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浜松・SG日本選手権優勝戦展望~絶好の走路状況、超高速戦を制するのは・・・!~

2017/11/05 8:23 閲覧数(541)
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皆様、おはようございます。
本日も、浜松市内の某ホテルの一室よりコラムを更新致します。
東向きの窓から太陽の光が差し込み、朝から青空が広がり、まずは文句なしのレース観戦日和となりそうです。

浜松オートにて開催中のSG日本選手権オートレースは、いよいよ今日が最終日。
最終12Rには、選ばれし精鋭8名による、10周回5100mの優勝戦が行われます。

昨日の準決勝戦を勝ち上がったベスト8、所属地区の内訳は、地元浜松から4名、対する遠征勢は、川口2名、山陽・飯塚から各1名。残念ながら伊勢崎勢は、優出ゼロとなりました。(最近の伊勢崎勢の層の厚さを考えると、かなり珍しい事かと思います)

さて、ここからは優勝戦をじっくり展望していきたいと思います。

この優勝戦の枠順決定方法は、準決勝1着グループの中の「出場選手優先順位」に従ってクジを引いての選択順予備抽選(1~4番目)→同様に2着グループの選択順予備抽選(5~8番目)を経て、その順番で自由に枠番を選択できる「枠番選択」方式。
・・・という事で、結果1番クジを引いた鈴木圭が2枠を選択、2番クジの佐藤貴が4枠を選択。次いで藤岡一が3枠を選択し、空いた1枠に4番クジの木村武が収まったようです。また、準決勝2着グループは、クジ順がそのまま5枠以降の枠順となったようです。
(最内枠から埋まっていくかと思いましたが、結果は2→4→3→1→5・・・という埋まり方でした。ただ、1番クジの鈴木圭が少し迷って選んだという話も有り、1枠と迷ったのでは・・・?と現時点では勝手ながらに思っています)

さて、この日本選手権が終わると、いよいよ2017年の掉尾を飾るスーパースターのシリーズ戦を戦う精鋭16選手が決定します。
これに先立ち、出場資格の1つとなる「1月~10月までの各場競走成績1位」の選手が発表されました。
それを含め、ここまでに出場が確定している選手と、残りの椅子を決めるための「SG・プレミアムカップ優勝戦得点」のランキングを示します。

<SG覇者&各場競走成績第1位> ※確定
 ・鈴木圭一郎 (オールスター、浜松1位)★
 ・高橋 貢  (オートレースGP、伊勢崎1位)
 ・永井大介  (川口1位)
 ・浦田信輔  (飯塚1位)
 ・松尾啓史  (山陽1位)

<SG・プレミアムカップ優勝戦得点上位>
 1位:青山周平   18点
 2位:佐藤貴也   11点★
 3位:荒尾 聡   10点
 4位:三浦康平   10点
 5位:早川清太郎  7点
 6位:人見剛志   3点
 7位:黒岩 明   1点
  -:木村武之   0点★
  -:藤岡一樹   0点★
  -:金子大輔   0点★
  -:山田達也   0点★
  -:中村雅人   0点★
  -:有吉辰也   0点★


★印:今日の優勝戦進出メンバー

※SG優勝戦ポイント
 優勝=出場、2着=15点、3着=10点、4着=7点、5着=5点、6着=3点、7着=2点、8着=1点
 責任外=2点、責任(F、出残り、後方S、故障完走(着順変化した場合)を含む=0点

ポイントで同点になった場合は、以下(イ、ロ、ハ、ニ)の順で上位者を決定
(イ)SG優勝戦への出場回数が多い選手
(ロ)SG優勝戦における責任事故回数が少ない選手
(ハ)SG優勝戦における着順位の合計が少ない選手(責任外事故は7着とみなす)
(ニ)選考審査期間(本年1月1日~10月31日)の全国競走成績の上位者(※おそらく、後期全国ランクとはイコールではない)

※オールスターで優出していた新井恵匠は、前回SS王座戦でのフライングのため、出場資格無し


まず、SG覇者および各場の競走成績1位(重複含む)の5名は出場が確定しています。
そして、「SG・プレミアムカップ優勝戦得点上位」の欄に名を連ねている13名で、残り11枠を争います。
つまり、現在SSトライアル戦に進出できる資格を有するのが上記の選手に限られており、このうち2名が漏れるという事になります。
その意味で、今回優出を決めた、現在ランキング外(0点)の6選手で上位独占した場合に下位2名が得られる得点(5着=5点、6着=3点)を既に上回っている(7点以上を有している)、青山周・佐藤貴・荒尾聡・三浦康・早川清の5選手は、このランキングで圏外に転落する可能性が無いため、実質SSトライアルへの進出が決定した事になります。

また、逆にランキング7位の黒岩明(1点、今回優出無し)は、今回優出を決めた現在ランキング外(0点)の6選手の中から下位2名(7着・8着)が出たとしても、1人を除いて点数で捲られてしまうため、今日の優勝戦が全員無事故完走であった時点で、選出漏れとなります。(この6選手のうち1人が責任事故、残りの誰かが8着となった場合にチャンスが生まれ、全国競走成績の比較待ち)

従って、今日の優勝戦が全員無事故完走(フライング等も無し)と仮定した場合、残り7名(人見剛、木村武、藤岡一、金子大、山田達、中村雅、有吉辰)で、残り6枠を争うという構図になります。

ここで鍵となるのが、ポイントが同点になった場合の(イ)の条件。
人見剛はSG優出が無い(プレミアムカップの優出分の得点のみの)ため、今日の優勝戦の6着の選手とポイントで並ぶ事になりますが、SG優出回数で負ける事になります。

以上を踏まえて、SSトライアルへの進出条件を整理すると、以下のようになります。

【人見剛】
 今回優出を決めた現在ランキング外(0点)の6選手のうち誰か1人が7着以下

【黒岩明】
 今回優出を決めた現在ランキング外(0点)の6選手のうち誰か1人が責任事故、それ以外の誰かが8着の場合、その選手より全国競走成績が上

【木村武、藤岡一、金子大、山田達、中村雅、有吉辰】
 今日の優勝戦で6着以上


という事でここから、優勝戦前予想コラムは、1車1車の短評形式で。
昨日までの2日間と比べると最高気温も20度に届かず、という事で、走路想定は、ハイスピードレースが期待される「良走路」です。

※選手名以下は、初日~準決勝の4日間の成績。
 [走路状態] 着順(ハンデm・枠順)試走タイム/本走タイム、ST(スタートタイミング)


①木村 武之 (浜松) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m3枠)3.29/3.371、ST=05
2日[良] 5着(0m8枠)3.29/3.403、ST=14
3日[良] 1着(0m2枠)3.32/3.377、ST=07
準決[良] 1着(0m7枠)3.28/3.373、ST=03

今日の優勝戦、一番のキーパーソン。「展開のカギを握る」と言っても良い1車です。すぐ外に控える②鈴木圭を抑えてホールショットを取れるかどうか。行かれてしまっては、もうこの車では手も足も出ません。2角立ち上がり、序盤の序列が決まるまで、自身の後方に押さえ切れれば、一気にレース展開が「面白く」なると思います。
スタートを取った時の木村武による「抜かせない競走」は、あの浦田信でも手を焼くレベル。2015年の浜松G1ゴールデンレースの優勝戦、最内枠からトップスタートを切った木村武を浦田信が追走するも捌けず、業を煮やした浦田信が7周3角でやや無理な態勢で突っ込み、大きな不利を与える結果に終わった(反妨失格)という事からも、追い上げる選手にとっては非常に厄介な相手となります。


②鈴木 圭一郎 (浜松) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m6枠)3.28/3.368、ST=13
2日[良] 2着(0m6枠)3.27/3.381、ST=08
3日[良] 1着(0m1枠)3.27/3.339、ST=07
準決[良] 1着(0m7枠)3.28/3.339、ST=11

準決勝も圧巻の走り。スタート自体は内に並んでいた兄弟子・中村雅の方が先行していましたが、1角~2角でこれをカマシ切り、そのままの勢いで、連日の「3.339」。改めて言うまでも無く、この機力レベルは他の追随を許していません。
今日もポイントはスタートだけ、2角の立ち上がりで先頭に立っていたら、その時点でほぼ連覇決定と言えるでしょう。
逆転あるとするならば、2日目のように自身がスタートを失敗した場合、或いはそこまでいかなくても、前述の通り、内枠の①木村武に先行態勢を取られた場合。他の追随を許さない連日の超抜のタイム(3.339)は、あくまで「トップスタートから独走して」出したもの。①木村武に先行を許した場合は、この相手を捌く必要が生じる分、タイムは落ちます。そうなると互角レベル、腕の勝負。大きく展開は変わり、一転厳しくなる可能性も否定は出来ません。


③藤岡 一樹 (山陽) ハンデ 0

初日[良] 2着(0m3枠)3.35/3.416、ST=09
2日[良] 2着(0m6枠)3.33/3.390、ST=07
3日[良] 8着(0m2枠)3.32/3.403、ST=10
準決[良] 1着(0m3枠)3.31/3.361、ST=03

準決勝は見事なトップスタートからの逃げ切り。独走で3.361までタイムを伸ばした事は特筆すべき点です。
とは言え、やはりそのレベルを出すために、今日も要求されるのはトップスタート。逆にスタートが行けないと、前半3日間を踏まえてもやや厳しそうです。
枠番は昨日と同じ3枠ですが、メンバーがちょっと違い過ぎます。本来はもう少し外枠からを得意としており、ここではやや包まれる可能性の方を上に見たいと思います。


④佐藤 貴也 (浜松) ハンデ 0

初日[良] 3着(0m6枠)3.32/3.403、ST=06
2日[良] 1着(0m1枠)3.32/3.413、ST=13
3日[良] 2着(0m6枠)3.30/3.374、ST=06
準決[良] 1着(0m5枠)3.32/3.393、ST=09

「ボクから買ってください、Bet on Me!」の決めゼリフが炸裂した準決勝後。得意のスタートを武器に、連日地元ファンを湧かせる走りを披露しています。特に準決勝は、トップスタートから後続を押さえ倒しての勝利。その1着タイムが「3.393」という事からも、どれだけ後続を翻弄し、押さえ倒したかが分かります。
今日は、鈴木圭が居るだけに、それに続くスタートとなると、3日目のスーパーライダー戦に近いレースになるでしょうか。逆転までは難しいながらも、マークからの粘り込みという形が本線です。
もし鈴木圭がスタートで遅れる事になった場合は、木村武と共に大混戦レースを演出する可能性が有ります。


⑤金子 大輔 (浜松) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m2枠)3.29/3.387、ST=09
2日[良] 4着(0m7枠)3.29/3.394、ST=16
3日[良] 3着(0m3枠)3.32/3.406、ST=05
準決[良] 2着(0m4枠)3.31/3.363、ST=06

準決勝ではスタートも決まり、藤岡一に続く2番手スタートでしたが、これを捌き切るまでには至りませんでした。
今日もスタートに集中、というところですが、内枠各車のスタート力が半端無く、序盤の展開はやや厳しくなりそう。となると、やはり誰が先行して逃げるかがポイントとなり、鈴木圭のペースでは追い付けず、混戦となった方が良さそうです。それでも、準決勝(3.363)が、あくまで藤岡一に引っ張ってもらって出たタイムと考えると、やや全体的な機力面では見劣りする感は否めません。


⑥山田 達也 (川口) ハンデ 0

初日[良] 6着(0m8枠)3.33/3.400、ST=15
2日[良] 1着(0m2枠)3.33/3.403、ST=09
3日[良] 2着(0m1枠)3.33/3.390、ST=08
準決[良] 2着(0m3枠)3.32/3.395、ST=07

準決勝の混戦、佐藤貴をマークしての2着キープにより優出。と言っても、やはりその要因は、独走ではあまりペースの上がらない佐藤貴の逃げで演出された大混戦。後ろにとっては、2台が重なり捌ける空間も無く、そうこうしているうちにタイヤを使ってしまうという、ある意味マジックのような逃げ。準決勝4個レースのうち、このレースだけはやや異質でした。こうなると、今日は「逃げる選手」が変わり、ハイスピードレースになりそうで、純粋な機力比較では見劣りしてしまうだけに、今日は厳しいかなと思います。


⑦中村 雅人 (川口) ハンデ 0

初日[良] 3着(0m8枠)3.32/3.403、ST=09
2日[良] 1着(0m2枠)3.32/3.387、ST=09
3日[良] 5着(0m8枠)3.30/3.390、ST=08
準決[良] 2着(0m6枠)3.29/3.349、ST=08

やはりSG準決勝での勝負強さは一枚も二枚も上でした。鈴木圭にこそ先行を許しましたが、2番手争いでは地元エース・伊藤信とのデッドヒート。一時は捌かれましたが、態勢立て直した後に再逆転、後はこの攻めを最後まで封じ切りました。
常にスタートが早いというイメージは有りませんが、ここ一番の勝負強さはスタートにも表れます。
今日も、外枠と言っても昨日のようなカマシを決められる可能性有り、しかもゲンの良い「7枠」です。すぐに思いつくのは、2013年のSS王座戦、そして前述の2015年浜松G1ゴールデンレース。共に、大混戦レースでした。鈴木圭がトップスタートからハイペースで逃げ、後は追走一杯というような「ロングの展開」では手も足も出ませんが、木村武や佐藤貴が逃げる形で集団が詰まり混戦となる「ショートの展開」では、アタマも含めて十分チャンスが生まれると考えています。


⑧有吉 辰也 (飯塚) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m5枠)3.34/3.403、ST=07
2日[良] 2着(0m1枠)3.30/3.384、ST=06
3日[良] 7着(0m4枠)3.31/3.400、ST=06
準決[良] 2着(0m2枠)3.33/3.383、ST=05

昨日のコラムで示した通り、やはり今節は「有吉辰・復活の開催」でした。かつては、SG優出は最低条件・・・SG連続優出記録を打ち立てる程でしたが、落車事故を契機に一転・・・一時はハンデも10m前に定着してしまうような状況でした。本人も「もうSGの優勝戦に出る事は無いと思っていた」と口にする程でしたが、ここへ来て一番の武器のスタートに再び輝きが戻り出し、機力の安定感も相まって上昇気流に乗り、遂に・・・約3年ぶりにSG優勝戦の舞台に戻ってきました。
ただ、正直なところ、「この枠では」厳しいです。どこまでスタートで、内枠各車を脅かす事が出来るか。準決勝でも好スタートを決め、ペースを上げて逃げられましたが、そのくらい展開が向かないと、「まだ」この一線級レベル相手では、正直厳しいと言わざるを得ません。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2017.11.05] 浜松
SG日本選手権・最終日
【12R】優勝戦(枠番選択) 5100m(10周)

○①木村武(浜)0
◎②鈴木圭(浜)0
 ③藤岡一(山)0
▲④佐藤貴(浜)0
注⑤金子大(浜)0
 ⑥山田達(川)0
△⑦中村雅(川)0
 ⑧有吉辰(飯)0

ここまで繰り返し述べた通り、とにかく最大のポイントはスタート。誰がトップスタートを決めるか(タイミングという意味では無く、序盤の序列が決まる時点で、誰が先頭に立っているか)によって、展開は大きく変わる。
1周2角だけでなく、3角~4角とか、早い段階でスンナリと②鈴木圭が抜け出す展開なら、ほぼその時点でアタマは確定的、それが最も高い可能性と見ての本命。
そして相手は逆転展開、①木村武の先行での混戦レース。この場合は、むしろ相手としては②鈴木圭というよりは、④佐藤貴や⑦中村雅の方がありそうな印象。

<良走路>
本線(3単):2-14-1457
押え(3単):1-2-457
押え(2単):2-7、1=47


さて、5日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。

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