千葉)→藤原亜衣里→モートン→荒牧→成田可菜絵という初手の隊列、初手からモートン後位に荒牧が入る。
打鐘の2センターからモートンが動くと最終バックで併せて出た貴子がそのまま主導権を取る。
しかしモートンはこれを軽々捲って最終バックでは先頭、荒牧はこれをしっかり追走する。
3角から3番手以下はぐんぐん離れて完全に一騎打ち、私はこれでは荒牧が簡単に差し切ってしまうだろうと思っていたがとんでもなかった(笑)。
直線に入ってもモートンの脚色は衰えず、荒牧を全く寄せつけずにあっさり押し切った。
荒牧は絶好の展開も差を詰められずに完敗の②着、以下は大きく離れて結局逃げた貴子が③着に残った。
モートンは着差以上の完勝、貴子をあっさり捲って荒牧も寄せつけなかった。
ダッシュがいいと聞いていたがその手のタイプは総じて末は甘いもの、まともに捲ってタフな取手の直線でどうなるか心配だったが末も確かでつけ入る隙がなかった。
これはかなりの活躍が期待できる。
荒牧は初手からモートンをマークする形、ただついていくだけでいい絶好の展開になった。
あとは差すだけだったが全く詰め寄れず、このまま走ったらむしろ差を広げられそうにも見える。
これは完敗、決勝ではなんとかもう少し差を詰めたいが厳しい戦いになりそうだ。
貴子は先に斬ってモートンを迎え撃ったが力の違いを見せつけられて離れた③着、近況はすっかりデキもよくない。
それでも長い距離を踏んでモートン→荒牧以下は退けているのだから最近のなかではまずまずか。
7Rは三宅愛梨→猪子真実→太田美穂→福田礼佳→中村由香里→ボイノワ→荒川ひかり、残り2周を通過して2角から美穂が上がっていく。
美穂が前に出て打鐘、以下は初手のままスンナリで愛梨が美穂の後ろに入る。
一本棒で最終ホームへ、隊列が長くなっていたが6番手からボイノワが踏み込むとあっという間に3番手の外あたりまで進出する。
そのまま捲って最終バックで美穂を軽々交わしたボイノワがあとは独走態勢、後続をぶっちぎって圧勝した。
ボイノワには大きく離されたものの逃げ粘った美穂が②着、後方から捲った中村が③着となった。
ボイノワは見ての通りで解説不要、これが世界のトップクラスだ。
五輪でメダルを獲るにはこのぐらい強くないといけないわけで気が遠くなる話だが(笑)、私が生きているうちにぜひ日本の選手でそういう夢を見せてくれる選手が出現してほしい。
美穂は大きく離されたが先行で②着、日本勢は退けており相手が悪すぎただけで内容は上々だ。
負けて失うものはない立場だし今のところはどんどんぶつかっていけばいい。
中村はボイノワが前団を掃除した後に捲ったものの最後は美穂と脚色が同じになって交わせず③着に終わった。
前回四日市では決勝で落車、周りが強くなっていく一方で順調さを欠いては厳しい。
9/8
取手6Rガールズ予選2
[車 名 期県]
①荒川 ひかり 110茨△
②石井 貴子 106千○
③三宅 愛梨 104岡
④太田 美穂 112三▲
⑤成田 可菜絵 112大
⑥ステファニー モートン 000外◎
⑦藤原 亜衣里 102新
⑥モートンの連勝で堅い。
連下はまず逃げない条件で②貴子、最悪なのは④美穂とやり合ってただでさえ強いモートンの捲り頃にしてしまうことだ。
美穂が再度逃げ残りはもちろん有力、最後方でボイノワに離れたのはやむを得ない①荒川も地元でこのままでは終われない。
三連単
⑥→②→①④
9/8
取手7Rガールズ予選1
[車 名 期県]
①高橋 智香 112愛
②猪子 真実 104愛
③アナスタシア ボイノワ 000外◎
④荒牧 聖未 102栃○
⑤高橋 朋恵 108長△
⑥福田 礼佳 108栃
⑦中村 由香里 102東▲
こちらは③ボイノワの独断場、相手も④荒牧でいい。
力で⑦中村が有力も荒牧の後ろにいられれば⑤朋恵も少し。
三連単
③→④→⑤⑦
平塚では初日敗れた外国勢が巻き返し、まずロリーヌ・ファンリーセン(オランダ)が捲って圧勝するとナターシャ・ハンセンも尾崎睦を捲りでねじ伏せた。
6Rは田仲敦子→細田愛未→佐藤友香→吉村早耶香→山本レナ→ファンリーセン→野口諭実可という初手、打鐘の2センターから踏み込んだ吉村最終ホームで一気に仕掛けると後位は田仲・細田・レナの3車で並走になるが2角から最終バックで真ん中の細田が制する。
しかしこんなことをやっていてはファンリーセンの捲り頃、6番手で脚をためていたファンリーセンが隊列が短くなったところを一気に捲ってあっさり前団を飲み込むとあとは後続を突き放してぶっちぎりの圧勝になった。
吉村が離されながらも逃げ残って②着、細田は吉村を交わせず③着に終わった。
ファンリーセンは好機に捲って圧勝、初日は尾崎に差し返されたが今日はひとり旅になってその心配もなかった(笑)。
これも見ての通りでやはり実力者、確かに展開も向いたが展開云々の話ではない。
吉村は逃げて②着、簡単に捲られてしまったが取手の太田美穂と同様に自分の力だけはしっかり発揮できている。
初日④着から巻き返して決勝進出、千葉で初優勝したレースだけは捲りになったがその後も積極的なレースが目立つ。
細田は3車並走を制したまではよかったがそのままファンリーセンを追おうとしたのか、吉村の番手にしっかり入れずに中途半端なところで踏んでしまい結局吉村も交わせなかった。
これは失敗だがこのところはレース運びがよくなっているので、以前のようにコロッと凡退して一般戦に回ることはなくなっていくだろう。
7Rは杉沢毛伊子→尾崎→藤巻絵里佳→山本知佳→宮内愛→ハンセン→渡辺ゆかり、このまま打鐘となりハンセンが知佳の横あたりまで進出すると知佳は1車追い上げて尾崎後位は藤巻と並走になる。
最終ホームで尾崎が発進、後位の並走を見る形でハンセンはその後ろに位置する。
並走は藤巻が制して2角では単独の番手、そこへハンセンが捲りで襲い掛かる。
尾崎も懸命に逃げるがこれを3角で捕らえたハンセンがそのまま押し切って快勝、今日は外国人4選手が全て①着となった。
逃げた尾崎が②着、その後位を死守した藤巻が連日の大健闘で③着に入った。
ハンセンは2角捲りで尾崎を一蹴、初日は細田に差されたがこちらもしっかり修正してきた。
自分から動かずに知佳の横で止まったのが結果的には吉と出て尾崎後位の並走を見る形、得意という捲りでさすがの爆発力を見せつけた。
尾崎は2番手から最終ホームで発進、普段先行するときはほとんど後方からカマす形なのでそれと比べるとどうしてもスピードの乗りが十分ではない。
今日はまともに逃げてしまいハンセンの瞬発力に屈して完敗、初日のレースを見て相手をやや甘く見てしまった感じも受ける。
藤巻は③③着で堂々の決勝進出、尾崎後位で知佳との並走になったがパワーでは知佳でも短い距離のヨーイドンでしかも内なら藤巻に分がある。
今回は大健闘、もっと走っていいはずの選手なのでさらに頑張ってほしい。
9/8
平塚5Rガールズ一般
[車 名 期県]
①田仲 敦子 104熊○
②山本 知佳 110和◎
③渡辺 ゆかり 102梨
④佐藤 友香 110青△
⑤杉沢 毛伊子 104静▲
⑥山本 レナ 106京
⑦宮内 愛 112香
②知佳は優勝した次の場所で予選落ち、いかに外国人選手のいる開催とはいえこれは「喝!」だろう。
ここはしっかり勝ち切って次回以降につなげたい。
強敵はレース巧者①田仲、この両者の争いが有力だ。
⑤杉沢は脚をためて後方から捲る形になりそうだがどこまで届くか、あとは④友香も少し押さえておく。
三連単
②→①=④⑤
9/8
平塚10Rガールズ決勝
[車 名 期県]
①尾崎 睦 108神○
②野口 諭実可 102群
③吉村 早耶香 112静
④ロリーヌ ファンリーセン 000外◎
⑤細田 愛未 108埼△
⑥ナターシャ ハンセン 000外▲
⑦藤巻 絵里佳 110島
軌道修正に成功した④ファンリーセンが捲って優勝か。
地元で再度逆転に燃える①尾崎とキレある⑥ハンセン、さらに⑤細田も前半うまく乗り切れば面白い。
三連単
④→①⑤⑥
ガールズケイリンはさらに青森ミッドナイトがスタート、さらに選手が増えて開催も多くなるとそろそろお手上げだ(笑)。
ここは石井寛子が登場、アルテミス賞を制して前回小倉でも完全優勝を飾っており今回も当然有力だ。
小林莉子はアルテミス賞で②着のあと静岡→富山でともに決勝③着、万全ではないがなんとか格好はつけているのはさすがだ。
京王閣ガールズコレクションを制した長澤彩も互角以上、やや優勝から遠ざかっているだけに今回こそはの気持ちだろう。
自在性が出てきた亀川史華にも注目だ。
9/8
青森1Rガールズ予選1
[車 名 期県]
①蓑田 真璃 110千
②山口 菜津子 102高
③小林 莉子 102東◎
④大和 久保美 102青
⑤長澤 彩 106愛○
⑥藤谷 はるな 110茨▲
⑦中西 叶美 112愛△
メンバー的に⑤長澤の主導権、近況は勝ったレースはほとんど差しの形なので先行してどうなるか。
ここは③莉子の差し切りから、前2場所と比べるとメンバーも楽で長澤だけを見ていればいい。
もちろん長澤が相手であとは前回決勝に乗った⑥藤谷と⑦中西へ。
三連単
③→⑤=⑥⑦
9/8
青森2Rガールズ予選1
[車 名 期県]
①明珍 裕子 104島
②亀川 史華 110兵○
③田中 真彩 112媛
④坂口 楓華 112京▲
⑤遠峯 加奈 110群
⑥山口 優衣 108佐△
⑦石井 寛子 104東◎
もちろん⑦寛子、このあたりでは負ける感じがしない。
②亀川と④坂口がどこまで食い下がるか、当所決勝②着がある⑥優衣も押さえる。
三連単
⑦→②④→②④⑥
岐阜記念「長良川鵜飼カップ」初日は平原康多が快勝、しかし他の主力勢は全くアテにならず波乱ムードだ。
9/8
岐阜12R S級優秀
[車 名 期県]
①岡村 潤 86静
②坂口 晃輔 95三△
③井上 昌己 86長
④濱田 浩司 81媛
⑤平原 康多 87埼○
⑥天田 裕輝 91群◎
⑦東口 善朋 85和
⑧大竹 歩 101大
⑨和田 真久留 99神▲
並び
2 ③4 ⑤6 ⑨1 ⑧7
買いづらい組み合わせだが⑤平原は後方にはなるまい。
狙ってみたいのは後ろの⑥天田、縦の脚があるだけに平原が末を欠けば逆転は十分だ。
平原を本線に3番手にいる可能性がある②坂口と捲り一発が怖い⑨和田へ。
⑤→⑥はオッズ次第では見送ってもいい。
二車単
⑥=②⑤⑨
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