どう走っても離れちゃって末着。もう今期で終わりという選手が走るチャレンジでは見慣れた光景であるが、記念競輪、しかもまあまあ車券の支持も受けている選手のそれは奇異に映る。
吉永和生(広島・80期)の九着九着九着を簡単に記す。初日は本線三番手廻り。三連単一番人気・三番手人気を担う競走だったが、前の◎○が仕かける前に離れていた。二日目は第三ラインの番手で二車単の四番五番人気も、割りと楽に押さえた先行目標にまさに自然に離れて行った。三日目。さすがにばれたか、◎の番手なのに一番人気ではなかった。が、それでも二車単680円の二番人気だ。レースは比較的緩やかな出這入りで打鐘一本棒状態。それでも最終ホーム手前からこれ又自然に後退してゆくのだった……。
「今日の吉永はどんな離れ方をするのだろう」――失礼な話だが、三日目の私は酷薄な興味だけでレースを見た。
しかしこの九着九着九着はやはり寂しい。
固定表示は二車単の配当だけの防府の旧式掲示板もやや侘しいが、そのどちらをも包めて競輪なのでしょうともおもえる理由を、私は上手に喋ることが出来ない。
今日はいつもより準決がはじまるまでを長く感じるのは何故だろう。
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