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影が見えてから番手捲り~いわき平記念決勝観戦記

2024/01/28 18:03 閲覧数(275)
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 嘉永泰斗の上昇を突っぱる窓場千加瀬の内を山田庸平が衝く。赤板前後のせめぎあいは展開を左右する大事な要所であるが、見どころなどとは記さない。どうせ八割方とびつきなどなく隊列は変われども一本棒に戻るのだから。私の買った嘉永は最悪の八番手になった。
 昔は、後ろも見ずに番手捲りが主流とは言わないが目立った。今は捲りの影が見えたら、もしくはできるだけ引きつけて番手捲りが、二段駆けのマナーなのかしら。
 中野浩一の番手捲り、神山雄一郎の番手捲り、滝澤正光の番手捲り、小嶋敬二の番手捲り、武田豊樹の番手捲り、平原康多の番手捲り、新田祐大の番手捲り、松浦悠士の番手捲り、清水裕友の番手捲り、百行くらい何某の番手捲りと記しつづけたいけどやめる。
 一概に番手捲りと言っても十人十色。だから競輪は面白い。
 附記。競輪の実況放送が誰にむけてのものであるかは定かにはできない。が、視聴する大半は車券を買っている人なのだと考えれば、競輪の実況はその人たちの案内人も兼ねているのだと私は思っている。まず見た目の着順。むろん競輪のゴールは際どいものが多いから、すぐにズバリと言いきってくれなどとは毛頭おもわない。だけど此方は実況氏の発する「ニュアンス」に心配になったり、安堵したり。頼りにしているのである。
 一着二着三着の視認は容易だった。しかし赤旗があがる。審議の対象者が発表される。この時点でマイクを持っているのならば、現状――上位着順が変わる可能性があるのかないのか――を説明するのが、車券を持っている此方が今どういう状況に――どの地点にいるのかを案内するが肝要と考えるは私だけだろうか。他の場にはその旨をしっかり伝え、場合に応じて四着五着の選手を教えてくれる実況者もいるというのに、ただただ「お手持ちの車券は大切にお持ち下さい」じゃァ……たとえば審議対象者が着外と落車なのに「大切にお持ち下さい」では、事なかれ主義の紋きり言葉に私には聞こえる。
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