岩合光昭氏が世界の高地や海辺や市街でじっと町角に座りこみ路地に寝そべりながらその土地の猫を待つ――。『岩合光昭の世界ネコ歩き道』をよく見るし楽しみでもある。イタリア・トスカーナ、キューバ、北欧の河辺、モンゴルの奥地……。猫の愛くるしさ不思議さ可笑しさはもちろんのこと各国各地の風景もまた番組の魅力であろう。
競輪場にもレースだけじゃないいろいろな景色がある。テレビ中継に時折挿しこまれる海景、山景、工場群の煙突等々の映像、実際に競輪場なら京王閣裏手の多摩川下流、弥彦競輪場の第二センターからすぐの山裾、前橋競輪場のすぐ近くを流れる上流に近づく利根川も美跳である。大宮競輪場の管理棟二階にある記者席を出た廊下すぐの窓から棟の一階屋根部分に出ることが出来、そこから隣の県立球場の野球の試合を眺めるのがこれまたたまらなかった(基本立入禁止だろうがもう時効だから許されたし)。もう一年二年大宮競輪場に行ってない。最終がはねたら東門から出、サッカー場と野球場に挟まれた道をとぼとぼ歩き公園をぬけ氷川神社の参道、写真館の前の横断歩道を渡りまたゆらゆら――。ポケットの小銭を数えながら幾度も通った道程が懐かしい。
ふと「竹林一彦の日本オケラ歩き道」とひとりごちる脳天気男がひとり――。
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