左手をマイクに見立て、ロック歌手の如くステップする。本番直前にテンションを高める羽生結弦が恰好良かった。十四五年前の某サテライトの予想会だったか。ミック・ジャガーはステージの袖で柔軟運動をしてから出て行くンだぜと、馬鹿げた真似で膝の屈伸をする俺に付き合ってくれたMCの某嬢は元気にしているだろうか。
全然アタンネエじゃねえか! 俺の説得力が強いのもあって(冗談です)、三度のハズレに野次が強くなった。チョイと恐いですねと俺が日和ると、元競輪選手の某氏がボディガード役を買って出てくれた。セコンドに囲まれたプロレスラーの入場みたいだなと苦笑いの俺に、ニヤニヤしてンじゃねえと追加の一発。俺は俺の喋りに頷いてくれる人の良さそうな客の顔だけを見ながら辛うじて仕事を続けた。
大昔の京王閣記念の準決勝。一本被りのSが捲り不発に終わると容赦ない野次と罵声が飛ぶ。最終レースだから丸められた予想紙がボンボン投げられ雨の如き。その何千分の一だが、似た憂鬱を俺も味わったのだ。
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