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浜松・SG日本選手権オートレース優勝戦展望~日本一の栄冠と、年末の16傑もいよいよ今日決定へ!~

2021/11/07 9:49 閲覧数(888)
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皆様、おはようございます。また、お久しぶりです。

11/7(日)、今日は浜松にて、SG・日本選手権オートレース(昼間)最終日を迎えます。

さて、今日は本題に入る前に、年末のスーパースタートライアル戦の出場枠を賭けた争いについて触れておきたいと思います。

今日、SG日本選手権の優勝戦が終了すると、年末のスーパースタートライアル戦に出場する16名が決定します。

ここまでの状況を改めて示しますと、本年のSG優勝者、本年1月1日~10月31日までの各場競走成績1位、そして本年のSG・プレミアムカップ優勝戦得点上位者の中から、以下の12名が出場を確定させています。

【川口】 中村雅・永井大・黒川京・若井友・佐藤摩
【伊勢崎】青山周
【浜松】 鈴木圭・伊藤信
【飯塚】 荒尾聡・篠原睦・重富大
【山陽】 佐々木啓

そして、残りの出場枠は4つ。これが、今日の優勝戦の結果を以て決定される事になりました。

現時点で、その出場枠を得る可能性のある選手は、以下の7名に絞られています。


・木村武(浜):6点 (不優出) SG優出1回 競走成績12位
・金子大(浜):5点       SG優出2回 競走成績7位
・佐藤貴(浜):5点 (不優出) SG優出1回 競走成績11位
・新井惠(伊):3点 (不優出) SG優出1回 競走成績44位
・有吉辰(飯):2点       SG優出2回 競走成績15位
~~~~~
・早川清(伊):0点       SG優出1回 競走成績??位(6位近辺?)
・瀧下隼(飯):0点       SG優出1回 競走成績??位(20位近辺?)

◆優勝=出場、2着=15点、3着=10点、4着=7点、5着=5点、6着=3点、7着=2点、8着=1点、選手責任事故=0点、責任外=2点
◆選手責任事故には、フライング、出残り、後方スタート、故障完走(着順が変化した場合)を含む。
◆上記「競走成績」は、本年1月1日~10月31日までの全国競走成績の順位を示す。

得点が並んだ場合は、以下の順で上位者を決定する事になっています。
(イ)SG優勝戦への出場回数が多い選手
(ロ)SG優勝戦における責任事故回数が少ない選手
(ハ)SG優勝戦における着順位の合計が少ない選手(責任外事故は7着とみなす)
(ニ)選考審査期間(本年1月1日~10月31日)の全国競走成績の上位者

※上記(ニ)については確たる情報を得られていませんが、1~6月の競走成績が反映された当年後期ランキングを参考にして付記しています(あくまで1~6月なので確度は低いですが・・・。)

それを踏まえ、上記のうち優出を果たしている4名について、今日の優勝戦における各メンバーの着順による「スーパースター(SS)トライアル戦進出条件」を、以下に示します。

■金子 大輔
 ・選責事故以外    ⇒ 無条件でSSトライアル戦進出決定!
 ・選責事故      ⇒ 以下のうち1人以上が条件を満たす
              有吉辰6着以下、早川清6着以下、瀧下隼5着以下

■有吉 辰也
 ・優勝~5着     ⇒ 無条件でSSトライアル戦進出決定!
 ・6着        ⇒ 以下2人共に条件を満たす
              早川清7着以下、瀧下隼5着以下
 ・7~8着、責外事故 ⇒ 以下2人共に条件を満たす
              早川清6着以下、瀧下隼5着以下
 ・選責事故      ⇒ SSトライアル戦進出ならず

■早川 清太郎
 ・優勝~4着     ⇒ 無条件でSSトライアル戦進出決定!
 ・5着        ⇒ 以下のうち1人以上が条件を満たす
              金子大責任事故、有吉辰6着以下、瀧下隼6着以下
 ・6着        ⇒ 以下2人共に条件を満たす
              有吉辰責任事故、瀧下隼7着以下
 ・7着以下      ⇒ SSトライアル戦進出ならず

■瀧下 隼平
 ・優勝~4着     ⇒ 無条件でSSトライアル戦進出決定!
 ・5着        ⇒ 以下2人共に条件を満たす
              有吉辰7着以下、早川清6着以下
 ・6着        ⇒ 以下2人共に条件を満たす
              有吉辰責任事故、早川清7着以下
 ・7着以下      ⇒ SSトライアル戦進出ならず


では逆に、この優勝戦の「結果待ち」となる、現在圏内の3名についても同様に「スーパースター(SS)トライアル戦進出条件」を、以下に示します。

■木村 武之
 ・以下のうち1人以上が条件を満たす
  金子大責任事故、有吉辰6着以下、早川清5着以下、瀧下隼5着以下

■佐藤 貴也
 ・以下のうち2人以上が条件を満たす
  有吉辰7着以下、早川清6着以下、瀧下隼5着以下

■新井 惠匠
 ・以下3人共に条件を満たす
  有吉辰責任事故、早川清7着以下、瀧下隼7着以下


今日の優勝戦では、上記のSS出場権争いを含めて、注目していきたいと思っています。


それでは、ここから前予想に入ります。
遠州・浜松地方、今日は終日曇天の予報。雨の可能性もゼロではありませんので、基本は「良走路」と想定しますが、印は「湿走路」についても出しておこうと思います。

優勝戦前予想コラムは、1車1車の短評形式で。また、SGですので4日間の成績付となります。


※選手名以下は、初日~準決勝の4日間の成績。
 [走路状態] 着順(ハンデm・枠順)試走タイム/本走タイム、ST(スタートタイミング)


①金子 大輔 (浜松) ハンデ 0

初日[良] 2着(0m1枠)3.32/3.387、ST=09
2日[良] 3着(0m1枠)3.32/3.390、ST=12
3日[良] 1着(0m4枠)3.29/3.377、ST=08
準決[良] 1着(0m1枠)3.29/3.351、ST=07

今節は枠番抽選の結果に拠り1枠が非常に多く、3日目を除いて全て1枠からのスタートとなります。あまりスタート速攻タイプというイメージが無い中、結果として1枠からのスタートをほぼキッチリ決めており、なおかつ初日から変わらず本走3.3秒台をマークしている事から、機力面でも上位級となります。相手は揃いましたが、今日も内枠からスタートで前団に取りつく事が出来ればチャンス十分と見ます。


②早川 清太郎 (伊勢崎) ハンデ 0

初日[良] 4着(0m7枠)3.34/3.416、ST=15
2日[良] 4着(0m5枠)3.31/3.397、ST=16
3日[良] 1着(0m3枠)3.34/3.406、ST=11
準決[良] 1着(0m2枠)3.29/3.361、ST=06

年末に向けてまだポイントが無く、自身初のSG制覇に向けても正念場となった準決勝、2枠から見事にトップスタートを決め、8周回を逃げ切りました。この優勝戦も同じ2枠、理想は昨日同様のトップスタートからの押し切り、という事になるでしょうが、やはり業界最高峰のベスト8が揃う優勝戦、スタート巧者もズラリ並んでいます。これまでのSG優勝戦でトップスタートを決めたというのは正直記憶に無く、その点がどうしても足枷になってしまうのでは、という気がしています。但し好位置をキープできれば、車券圏内には十分チャンス有りと見ています。


③永井 大介 (川口) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m7枠)3.32/3.384、ST=11
2日[良] 1着(0m8枠)3.33/3.394、ST=13
3日[良] 4着(0m7枠)3.29/3.371、ST=09
準決[良] 1着(0m8枠)3.27/3.337、ST=09

昨日は圧巻のレースぶり、逃げる青山周と、昨年のG2川口記念を彷彿とさせるようなマッチレースを展開しましたが、今回は終盤捌いて抜け出すと逆にペースを上げ、青山周以下を突き放す展開となり、その機力の充実ぶりを伺わせる結果となりました。
日本選手権はとにかくスタートがカギとなるところで、スタート巧者として鳴らす永井大も実績十分となりますが、気になるのがこの枠順です。今節、スタートから好位置キープで優位に運べるレースが続いていますが、上記の通りここまでは全て7枠か8枠、即ち永井大が得意としている外枠からのカマシスタートを決められる枠順、という事になります。今節初めて内寄りとなる3枠、この点に一抹の不安を感じます。3枠と言えば、船橋最後のレースとなったプレミアムカップをはじめ、こちらも実績に関しては枚挙に暇がありませんが、近況はごくまれにスタートを逸する事もあり、その場合は概ね内寄りの枠である事を考え合わせますと、序盤で好位置を巧く取れるかどうかがやはりカギとなりそうです。青山周を捌いた機力と言っても、後方に置かれてしまうとそこから1車1車楽に捌いていけるメンバーでも無いだけに、厳しい展開を強いられる可能性もゼロではないかなと思います。


④有吉 辰也 (飯塚) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m4枠)3.32/3.390、ST=08
2日[良] 3着(0m7枠)3.30/3.377、ST=12
3日[良] 1着(0m1枠)3.32/3.384、ST=07
準決[良] 1着(0m1枠)3.28/3.339、ST=09

最後にSGを制覇したのが2012年の全日本選抜。そこから、落車による大ケガにより、一時は10m前のハンデ位置でも苦戦を強いられるような状態になってしまいました。しかし、そこから見事に這い上がり、銘柄級とも十分太刀打ちできるレベルまで復活してきました。そこには、他者には到底想像もつかないような苦悩と苦労があった事と察します。
近況は特に、かつてのいわゆる「カミソリ5枚刃」と言われた強烈なスタート速攻力が戻ってきたような印象を受けます。スタートに関してはほぼミスなく、トップスタートあるいはそれに近い位置をキープできている印象です。それに加えて、準決勝で見せたハイペース逃げは鈴木圭以下を抑え、3.339という超抜の本走タイムに結びつきました。かねてよりセンター枠からのトップスタートというのも非常に実績があり、強いイメージとして脳裏に焼き付いています。今日の4枠は絶好と言える位置、そこから昨日同様のハイペース逃げに持ち込めれば、(後ろが抜きつ抜かれつの混戦となれば尚更、)自身初の日本選手権制覇も十分、そしてSGグランドスラムへのリーチと、夢は広がります。


⑤荒尾 聡 (飯塚) ハンデ 0

初日[良] 5着(0m4枠)3.33/3.419、ST=13
2日[良] 1着(0m4枠)3.31/3.394、ST=12
3日[良] 1着(0m1枠)3.32/3.394、ST=07
準決[良] 2着(0m5枠)3.30/3.359、ST=12

ここ一番のスタート力は折り紙付き、ここもペースを握る展開になれば面白い存在となりそうです。特に、1つ内にスタート速攻タイプの有吉辰が控えているのも展開面での助けになりそうな印象ですが、機力比較という点ではやや見劣る部分が否めないだけに、勝ち切るところまでいけるかどうかという点には若干不安を覚えます。


⑥鈴木 圭一郎 (浜松) ハンデ 0

初日[良] 1着(0m4枠)3.29/3.361、ST=07
2日[良] 1着(0m4枠)3.28/3.348、ST=13
3日[良] 6着(0m1枠)3.28/3.390、ST=09
準決[良] 2着(0m2枠)3.27/3.341、ST=04

近況、銘柄級相手のレースの場合は、勝ちパターンと負けパターンがハッキリしているような気がしています。端的に言えば、「スタートを決めて自分が逃げる展開となるか、そうでないか」。今節で言えば、前者が前半2日間、後者が後半2日間となります。自分が逃げる展開になれば、2日目の時点で一番時計の3.348をマークする等、誰も手を付けられないスピード戦を展開できますが、誰かを追う展開、その数が増えれば増えるほど、揉まれて捌けずというレースも見られるようになってきました。
今日も、おそらく試走タイムは抜群のものになるでしょうから、もしトップスタートを決める事が出来れば、そのまま押し切りまで十分と見ますが、6枠というやや遠い位置、しかも内枠勢にスタート巧者が並びます。特に④有吉辰は昨日ペースを握られ、遂に8周かけても捌く事が出来ませんでした。今日も他者にペースを握られる展開では、厳しくなるかなと考えています。


⑦青山 周平 (伊勢崎) ハンデ 0

初日[良] 2着(0m8枠)3.28/3.371、ST=16
2日[良] 1着(0m3枠)3.30/3.377、ST=11
3日[良] 1着(0m8枠)3.27/3.365、ST=15
準決[良] 2着(0m1枠)3.26/3.346、ST=07

昨日の準決勝、永井大との真っ向勝負に敗れた事を考えますと、今回に関しては機力面でやや不安があるかもしれません。ただ、それを補うスタート力は今節も健在で、外枠からでも好位置に付けられています。スタートに関しては銘柄級相手でもほぼミス無く決めており、今日も外寄りの枠からプレッシャー無く切っていけるかもしれません。そうなれば、やや枠は遠いですが十分チャンスはあると見ています。


⑧瀧下 隼平 (飯塚) ハンデ 0

初日[良] 8着(0m2枠)3.32/3.432、ST=16
2日[良] 1着(0m1枠)3.29/3.377、ST=14
3日[良] 2着(0m3枠)3.29/3.390、ST=06
準決[良] 2着(0m8枠)3.27/3.361、ST=06

準決勝では機力を活かした攻めを披露し、大外8枠から2着に入り、優出を決めました。そしてこの優勝戦、枠番選択順は7番目、7枠・8枠が空いている状況で、7枠ではなく8枠を選択しました。おそらくは、準決勝の良いイメージがあり、なおかつ最後の選択順となった青山周に7枠を譲る事でそのスタートに乗っていけるという点を考慮してのものかと思われます。その点では、7枠より8枠というのは良い選択と考えます。
とは言え、やはり優勝戦ではメンバーレベルが格段に違います。機力上位であった準決勝とは異なり、自身以上の機力状態の車も内枠に居並ぶ中で、昨日同様のパフォーマンスを示せるかどうかという点には正直疑問符を付けざるを得ません。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2021.11.07] 浜松
SG日本選手権オートレース・最終日
【12R】優勝戦  5100m(10周)
良湿
○○①金子大(浜)0 [1]
注 ②早川清(伊)0 [2]
  ③永井大(川)0 [3]
◎注④有吉辰(飯)0 [4]
△◎⑤荒尾聡(飯)0 [5]
 ▲⑥鈴木圭(浜)0 [6]
▲△⑦青山周(伊)0 [8]
  ⑧瀧下隼(飯)0 [7]

(ハンデmの後ろの番号は枠番選択順)

<良走路>
本線(3単):4-17-1257
押え(3単):1-4-257、1-7-4
<湿走路>
本線(3単):5-16-1467
押え(3単):1-5-467、1-6-5


以上です。
本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。

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