準決一発目が二車単300円の三連単460円。二発目は同160円に290円。固ァい流れで迎えた三発目だが、脇本雄太に浅井康太が千切れ4,190円・20,600円とけっこうな薄目に抜けた。その最後の準決から新村穣も乗ったので、決勝には地元の神奈川がなんと六人、千葉、福井、宮城がひとりずつという、想定をこえる「アンバランス」が生まれた。
【小田原記念競輪決勝戦】南関七人・対・他地区二人の稀有な番組となった。残り二周半すぎに、脇本雄太のカマシがもし南関七人を飲みこんだとしても、そのときは失礼だが阿部拓真は離れている? 新村穣を捨てた北井佑季以下南関六人にスイッチされてしまうのが落ちか。脇本は仕掛けを考える。というか遅らせる。といっても終審カマシや終向捲りでは遅すぎる。赤板~打鐘。ま、どちらにせよ北井は脇本に併せて番手から出なければいけない。よって松井宏佑の差しに分がある。北井の踏む距離が長ければ松井-郡司浩平のズブズブがある。更に長くなれば郡司の頭も想像できよう。しかし脇本さえ封じてしまえばあとは誰もこないのだから、前述の「計算」はあまり意味をなさないのかもしれない。脇本不発に際して阿部拓真が厳しく降りてくる? 阿部のガッツは認めているけど、今回の南関の壁は分厚いなんてもんじゃない。どうしても勝ちたい人もしくは勝たせてあげたい人を探す競輪なのかもしれないが、松井は後ろに四人、郡司は後ろに三人の固めてくれた仲間がいるわけだから、やはり目いっぱい踏むのが競輪道というものだろう。無理を承知で①③を買います。
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