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2021年打ち納め、SG第36回スーパースター王座決定戦展望

2021/12/31 10:36 閲覧数(866)
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皆様、おはようございます。

いよいよ大晦日の朝を迎えました。
スーパースターフェスタ、そして2021年のオートレースは、今日、総決算を迎えます。

王座決定戦の発走予定時刻は17時15分。例年通り、ナイター仕様で行われる事になるでしょう。
ナイター照明の下、漆黒の闇の中にオーバルの形だけが明るく浮かび上がり、2021年の掉尾を飾るに相応しい、10周回の壮絶バトルが繰り広げられる事でしょう。

さて、4日間の激闘を経て、今年最後の覇を競うベスト8が出揃いました。
以下に、トライアル4日間を経ての上位8選手の順位(=王座戦の枠番選択順)と、選択した枠を列挙します。

1位:鈴木圭 10.00(30点/3走) ⇒3枠
2位:黒川京  7.75(31点/4走) ⇒4枠
3位:青山周  7.50(30点/4走) ⇒1枠
4位:永井大  6.50(26点/4走) ⇒2枠
5位:荒尾聡  6.00(24点/4走) ⇒5枠
6位:有吉辰  6.00(24点/4走) ⇒6枠
7位:伊藤信  5.25(21点/4走) ⇒7枠
8位:佐藤貴  5.25(21点/4走) ⇒8枠

という事で、3日目の他落(点数に含まれない)以外は全て勝利を収めた鈴木圭がトップ通過で、選択したのは3枠。次いで、トライアル初出場ながら見事に2位通過で王座戦進出を決めた黒川京が、その外・4枠を選択しました。そうなれば、3位通過の青山周が、ぽっかり空いた1枠を選択、これで3年連続の1枠となります。次いで4位通過の永井大が間の2枠を選択し、5位以降は残る5枠以降、内から順に埋まり、上記の通りの枠番選択となりました。

それではここから、本題に入っていく事にします。


【川口12R:SG第36回スーパースター王座決定戦】(10周回・5100m)

※選手名以下は、トライアル4日間の成績。
 [走路状態] 着順(レース番号・枠順)試走タイム/本走タイム、ST(スタートタイミング)


①青山 周平 (伊勢崎)

初日[良] 1着(11R1枠)3.27/3.339、ST=06
2日[良] 3着(12R3枠)3.27/3.339、ST=12
3日[良] 2着(11R7枠)3.27/3.354、ST=07
4日[良] 3着(11R1枠)3.28/3.359、ST=05

例年に比べてしまうとやや精彩を欠いた感のある予選道中で、トライアル戦は3位通過、それでも上位2名が中枠を選択した事により、選択時点で空いていた「1枠」を選択。これで、3年連続の王座戦1枠となります。このSS王座戦では2017年以降「1枠」の選手が4連勝中という状況(2017年荒尾聡、2018年永井大、2019年青山周、2020年青山周)で、やはり近年のトレンドは枠を活かした先行からの押し切り、という事になります。
枠番選択イベントで本人も言っていた通り、初日が一番良かったという状況で、日に日に下降線となっている点は不安ですが、それでもスタート争いが紙一重で熾烈を極める今のビッグレース優勝戦において、1枠は文字通り「ポールポジション」と言えるような気がします。1枠からの実績も十分で、確実な先行力も魅力となります。
機力面での不安もある事から、おそらくは昨年同様、トップスタートから内を押さえての混戦レースで10周回を押さえきるような展開になると思われ、それであれば百戦錬磨の実績十分、やや劣勢の機力も十分カバーできるのでは、と考えています。


②永井 大介 (川口)

初日[良] 8着(12R2枠)3.28/3.378、ST=06
2日[良] 1着(12R7枠)3.29/3.329、ST=02
3日[良] 4着(11R6枠)3.28/3.361、ST=03
4日[良] 1着(11R2枠)3.28/3.351、ST=05

初日は2枠からスタートで包まれる形となり、その後も精彩を欠いて8着大敗となりましたが、昨日の2枠ではスタートで外の黒川京よりも先行し、返す刀で青山周を捌いての1着。この内寄りの枠ではスタートを決められた事は、今日の戦いにも繋がるものと考えています。今日も熾烈な主導権争い、まずはとにかく先手を奪う事。それが叶えば、昨日同様抜け出しまで十分可能と見ています。


③鈴木 圭一郎 (浜松)

初日[良] 1着(12R4枠)3.26/3.315、ST=12
2日[良] 1着(11R3枠)3.25/3.329、ST=03
3日[良] 他落(12R5枠)3.25/-.---、ST=07
4日[良] 1着(12R4枠)3.27/3.334、ST=06

3日目の他落を除いては全て1着、機力面でも落車の影響は無さそうで、機力比較ではやはりこのメンバーでも群を抜いています。とにかくポイントはスタート争いで、もしトップスタートを決められれば誰にも影を踏ませずハイペースでの逃げ切りまで十分ですが、スタートで揉まれてしまうと、3日目のように捌いていくには苦労しそうで、とにかくカギはスタート。車券的には、行けたパターンと行けなかったパターンの両方が必要になるのでは・・・と考えています。


④黒川 京介 (川口)

初日[良] 2着(12R3枠)3.29/3.337、ST=11
2日[良] 2着(12R4枠)3.27/3.334、ST=08
3日[良] 1着(12R3枠)3.26/3.327、ST=03
4日[良] 4着(11R3枠)3.26/3.359、ST=13

トライアル戦初出場ながら、連日スタート一閃が決まっており、好スタートを決めた場合は鈴木圭と肩を並べるレベルの超抜タイムをマークしています。ただ、昨日はスタートで内の青山周・永井大に先行され、そこから追い上げていく脚まではありませんでした。となると、やはりポイントはスタート争いという事になりそうで、鈴木圭と2車でスタートを決める形になった場合はハイペースで引っ張って2人でワンツーという展開までありそうですが、そこまで巧く展開運べるかどうかがカギとなりそうです。


⑤荒尾 聡 (飯塚)

初日[良] 3着(11R2枠)3.29/3.354、ST=09
2日[良] 4着(12R6枠)3.31/3.344、ST=11
3日[良] 2着(12R1枠)3.29/3.363、ST=10
4日[良] 4着(12R6枠)3.31/3.356、ST=07

機力面では内枠勢に対してやや見劣りする部分があり、鈴木圭・黒川京で引っ張る形となった場合は追走も一杯という感じになりそうですが、青山周が先手を取るなどして混戦になった場合には十分勝負になりそうな1車で、穴として狙うならここからかな、という印象です。


⑥有吉 辰也 (飯塚)

初日[良] 5着(12R7枠)3.26/3.368、ST=12
2日[良] 2着(11R1枠)3.31/3.341、ST=06
3日[良] 5着(11R3枠)3.28/3.366、ST=09
4日[良] 2着(12R1枠)3.28/3.344、ST=08

スタート速攻力を持ち合わせ、ペースも十分戦える状況ですが、トライアル道中でも好走しているのは内枠(=1枠)の時のみとなっており、この外寄りの枠となった場合には、なかなか主導権も取りにくそうな印象で、展開面でやや厳しくなってしまうかなと考えています。


⑦伊藤 信夫 (浜松)

初日[良] 6着(11R3枠)3.27/3.373、ST=14
2日[良] 4着(11R6枠)3.28/3.359、ST=10
3日[良] 1着(11R5枠)3.27/3.354、ST=01
4日[良] 6着(12R3枠)3.30/3.363、ST=03

圧巻だったのが3日目のスタート一閃、昨年のSGグランプリ(この時も同じ5枠)のような強烈なスタートから押し切るレースを展開し、1着をもぎ取りました。この1勝がポイント面で大きく、昨年に続く王座戦進出を決めました。ただ、それ以外の3走に関しては着外となっており、機力面でも内枠各車に対して見劣りする面は否めません。もう少し内寄りの枠であれば、3日目の再現での一発も期待したいところでしたが、この相手でこの枠ではやや厳しいかな・・・という印象です。


⑧佐藤 貴也 (浜松)

初日[良] 4着(11R7枠)3.29/3.371、ST=09
2日[良] 3着(11R5枠)3.28/3.356、ST=06
3日[良] 3着(12R7枠)3.29/3.368、ST=03
4日[良] 5着(11R8枠)3.28/3.366、ST=12

SG日本選手権終了時点では、選考順位が2年連続「17番目」の次点、今年もスーパースタートライアル戦へあと一歩か・・・と思われたところ、重富大の欠場に拠り、繰り上がりで出場決定。更にはその流れで、王座戦進出も8位通過で仕留めるあたり、まさにエンターテイナー・佐藤貴らしいなぁという印象です。
時には8枠からでも内側を包み込む強烈なスタート速攻力を持ち合わせていますが、さてこのメンバー相手にそれが通用するかどうか、また通用したとしてもそこから戦える機力があるかどうか、という点には不安を拭えません。



[2021.12.31] 川口
スーパースターフェスタ・最終日
【12R】SG第36回スーパースター王座決定戦 5100m(10周)

◎①青山周平 (伊)
○②永井大介 (川)
△③鈴木圭一郎(浜)
注④黒川京介 (川)
▲⑤荒尾 聡 (飯)
 ⑥有吉辰也 (飯)
 ⑦伊藤信夫 (浜)
 ⑧佐藤貴也 (川)

<買い目>
本線(3単)1-25-2345
押え(3単)2-1-35、3=4-12


というわけで、4日間のトライアルの動きや枠順等、様々な要素を勘案し、今年のスーパースター王座決定戦の前予想は、以上の通りとなりました。

そして、これが2021年ラストのコラムになります。
Gambooコラム8年目の今年も、読者の皆様には大変お世話になりました。
また来年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い致します。

このコラムをご覧の皆様方、また、このGambooコラムを運営頂いている皆様にとって、良い年を迎えられます事をご祈念しまして、今年のコラムの締めとさせて頂きます。

今年も自宅より、勝負の行方を見守りたいと思います。

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