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「世界中」が注目!・・・浜松オートレース、非日常の1日

2017/11/10 7:42 閲覧数(1357)
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2017年11月4日、土曜日・・・公営競技の歴史上、この日は1つの大きな記念日として、後世にも語り継がれる事でしょう。

3連休の中日、浜松オートレース場で開催中であったSG日本選手権への現地参戦中であった私は、その事を知りませんでした。

いつものように1Rから勝負し、「当たらんなぁ・・・」などと考えながら迎えていた、お昼を過ぎた頃でしょうか。場内がざわつき始めます。実しやかな目撃情報が、浜松の観戦仲間の何人かから聞こえてくる声。聞けば、大勢のSPに囲まれ、元SMAPの3人(香取、稲垣、草なぎの各氏)が場内に来たらしい、との事。
そのうち、その噂は風の如く飛び交い、そしてその姿は窓越しに・・・観客の視線は、走路に「背を向けた」その先、数十メートルの上のスタンド最上階、向かって一番右の、いわゆる来賓室の中に見えた、紛れもないその3人の姿に向けられていました。

その3人が来ることは全く知りませんでしたが、この連休中に何をやっていたかは知っていましたので、急いでスマホで「その番組」を見ると、その3人が、私も以前一度入った事の有るその部屋で談笑している姿が。窓の先には、これまで何百回も見た事の有る、見覚えの有り過ぎる走路と、外の風景。間違いありませんでした。そして同時に、その画面の周りに表示されているテロップの数々で、「なぜここに来ているか」までを瞬時に理解する事になります。なるほど、そうか。この「72時間」の番組の1つの企画として、あの「選手」の姿を見に来たのか・・・(この時は、まさかその後会いに行くとまでは思いませんでした、何せ開催期間中でしたので)。
これでざわついたのは観客・・・と、9Rの準決勝の車券戦略を考えていた私。もともとアタマから買うつもりはありませんでしたが、スタートから勝負、目イチで切ってくると怖いな・・・まさかとは思うけど、勝ったら絵になるな・・・という事で、いくつかアタマから買い足す事にしました。その一方では、番組の中でその3人が、その選手の単勝を各1万円ずつ購入したという事を知り、それならと、「その選手以外の単勝」を1枚ずつ購入するという、スケベにも程がある車券まで手にする始末(この作戦は結果的には失敗に終わります、オッズを見ていなかったのが敗因でした)。
そして、様々な思惑が渦巻く中迎えたレースでは、どちらかと言えば「当初考えていた」方の展開になり、残念ながらその選手は、行き場を失い8着に敗れてしまいました。

その後も、実際に会いに行くとなって、出待ちの行列が出来上がる等、歓声と悲鳴が沸き上がる、ある意味非日常的な光景も、その状況を見たか百戦錬磨のスタッフ達による目くらまし的な戦術により、ファンの大部分は「いつの間にか」その部屋から脱していた事を知る事になり、大きな混乱に繋がる事は有りませんでした。

実際に会うとなって、その様子を度々スマホの番組視聴でチェックをしておりましたが、レース終了後、日がどっぷり暮れてもまだ続いていた程で、かなり長い時間滞在していた事になります。その様子は、放送後の見逃し配信だけでなく、Youtube上でも視聴する事ができ、ダイジェストではありますが、どのような話をしていたのかを掻い摘んで見ることが出来ます。

それにしても、この1日は、浜松オートレース場にこれまで何百回と足を運んだ事のある私にとっても「非日常的」な、その場に居た事が不思議な感覚に陥っていました。そして、その衝撃はむしろ、その外で巻き起こっていた事の方で感じる事になります。
番組の中でも触れられていましたが、まずはその選手・・・「森くん」というワードが、SNS上の全世界のトレンドの第1位に上り詰め、それに呼応する形で、「オートレース」そして「浜松オート」というワードも、特に国内のTwitterのトレンド上位を駆け上がっていきました。
更に言えば、その中で誰かが呟いていた事で再認識したのが、「公営競技の開催期間中でありながら、第三者が管理区域内に入場し(もちろん携帯電話の一時預かり等、最低限のルールは遵守しつつ)、ネットTVでありながらも生中継(生配信)を行う」という事の「非日常」・・・と言うよりは、その反響の大きさを考えれば「歴史的快挙」と言っても良い程の出来事であった、という事です。
これには賛否両論も有った事かとは思いますが、もちろん画面に映らない部分で関係者がキッチリ管理をしていたという事もあるでしょうし、それまでに万全な準備をしていたからこそ出来た事、更に言えば、放送終了後も森選手がロッカーを回ってお詫びの挨拶をしていたとの話から、ケジメもきっちりつけた上での事で、「否」の部分よりはとにかく、この事による様々な効果の方に注目したいというのが私の信条です。勿論、このような事は今後殆ど行われる可能性は無いと思いますし、それゆえ、その「公営競技の歴史」に刻まれるべき出来事を支え、許可を出した、浜松オートレース場関係各位の英断に、まずは敬意を表したいと思います。
「公正を期すべき場で何をやっているのか」という意見も当然ながら有るとは思いますし、それも然る事ではありますが、必ずしも良い状況とは言えない公営競技業界において、「今後殆ど行われる可能性は無い」という事も踏まえ、その絶大な宣伝効果をも含めて考えれば、この事はやはり「快挙」と言っても良いぐらいでしょう。その意味で、この地に来てくれた元SMAPの3人にも同じくらいの感謝と敬意の思いを抱いています。

そもそも、トップアイドルから転身する形で、オートレースという、世間的にはマイナーと言わざるを得ない世界へ入ってきてくれた、この「森且行」というキラーコンテンツを、ここまでの・・・ほぼ最大限と言える程に活かす事が出来たのは、後にも先にも無いのではないかと思います。
そして、これによって、Twitter等で見る限り、これまでオートレースに興味が無かった人も、ちょっと本場に行って車券を買ってみようかな、とか、Gambooというものでネットで簡単に車券が買えるらしいから、森選手の車券を買ってみようかな、というような呟きが見られるようになってきました。
そう、これこそが最大の宣伝効果なのです。さすがに最初は、1人1人の購入額も微々たるものでしょうが、それが集まれば大きな数字にも繋がるでしょうし、その中の数割数分は、これをきっかけに我々のようなコアなファンに昇華するかもしれません。とにかく「宣伝」や「人集め」だけではダメで、実際にそれが売上に繋がらなければ意味を為さない、その意味では、これ以上無い効果をもたらしてくれた・・・2017年11月4日、公営競技の歴史に刻み込むべき、非日常の1日であったと思います。

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