枠番式の時代は誰かが欠場すると同枠の選手も一緒に友引欠場。競馬の場合は有力馬が欠場した場合だけ同様の処理がなされる友引除外。車番式全盛となってからは、欠場選手の絡む車券のみを返還してそのまま実施することが多かったけど、なかには怒りすら感ずる「強行実施」もあった。
当日の昼すぎに永井清史(岐阜・88期)の欠場が発表されてんやわんやしたのは何年前だろう。広島ふるさとダービー決勝戦でのことだ。永井がらみの車券だけ返還してレースをやりますと強弁されたって、永井がいればこそ買った、買えた、山口幸二(岐阜・62期)から永井以外を相手にした車券をどうしろというのだ。
ま、ここまで呆れる事例は稀としても、突然の欠場によりレースの性格ががらり変わってしまうのにもかかわらず、一人欠員でそのまま走らせる主催者に時折反感をおぼえたものだが、時は流れ、最近は真っ当な判断が増えた。
昨日(四月二十三日)の武雄記念競輪二日目、第七競走は、◎吉田拓矢の当日欠場により中止となった。番組構成は吉田拓矢(茨城)-竹内智彦(宮城)-小菅誠(神奈川)、竹内雄作(岐阜)-金子貴志(愛知)-富永益生(愛知)、宮本隼輔(山口)-三宅達也(岡山)-室井健一(徳島)の三分戦、まァ吉田不在ではまったくちがう競輪になるのだから中止判断は至極穏当であるが、小うるさく口を挟むなら、仮に、室井健一、富永益生、小菅誠など買えても三着やっとの選手の欠場だったとしても、厳密には三対三対三の均衡は崩れ、二車になったラインはもちろん各線の思惑は変わり、それによりスタートを誰が取るか・取りたくないかの読みもちがってくるわけで(アンタいつもそんな緻密に予想などしてないだろうと突っこむなかれ――)、欠車があり、前売り車券の返還が生じる以上、当該競走は中止するべき、が私論である。
さて中止となった第七競走は二次予選であるから、勝ち上がり選手を確定させなければならない。三枚の準決切符を抽選で引き当てたのは竹内雄作、室井健一、小菅誠だった。98点しか持っていない小菅など大ガッツポーズだろう。しかも準決は岩本俊介(千葉)のハコだ! が、よくよくメンバーを見ると清水裕友(山口)-山田英明(佐賀)の強烈な地元番組に入れられている。
一緒にいたGの、欠場で員数が減った同枠の残りがけっこうくるンだ、という経験談を聞き、肯き、教えに従い、ともに儲かったのは府中競馬場だったか、それとも京王閣競輪場か……記憶はだいぶ怪しい。というか話の脈略にも自信がない。
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