皆様、おはようございます。
今週も、怒涛の年末進行に明け暮れたウィークデーを経て、あっという間に迎える週末です。

気が付けば、2016年もあと２週間。即ち、恒例の年末頂上決戦までちょうど２週間に迫ってきました。

その、高まりつつある機運に華を添えるかのように、・・・あの「早すぎる」初雪で伊勢崎走路が白く染まった翌日から・・・快進撃を続ける１人の男が居ます。
20年の長きに渡り、伊勢崎地区の牙城を１人で守り抜いてきた「絶対王者」・高橋貢。

12月15日の山陽G1スピード王２日目12Ｒにおいて、もはや彼の代名詞とも言うべき偉業、自身通算４度目となる「10連勝」を達成しました。その前日には通算1300勝も達成し、快進撃に華を添えます。その白星街道は昨日も続き、現在11連勝中。昨年、14年ぶりに中村雅に塗り替えられた連勝記録「15」に向けて、着実にその数字を重ね続けています。

現在のトーナメント方式による番組編成（勝ち上がり制度）発足の1975（昭和50）年４月以降、10連勝を達成しているのは９人。最初にこの頂に到達したのが、「ミスターオートレース」飯塚将光。1977（昭和52）年３月の事でした。この飯塚でさえ、10連勝達成は２度。他は全て１度ずつという状況にあって、今回４度目の偉業達成となった高橋貢。数々の記録を塗り替えてきた、オートレース界唯一無二の存在が、また１つ、その歴史に名を刻みました。

その高橋貢をシリーズリーダーに、熱戦が繰り広げられてる山陽・G1スピード王決定戦は、今日が開催４日目。ベスト32が各レース２枚ずつの優出切符を争う準決勝戦がメインカードとなります。

毎年、師走のこの時期に恒例となっている今開催は、その時節柄、スーパースター（SS）トライアル戦の前哨戦という位置づけでもあります。今年も、SSトライアル戦に出場予定の16名のうち11名が出場していますが、準決勝戦に進んだベスト32の顔ぶれを見ても分かるように、その11名、１人残らずキッチリと準決勝戦に勝ち上がっています。近年は上位勢実力伯仲、誰が勝っても負けてもおかしくないような状況の中で、これはお見事という他ありません。それぞれがSSに照準を合わせ、準備を進めているという事の現れかもしれません。そのSS勢がぶつかり合う今日の準決勝戦、見逃すわけには参りません。

・・・という事で、今日はこの準決勝４個レースの前予想コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

今週はやや天候不順な山陽地方。予選３日間を通して、終日良走路は１日も無く、雨も絡んで不安定な走路状況の中で行われてきました（それもあって、SS勢11名全員勝ち上がりはお見事と言えます）。

そして迎える４日目は・・・天気予報に拠れば雨の心配は無さそうで、今節初めて終日良走路が期待される状況です。
という事で、予想における走路想定は、良走路一本でいきたいと思います。


＜ハンデｍの後の印＞
　SS：スーパースタートライアル戦出場予定選手


[2016.12.17]　山陽
G1スピード王決定戦・４日目
【９Ｒ】準決勝戦　　3100m（６周）
良
　①吉田恵（伊）０
　②秋田貴（川）０
▲③藤岡一（山）10　SS
○④角南一（山）10
　⑤内山高（伊）10
注⑥松尾啓（山）10　SS
◎⑦木村武（浜）10　SS
△⑧荒尾聡（飯）10　SS

完全良走路のスピード勝負になると考えた時、近況で3.40を切る本走タイムをマークしている主力重ハン勢が居るだけに、そのレベルに対抗し得る良走路での実績、タイムポテンシャルが無い０ｍ勢にとっては厳しいレースとなりそう。
その主力重ハン勢も、本来の主役は⑧荒尾聡ながら、良走路ではやや安定しない感が有り、これより内枠勢のスピードレーサーに分があると見たい。その意味では、山陽～浜松G2と、良走路で複勝圏を外しておらず、3.40を切る本走タイムを連発している⑦木村武が総合力上位と見ての本命。⑧荒尾聡の強烈なスタート速攻を封じて、先攻めに転じていきたい。
対抗視したいのは、この枠なら、枠なりスタートから早めの攻めも期待できる④角南一。こちらも3.40を切るレベルのポテンシャルは持っており、試走から好気配を見せてくるはず。また、タイム比較では不安ながら位置的に魅力なのが③藤岡一。近況は3.40を切れていない点が不安ではあるが、地元記念の準決勝で気合が入るところ、加えて前がややスタートに不安の有るラインナップでもあり「前を１車でも叩いて出て行ける」絶好の位置とも言える。過信は禁物、展開悪くなれば一気に車券圏外というリスクは十分承知で狙ってみたい。
⑥松尾啓も浜松G2の出来は素晴らしかったが、位置的にやや揉まれそうな外寄りの枠という事でやや評価を下げてみる。

＜良走路＞
本線（３単）：７－３４－３４６８
押え（２単）：４－３７、７－８


[2016.12.17]　山陽
G1スピード王決定戦・４日目
【10Ｒ】準決勝戦　　3100m（６周）
良
　①田方秀（山）０
　②松尾隆（飯）10
△③三浦康（伊）10
　④斎藤撤（川）10
▲⑤前田淳（山）10
注⑥丹村飛（山）10
○⑦早川清（伊）10　SS
◎⑧金子大（浜）10　SS

湿走路で３連勝中の①田方秀も、完全良走路のスピード勝負では分が悪く、ここも主力重ハン勢の争いと見たい。
スタート展開で１つのポイントになりそうなのが10ｍ最内枠の②松尾隆で、フライング以降明らかにスタートが慎重になり、タイミングからして周りよりワンテンポ遅れた発進となっている。それがどこまで戻ってきているか、外枠が並のスタートなら枠なりで残せるチャンスもあるが、すぐ隣の③三浦康は伊勢崎でも指折りのスタート巧者で、外から押さえられる可能性が出てきており、包まれる不安が拭えない。その③三浦康もスピード勝負になるとやや足りないが、前節の伊勢崎最終日では3.393までタイムが上がっており、その状態キープなら位置的にチャンス十分。この山陽走路ではG1を制した事も有り、一発連絡みに期待する。
とは言え、山陽のスピード走路と言えば相性抜群なのが⑧金子大。冬の山陽は得意な印象で、ここもキッチリ合わせて来よう。加えてSSトライアル組の⑦早川清との一騎討ちと見たい。また、元来スピードタイプではないが、初日に3.376という超抜タイムを残している⑤前田淳の一発が脅威。

＜良走路＞
本線（３単）：８－５７－３５６７
押え（２単）：７－５８


[2016.12.17]　山陽
G1スピード王決定戦・４日目
【11Ｒ】準決勝戦　　3100m（６周）
良
　①森本優（飯）０
▲②緒方浩（山）10
　③岩田行（伊）10
　④森且行（川）10
△⑤桝崎陽（飯）10
注⑥岡部聡（山）10
○⑦佐藤貴（浜）10
◎⑧高橋貢（伊）10　SS

まずは快進撃を続ける⑧高橋貢は此処も外せない存在。前節浜松G2優勝戦では今シーズンの最高時計3.338をマークし、かつてオート界を席巻していた頃のように、「誰かのペースに引っ張られるのではなく」自らハイペースに持ち込んでの高速戦を展開している。他に当面のライバルとも言えるSSトライアル組が居ないのも手伝い、ここは連勝街道の通過点としたい。
序盤の展開で１つのポイントになりそうなのが、決してスタートが早い方では無い①森本優が、０－10の１対７という位置でスタートを残せるかどうか、という点。これに関してはやや不安の方が大きく、その意味でも中心は此処も主力重ハン勢か。
スピードのポテンシャルという意味では②緒方浩が未知数で、うまく前を叩いて早めに先頭立って逃げる展開なら、思わぬハイペースで逃げ粘るシーンも考えられそうだが、あくまで展開次第の単穴候補。重ハン勢ではやはり実績豊富なスタート速攻から近況の機力であれば首位勝負に持ち込めそうな⑦佐藤貴をピックアップしたい。

＜良走路＞
本線（３単）：８－２７－２５６７
押え（２単）：７－２８、２－７８


[2016.12.17]　山陽
G1スピード王決定戦・４日目
【12Ｒ】準決勝戦　　3100m（６周）
良
　①櫻木公（飯）０
　②岩科鮮（浜）10
　③竹谷隆（飯）10
▲④人見剛（山）10
△⑤吉原恭（伊）10　SS
◎⑥新井恵（伊）10　SS
注⑦岩崎亮（山）10　SS
○⑧中村雅（川）10　SS

主力重ハン外枠にズラリと居並ぶSSトライアル組。中心視すべき存在は⑧中村雅となるが、ここはそれよりも気になる存在として⑥新井恵を挙げておきたい。
この山陽走路ではG2若獅子杯を２度制しており、今年もハイスピードレースを展開してその栄冠を勝ち取っている。以前はややムラ傾向にあったスタートも近況は確実に決めており、外寄りの枠でも一気にカマシて行けるだけのスタート速攻力を身につけている。此処もメンバー的にはトップスタートに近い位置を取れそうで、そこからカマシ気味に早めに前団に取り付き、先頭に立つ速攻劇を見せたいところ。これがうまく決まらないと、外目のコースで苦戦している間に内からレース巧者の⑧中村雅あたりに掬われてしまう可能性は否めない。また、スタート一発からの速攻という意味では④人見剛も負けず劣らずで、スタート自体は基本的に切ったり切れなかったりとムラな印象だが、勝負が懸かっている時のスタート速攻力は以前に比べても増しており、特に中枠からトップスタートという姿はよく見られている。自分のペースを掴みさえすれば、3.3秒台の本走も出せるポテンシャルは持っており、アタマでも十分狙える１車となる。

＜良走路＞
本線（３単）：６＝８－４５７
押え（２単）：６＝４、８＝４


以上です。
本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。