子供時分から落ち着きのない性格だった。
机にじっと座っていられないたちだった。
お前はやれば出来るのだから、小学校中学校の先生はみな判で押したように言った。
大人になって知りあった予備校の講師から、やれば出来るは出来ないとほぼ同義だと教わった。
日がな一日読書にいそしむ。六十数年生きてきて、そんな一日をすごしたことは一度としてない。お爺さんの晴耕雨読にあこがれたりもするが、まず無理だろう。
競輪も一緒で、車券を買うのに選ぶのに迷いはするが、根気よく粘るということができない。
今この時、迷っている。
昨日(二十五日)出なかった神山雄一郎の九百勝を追っかけようかどうか。
が、長考する体力もない。
うっすらと頭が痛くなってきた。
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