ブログ

山陽・G1スピード王決定戦優勝戦展望~逆境跳ね除け12連勝、王者躍進の3場所Vなるか~

2016/12/18 8:02 閲覧数(455)
このブログを違反通報します
違反通報のフォーム画面へ移動します。
皆様、おはようございます。

「スーパースター前哨戦」、山陽オートで開催中のG1・スピード王決定戦は、今日がいよいよ最終日。最終12Rは8周回4100mの優勝戦となります。
もちろん今日は、この優勝戦の展望コラムにて、皆様のご機嫌を伺います。

メンバーのレベルが一気に強化となった準決勝戦、やや劣勢の試走3.31で、連勝記録に黄色信号か・・・と思われた「絶対王者」高橋貢。この劣勢をまず跳ね除けたのが強烈なスタート速攻。本来の巧者・佐藤貴が逆に置いて行かれる展開の中、大外から1人強烈な伸びを披露し、1周2角では早くも4番手、3角で3番手に浮上。これ以上無い序盤の展開から追走態勢に入りますが、早めに抜け出していた緒方浩も試走3.30の快速エンジンに仕上がっており、なかなか追いつけず、万事休すかと思われた最終周回3角、これぞ王者の意地とも言うべき渾身の差しが決まり、全ての障壁をクリアした先に見据える連勝記録は遂に「12」まで伸びました。

最大の目標は、昨年、自身の保持していた最多連勝記録を14年ぶりに破られた際の中村雅の「15連勝」という事になりますが、まず今日、今節を優勝で飾れば13連勝。そして次に控えるのはスーパースターではなく、その直前の地元伊勢崎3日間開催。ヒラ開催であれば晴雨関係無く、少なくともベタ予選の初日と8バトルの準決勝であれば連勝は堅い・・・となれば、これに2つ加えて15連勝で並び、その勢いで優勝まで辿り着けば、グレードレース2つを含む4場所連続Vに、新たな境地となる前人未到の「16連勝」の看板を引っ提げての川口スーパースター戦、という算段となります。

とは言え、この優勝戦のポイントは、8名全員主力ハンデの位置ながら、0mオープンではなくオール10mになった事。ただこれ自体は、ランクA級の緒方浩(ちょっと前までは主力10m前の位置であった)が居る事から、まぁそうなっても不思議ではないかな、という感覚ではありました。ランク順に応じて内から外に微妙に差が付く実質のハンデ戦、しかも全員が超抜のタイムで優出を決めた「今節最速最上位の機力を誇る8人」が居並ぶ優勝戦とあって、車券的妙味を含めて興味の尽きない一戦となりそうです。

それに水を差す可能性があるとすれば文字通り雨の心配の有無ですが、天気予報によれば今日も終日晴天、準決勝同様ハイスピードバトルが期待される良走路の舞台、最高のコンディションで迎えられそうな気配です。
もちろん予想は良走路一本の想定とします。

それでは、今日も1車1車の短評形式で、前予想をしてみたいと思います。



①緒方 浩一 (山陽) ハンデ 10

 単独の主力10m前の位置から8周回を逃げ切り、G1初制覇となったのがちょうど3年前、このスピード王でした。それ以来のG1優出となるのが今回。ハンデは主力最重ハンながら、オール10mとなった事で最内枠の位置となりました。昨日は前に1車(森本優)が居ましたが、今日は壁が無く、枠なりトップスタートなら、昨日3.363の快速本走タイムで逃げ粘った事も踏まえると、超ハイペースを作り出せる1車という事になります。周回が8周に伸びる分、追走勢のペースが上がってしまうと捕まるリスクは増えますが、序盤のアドバンテージを活かして車券圏内には残せると見ています。


②人見 剛志 (山陽) ハンデ 10

 準決勝では試走3.28の超抜エンジンに仕上げ、(すぐ内枠の竹谷隆が直前フライングを切った事も追い風になったか)注文通りの同ハントップスタートからペースを一気に上げて、1番時計となる3.344の超ハイペースで逃げ切りました。
 ランクの関係で手にした位置は2枠。おそらく昨日のタイム、スタート速攻のイメージなどを併せて鑑みると、人気の中心に推される可能性まで考えられます。昨日のように自分がトップスタートからペースを握る形にならないと意外と脆い印象も有り、此処もトップスタートか、或いは枠なりで出た上で早めに①緒方浩を捕えて逃げる形に持ち込む必要はありそうですが、機力は十分上位級、2人セットでペースを上げていく可能性も有り、アタマも含めて、車券圏内には残しておく必要が有りそうです。


③吉原 恭佑 (伊勢崎) ハンデ 10

 スタートだけなら新井恵に負けていたものの、巧く内に潜り込み、経済コースを通って早めに2番手に進出。さすがに人見剛の超ハイペースには屈しましたが、2着をキープしての優出となりました。
 近況めきめきと力を付け、レース運びも以前より飛躍的に巧くなってきた感は有りますが、この優勝戦、やはりポイントはスタートという事になりそうです。とにかく内も外もスタート巧者が居並び、やや後手を踏みそうな印象も有ります。いくらレース運びが巧くなったとは言え、昨日より更に周りのペースが上がるのは必至、展開面でやや厳しい印象は否めません。


④前田 淳 (山陽) ハンデ 10

 「どちらかと言うとスピードタイプではない」という私の評価をあざ笑うかのような快進撃。昨日の本走3.363は、当人にとっても相当ハイレベルな状態にある事を示しています。スタートもバッチリ決まっており、この優勝戦も枠なり以上が狙える位置となります。
 とは言え、いくらハイレベルとは言っても、さすがにこれ以上は・・・という感じで、内枠のスピードタイプがペースを掴みそうなこのレースに於いては、追走一杯か・・・と思われます。位置の良さから、一応連下候補にはピックアップしますが、あくまで混戦の場合に浮上という位置づけとなります。


⑤松尾 啓史 (山陽) ハンデ 10

 前節の浜松G2同様、良走路では上位級の機力を持っている事が準決勝で示されました。とは言え、更に上位級の機力を持つメンバーが揃ったこの優勝戦、更に言えば内枠勢のスタートが早く、枠なり以上を期待するのは難しい状況。浜松G2優勝戦の方がより内枠で位置が良く、試走も3.27ながら序盤の展開を掴めず敗れており、この枠では更に厳しい展開になる事が予想されるだけに、強くは推せないという印象です。


⑥早川 清太郎 (伊勢崎) ハンデ 10

 スタートという意味ではこの選手も同様ですが、準決勝では最近得意としているカマシスタートがキッチリ決まった点が大きく、この武器が今日も披露できれば、というところでしょうか。ただ、この「カマシスタート」は、むしろ外枠に行けば行くほど威力を発揮するものであり(その分思い切って開けられるため。内寄りの枠ではむしろコーナーでスピードを殺さないといけない)、更に言えば外枠勢にスタート先行されない事が絶対条件となります(外に先行される=コースを封じ込められてしまい、思い切り開けられなくなる)。準決勝は外から2番目の枠、更に言えばその外が余りスタートの早くない金子大であった事が奏功し(つまり前述の「カマシスタートが決められる条件」を満たしていた)、強烈なカマシスタートを決められましたが、むしろ今日の方が条件は悪く、カマシスタートを封じ込められてしまうリスクを伴っています。カマせず後方に下げられたら最後、いくら「追い込みが得意」な当人をもってしても、そもそも前のペースが相当上がってしまう此処では、「追走一杯」という事になりかねません。


⑦木村 武之 (浜松) ハンデ 10

 準決勝ではややスタートを失敗したものの、その後は1人見違える動きを披露し、2周3角で早くも先頭に躍り出ると、後続を突き放しての圧勝、試走3.27の威力そのままに3.367の本走タイムをマークしました。ポイントはこのタイムを、ただの逃げイチで出したのではなく、7番手付近から追い上げて(序盤2周までは捌きの分を入れて)出しているという点。序盤2周の、捌きのため多少タイムが落ちる分を、その後の4周でカバーした上でのこのタイム、という事は・・・即ち、更に2周伸びる今日の優勝戦では、更にタイムの水準を上げる余地がある、という事です。内枠勢の快速ペースに付き合える、もし王者の展開が悪くなった場合・・・その代わりには、この車が追走一番手になっている事でしょう。


⑧高橋 貢 (伊勢崎) ハンデ 10

 冒頭でも述べた通り、連勝記録を伸ばすのには相当厳しい条件となった準決勝も渾身のスタートと追い込みの腕でカバーし、また1つ白星を重ねた「絶対王者」。更に全体のペースが上がりそうで、昨日のようなスタート速攻をもう一度再現させる必要がありそうな超強力メンバーが相手となりますが、前節の浜松G2優勝戦では、試走3.25に本走3.338と、破格の中でも更に破格のタイムを叩き出した実績を鑑みるに、このメンバーに入っても8周回かけて猛然と追い込んで来れる余地が感じられます。準決勝ではどうやらタイヤチョイスに問題があったようで、そこはさすがに修正してくると考えれば、8周回と距離が延びる此処では、現在の勢いをキープしての3場所連続Vまで十分視野に入ってくると見ています。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2016.12.18] 山陽
G1スピード王決定戦・最終日
【12R】優勝戦  4100m(8周)

△①緒方浩(山)10
○②人見剛(山)10
 ③吉原恭(伊)10
注④前田淳(山)10
 ⑤松尾啓(山)10
 ⑥早川清(伊)10
▲⑦木村武(浜)10
◎⑧高橋貢(伊)10

スタートは内から①緒方浩、これをマークして②人見剛が早めに抜け出せるかどうか。外枠勢も機力上位の⑦木村武が今日はスタートを修正してきそうで、⑧高橋貢はこれに乗って行けるかがポイントか。中枠④前田淳もスタートで対抗し得るが、全体的に超ハイペース必至の此処では混戦の残り目までか。8周回と距離が延びる分、外枠勢にもチャンス有りと見て、更に機力アップが期待できる⑧高橋貢を、連勝記録の期待も込めての中心視とする。

<良走路>
本線(3単):8-27-1247
押え(2単):2-78、7-28



さて、5日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。
  • コメントする
  • 読者になる

コメント(0)

投稿する
※コメント投稿後は編集・削除が行えません。投稿前に内容をよくご確認ください。
※コメントは承認制の場合があります。管理側で内容を確認するため、反映に時間がかかる場合があります。

Gambooでは、人が嫌がるような発言、著作者の許諾のない文章の投稿、公序良俗に反する投稿等を禁止させていただいております。禁止行為が確認された場合、予告なく削除、コミュニティ機能の利用制限、退会等の処理をさせていただくことがありますのであらかじめご了承ください。
コミュニティのご利用ガイドライン
TOPへ