競輪祭ガールズ初日は11Rの③着抜けが痛恨も4打数2安打ならまずまず、ほぼ順当に収まった印象だ。

9Rは前の方でガチャガチャ入れ替わっているところを最終ホームで④山原→①太田りゆが叩きにいく。

ここで併せて出た⑦高木真備がりゆを捌いて番手奪取、これでりゆは普通なら外に浮いて死に体になるところだが外並走からあっさり山原を捲っていく。

真備はすかさずスイッチしてこれで勝負あり、その後ろには初手から⑥大久保がいてもちろんそのまま追走する。

りゆを差し切った真備が人気に応えて快勝、捲ったりゆが②着となり大久保が③着に流れ込んだ。

真備は全く危なげない内容で楽々20連勝、勝負所での動きが抜群にいいので最後は簡単にすら見える。

そろそろ止まるだろうなどとあえて本命にしなかったが全くの暴挙（笑）、もちろん今回も有力な優勝候補だ。

りゆも今日は許容範囲、やはり能力は高いし展開と乗り方次第で逆転も夢ではない。

大久保は初手から真備マーク、隣の枠というのも大きかったし当然の策だ。

あとは全く勝負にならず、山原はただ飛び出しただけになってしまったし奈央と寛子は最終ホームで真備に踏み負けてズルズル後退、成田はこのメンバーで自分から動いてしまっては何もできない。

10Rは初手でだいたい的中を確信（笑）、④細田の前受けにいかにも飛び出しそうな②吉岡がいてその後ろに①梅川→③鈴木美教→⑦佐藤水菜と主力勢、⑤小坂が珍しく後方で⑥優香は一番後ろになる。

打鐘で優香が上がって吉岡も併せて出ようというところを水菜が内を掬って主導権、以下吉岡→梅川→美教で最終ホームを通過する。

梅川は吉岡をアテにするまでもなく二角から発進して美教も追走、優香はその上をさらに捲ろうとするがこれは厳しい。

ゴール前は美教がかなり詰め寄るも梅川がわずかに押し切り、③着争いは何とか優香が水菜に踏み勝った。

梅川は早めに前団を蹴散らしたこともあり最後はかなり差を詰められたがしっかり残して順当勝ち、もっと楽勝すると思っていたのでゴール前は肝を冷やしたが（笑）着差はわずかでも完勝だ。

真備もそうだがやはり本当に強い選手は勝負所でやるべき事がやれている。

美教は初手から絶好の梅川マーク、今回は決勝に乗れればまずグランプリも大丈夫だと思われる（圏外から2枠入ってくるのは現実的には考えづらい）のでこれも当然の策だ。

優香は組み立て失敗、以前ならそれでも力でねじ伏せてしまったが周りのレベルもどんどん上がっていてそう甘くはない。

それでも普通なら不発の展開を水菜に踏み勝って③着、これは大きいしやはり底力は侮れない。

水菜はいい動きだったが梅川に早めに捲られたのが痛かった。

吉岡はあの展開で結局何もできずでは力不足、細田も前受け自体が論外だし小坂もさすがにここでは家賃が高い。

11Rは打鐘で後方から①尾方→⑦荒牧が発進、道中2番手に上がっていた②久米も飛びつきを狙うが荒牧がしのいで久米は3番手に降りて④貴子は4番手で最終ホームを通過する。

貴子は最終バックで捲っていくが前の久米も併せて発進、ちょうどタイミングが合ってしまった貴子は後ろに入り直すが内を掬ってきた⑥尾崎に弾かれピンチになる。

久米はあっさり前団を捕らえて捲り快勝、しぶとく伸びた貴子はなんとか②着を確保して前残りの荒牧が③着となった。

久米はフレッシュクイーンに続きまたまた特大の一発、ヒラ開催でも貴子を差し切ったことはあったが自分から動いて位置を取っての捲りで堂々の勝ちっぷりには驚いた。

持久力タイプでキレはないので普段のガールズに多いスローペースからのヨーイドンになると本質的に不得手と思われるが、今はそれを補って余りある動きができているし勢いは一番だ。

貴子は辛うじて連確保、軸としての本命には推したが戦前に申し上げた通りこれまでの大レースでの成績はほとんどが児玉マークでのものだし自力で踏める距離はだんだん短くなっている。

総合力は依然上位も過信は禁物、最後も伸びていて調子そのものは悪いわけではないが周りも強くなっているのでそうそう甘くはない。

荒牧は最後方の初手も前の尾方がまともに飛び出してくれたので一転絶好、久米→貴子には交わされたが展開利を生かした。

車券は痛恨の抜け（笑）、自力のある荒牧より奈良岡のほうが流れ込みがあるかと思ったが前受けは論外だしこのメンバーではよほど力がないと何もできない。

尾崎は内を掬って進出もこれはそもそも組み立てが完全に失敗、レースの流れに乗れなかった。

尾方は新人らしいと言えばそれまでだが普段も捲り中心なのにまともに飛び出してしまってはいかにも厳しい。

奥井は貴子を追う形、逃げない形も模索しているようだがやはり先行が持ち味だし全く存在感なく終わってしまった。

12Rは打鐘過ぎの2センターから先に動いた⑤柳原を追って進出した⑦児玉が軽く捲って圧勝、初手からマークの①坂口がしっかり続いて②着となり以下は離れたが逃げた柳原が③着に残った。

児玉は大楽勝、捲ってくださいの展開になったしこれはどうにもならない。

一連のレースぶりを見ると総合力を問われる厳しい流れには不安もあるが今日はいつものガールズと同じ、そもそもここだけメンバーが楽すぎる。

坂口は児玉マークに決め打ち、前にいても蹴散らされるだけだしまずは決勝に乗らないといけないのだから追走さえできればこれが一番確実だ。

ヒラ開催の予選では暴走気味のレースも少なくないがここはしっかり拾ってきた。

柳原は内容は決して悪くないが児玉のスピード・瞬発力が明らかに上位、後位がもつれてしまい捲りやすくなったのも痛かった。

それでも大きな③着確保、決勝進出へ総力戦が求められる。

加瀬は突っ張り気味に踏んで柳原後位のいい形は作ったがそこまで、切り替えて捲ろうとしたが前半脚を使っていることもあり結局柳原を交わせなかった。

莉子は完全に失敗、加瀬に突っ張られたのも痛かったし柳原に飛びつけたとしてもそこまでで児玉→坂口に簡単に捲られるのは同じだろう。

當銘は児玉→坂口の後ろにいたのに動いてしまった時点で終了、ついていく自信がなかったのだろうが動き損で何番手かより誰の後ろかが重要だ。

黒河内はよくここまで来たがさすがに力不足、場違い感は否めない。

11/19
小倉9R
①大久保花梨　112福岡△
②佐藤水菜　　114神奈▲
③山原さくら　104高知
④小坂知子　　104岐阜
⑤梅川風子　　112東京◎
⑥細田愛未　　108埼玉
⑦太田りゆ　　112埼玉○

⑤梅川が中心、強敵揃い楽ではないが総合力が飛び抜けている。瞬発力上位⑦りゆは脚をためられれば逆転まで面白いがレースが上手ではないので「たまたま」そうなるのを期待したい。逆に持久力いい②水菜と自在戦①大久保も。

三連単
⑤→①②⑦
⑦→⑤→①②

小倉10R
①高木真備　　106東京◎
②成田可菜絵　112大阪
③石井寛子　　104東京
④小林優香　　106福岡▲
⑤鈴木奈央　　110静岡△
⑥鈴木美教　　112静岡○
⑦吉岡詩織　　114広島

やはり①真備で断然、連勝同士で梅川と対戦というのが盛り上がるか。逆転なら初日惜しかった⑥美教、外枠でどう立ち回るかがカギとなる。底力で④優香と瞬発力不足だが⑤奈央も押さえに。

三連単
①→④⑤⑥
⑥→①→④⑤

小倉11R
①尾崎睦　　　108神奈◎
②柳原真緒　　114福井
③小林莉子　　102東京△
④奥井迪　　　106東京
⑤黒河内由実　110長野
⑥久米詩　　　116静岡▲
⑦坂口楓華　　112京都○

初日大失敗の①尾崎だが脚そのものは問題なさそう、地元グランプリ出走へ何としても決勝に進みたい。好枠に転じて見直す。相手は柔軟に立ち回れる⑦坂口と勢いある⑥久米、③莉子は初日の動きでは押さえまで。

三連単
①＝⑥⑦→③⑥⑦

小倉12R
①荒牧聖未　　102栃木▲
②奈良岡彩子　104青森△
③石井貴子　　106千葉○
④児玉碧衣　　108福岡◎
⑤當銘直美　　114愛知
⑥加瀬加奈子　102新潟
⑦尾方真生　　118福岡

④児玉と③貴子の一騎打ち、⑦尾方がそれなりに抵抗しそうなので貴子の逆転もある。あとは好枠に転じた①荒牧と②奈良岡の流れ込みまで。

三連単
③＝④→①②

競輪祭本編では力のある選手が順当に勝ち上がって無風かとおもわれが最後に脇本雄太がなんと落車、なぜ内に入っていったのか、これまでのレースを考えると理解できない。

最も期待していた守澤太志は掬われて⑦着大敗、しかしまだグランプリが消えたわけではないので新田祐大とのタッグ（5R）で少しでも巻き返したい。