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アロハシャツの老人

2019/07/31 10:22 閲覧数(577)
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 何年ぶりかの巨人戦。エアコンの性能が優秀なのか東京ドームは涼しすぎるぐらいで、麦酒の売れゆきのためには室温を上げたほうがいいのでは――などとツマランことを考えた。
 俺の前の席には七十すぎとおぼしきアロハシャツの老人、ガンガン麦酒を飲んでオレンジタオルをブンブン回している。俺はといえばTシャツの上に冷房よけの長袖の柄シャツを着、途中でホット珈琲など買いに席を立つテイタラクであった。
 野球の試合は1-0、2-1くらいが一番面白いなどと通ぶる俺だが、本塁打三本、8-5の試合にご満悦なのだから前言撤回である。打席にむかう巨人選手各々にテーマ曲が流れるが、ゲレーロと岡本以外の選手の曲の区別がつかない。岡本の何打席目かに『希望の轍』が鳴ると、ああ、どこで聴いても秀逸な旋律は不滅だと安堵する次第だ。
 麦酒タンクを背負ったアイドル顔負けの娘が笑顔をふりまき走り回る。
「ホットドックにメンバー表――いかがですか」の売り子さん。野次将軍に小競り合い。熱心にスコア・ブックをつける少年、青年、中年。同伴者が俺の懐かしむ昔の後楽園球場の話についてこれないかわりに、俺は今風の音と応援についていけない。
 原監督通算一千勝の帰り道、仕込んであった「外国人-外国人」の決勝、高松、小倉の結果を地下鉄の車内で見るも、ひとつも惜しくないはずれであった。
 すべてに於いて周回遅れ気味の俺だが、なぁに気にしちゃァいない。ほっとけば今に、どっちが先頭者だかわからなくなる。

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