読者諸兄の皆様、お久しぶりです。

昨年末以来のブログ登場、ちょっと時間もできてせっかくの大一番なのでたまにはこちらで軽く能書きを垂れてみよう。

今年は特に色々書きたいことも多いが、今回はとりあえず小倉競輪祭に絞ってお届けしたい。

昨年も同じことを書いたが現在主戦場になっているツブッターはお手軽な反面文字制限があり深く掘り下げるには不都合だ。

それにしても以前と比べて過疎ってること（笑）、サイト側の自業自得だから知らんけど。

それではもちろんガールズから、久々なので初日だけ各選手の短評も記した。

小倉9R
①太田りゆ　　112埼玉◎
②鈴木奈央　　110静岡▲
③成田可菜絵　112大阪
④山原さくら　104高知
⑤石井寛子　　104東京
⑥大久保花梨　112福岡△
⑦高木真備　　106東京◯

19連勝中の⑦真備は男女通じて今最も頼りになる存在のひとり、ツブッターでも「金を賭けるに値する選手」という最大限の賛辞を送った。

もちろん普通ならこれが大本命、あっさり勝つ可能性も高いと思うがここはあえて逆らってみたい。

それは今年ここまであまりにも「よすぎる」から、そろそろ落とし穴が待っているのではないかという気がしてならない。

前回の富山では初日に杉沢毛伊子にうまく駆けられて内に詰まる大ピンチ、辛うじて直線だけで突き抜けたがちょっと考えられない形になった。

ここは賞金ランキング上位者にとっては極端に言えば「消化試合」で必ずしも勝つ必要がない開催、もちろん全くとぼけるという事はあり得ないが、本当に勝ちたいのは本番のグランプリだろうし「ひと休み」があるならここと見ている。

おまけに大外⑦番車、総合力は最上位評価だがここは対抗までとした。

これを負かすとしたら①太田りゆ、五輪代表は補欠止まりも先の全日本トラックではスプリントで優勝とスピード・瞬発力は互角以上のものがある。

ガールズケイリンでも男子並みのタイムを連発、能力の高さは疑う余地がないがそれでいて今の成績なのはひとえにケイリンのレース運びの下手さに尽きる。

まだまだレースになっていないというのが正直なところ、西武園オールガールズでも打倒真備を期待したが普段やらない前受けをした挙げ句内に詰まって終了、レースが終わってからものすごい脚で突っ込んできても全く意味がない。

それでも再度期待したくなるだけのスケールがある選手、急に上手にはならないのでそこは目を瞑ってとにかく思い切って仕掛けて屋内バンクでどのぐらい弾けるか楽しみは大きい。

②奈央もナショナル組、こちらは逆にやや瞬発力不足というか重厚なタイプなので今回のようなメンバーで流れが厳しくなるのはむしろ歓迎なのではないだろうか。

好枠を得たここは勝負圏内の1車として注意、前回平塚も未勝利ながら動きはかなりよかったし自力勢がモガキ合うなら一発も。

⑥大久保は伊東コレクションで③着、大外枠からうまく真備の後ろに入って車券に大貢献してくれた。

そもそも自力では航続距離が短く末が甘いが自在ならもっとやれると見ていた選手、ここも外枠だが隣に真備がいるしうまく捌ければ押さえには必要だ。


⑤寛子は毎回申し上げているようにヒラ開催の車群がバラける実質マッチレースや軽いメンバーで勝ったレースばかり、しっかり位置を取ったのはグランプリを勝った時だけであとは特別レースでは用無しだ。

スンナリならもちろん決め手は健在だが普段のようなレースはさせてもらえないだろう。

④山原はちょっと重症、昨年のここを欠場してから半年休んでおり順調さを欠いているのはもちろんだが、最近はなんだか恐る恐る走っているように見えてしまうしこれまでと違って全く調子が上がってくる気配がない。

一番勝ってほしい選手であることは変わらないが車券はシビアに、一昨年のデキならこのメンバーであっさり勝っても驚かないがその状態にはほど遠いか。

③成田は大きく成長、昨年末に今年は必ず優勝すると書いたがそれは早々にあっさりクリアしてしまった。

しかしさすがにここに入ると家賃が高い印象、自力は通用しないので好枠を生かしてどこまでついていけるか。

三連単
①＝②⑦→②⑥⑦

小倉10R
①梅川風子　　112東京◎
②吉岡詩織　　116広島
③鈴木美教　　112静岡◯
④細田愛未　　108埼玉△
⑤小坂知子　　104岐阜
⑥小林優香　　106福岡▲
⑦佐藤水菜　　114神奈△

112期（ガールズ6期）生はかなりハイレベル、そのなかでも①梅川は一歩先を行っている存在と言えるだろう。

当トライアル連覇に加えて初代フレッシュクイーンも獲得、ナショナルチーム入りしてデビュー戦の全日本トラックではいきなりケイリンで優勝しており今回当面の相手となりそうなメンバーを現実に負かしているのだから強気になれる。

ここももちろん本命、三連覇を目指す。

⑥優香はサマーナイト→伊東コレクションと4回走ってなんと梅川に一度も先着できず、その後ニ場所はしっかり勝ったもののどうも本来の力強さが感じられない。

これはあくまでも私見だがあるいは身体を絞りすぎたか、スピード・瞬発力を求めるあまり元々のよさである重厚感が欠けてしまったように見える。

まともならあっさりもあるが自分の感覚を大事に、一枚評価を下げる。

むしろ巧者③美教が車券的には妙味、松山では大失態もあったがかなり特異な展開で度外視でいい。

位置を取っての捲り差しで勝負、ここに入るとやや瞬発力不足なので他車にスピードをもらうような形が望ましいか。

④細田も同様の形が理想、厳しい流れになったほうがよさが出そうなタイプでこういうメンバーでどのぐらい走れるか楽しみだ。

いまひとつブレイクしきれていないのは中途半端だから、ここでは通用しない自力は捨ててしっかり勝負してほしい。


⑦水菜はヒラ開催を見るとかなり強いがここ一番で構えすぎて失敗することが多い印象、ナショナルチーム入りして今後はさらに力をつけてくるだろうが現時点では梅川や優香より上には評価できない。

明らかに持久力タイプだと思うので変にためるよりは多少早めでも前に出て他派にも脚を使わせるレースがよさそうだ。

②吉岡は逆に瞬発力タイプ、出脚はいいものがある一方で単調なのでよほど考えないとただ飛び出すだけになってしまいそうだ。

フレッシュクイーンの結果・内容からもさらに相手が強くなるここで強調する材料は乏しいか。

⑤小坂は相手がどんどん強くなるなかで年々成績は上がっているのだから立派のひと言、しかし近況はあまりよくないしそろそろ頭打ちかなという感じもする。

ここに入ってしまうとさすがに家賃が高い印象、レース運びの巧さは最上位クラスでどこまでごまかせるか。

三連単
①→③⑥→③④⑥⑦

小倉11R
①尾方真生　　118福岡
②久米詩　　　116静岡◯
③奥井迪　　　106東京
④石井貴子　　106千葉◎
⑤奈良岡彩子　104青森△
⑥尾崎睦　　　108神奈▲
⑦荒牧聖未　　102栃木

最も難解なレースと見ているが実績は④貴子で断然、③着以内で考えるのであればかなり堅い軸となる。

ただしこの選手の大きなレースでの好成績はマーク戦、もっと具体的に申し上げれば児玉マークからのものが大半を占める。

それだけにこういうメンバーでどう立ち回るかがカギ、展開が読みづらいだけに誰に標準を合わせるか。

自力に関しては年々踏める距離は短くなっているしまともに飛び出してしまうと厳しい。

総合力で一応本命だが何かにやられてしまうシーンも考えておきたい。

一番面白そうなのは②久米、すでにフレッシュクイーンで大穴を出してしまったので時すでに遅しの感もあるが（笑）、まだ妙味もあるだろう。

完全に持久力タイプで結果が出ているのは明らかに追い込み、好枠得てうまく立ち回れば再度の一発も十分だ。

⑥尾崎は福井コレクションで見せ場十分の③着、西武園オールガールズでも決勝②着とだんだん上位でも通用するようになってきた。

ここで勝ち切るにはやや決め手が足りないようにも見えるし年齢的にもこれからは自力だけではなく色々やっていく必要がある。

注目の①尾方は素質は認めてもまだレースが雑、力だけでねじ伏せられるようなメンバーではないし急に上手には走れない。

暴走気味に飛び出してしまうか後方で不発かという図式しか思い浮かばないので思い切って軽視するがいきなり通用ならたいしたものだ。

③奥井も近況は攻め幅を広げてはいるがこのメンバーで勝ち切るにはやや決め手不足、ヒラ開催を見ていても捲りはやはりいまひとつキレがないし逃げ切りは難易度が高い。

むしろ車券的妙味は⑤奈良岡、勝ち切るのは難しくても位置取りの厳しさでぜひ押さえておきたい。

地元で大失態もあったがかねてより闘志は買っている選手、接近戦でよりよさが出そうだ。

⑦荒牧は捲り一辺倒、このメンバーになるとそれでは厳しいし大外枠で位置取りも難しくなりそうだ。

当所は得意だしマーク戦での浮上は一考だがここは苦戦と見る。

三連単
④＝②→⑤⑥
④＝⑥→②⑤
④→⑤→②⑥

小倉12R
①坂口楓華　　112京都▲
②加瀬加奈子　102新潟
③當銘直美　　114愛知△
④黒河内由実　110長野
⑤柳原真緒　　114福井
⑥小林莉子　　102東京◯
⑦児玉碧衣　　108福岡◎

これは⑦児玉でどうしようもないか、他のレースと比べるとここは軽い。

今年は年初のトライアルで惨敗もあったがトータルではやはり素晴らしい成績、グランプリ連覇の女王に相応しい活躍を続けている。

機動力で抵抗できるような選手が不在のここは好きなレースができるのであっさり通過、相手を絞る作業になる。

⑥莉子はもう一人強い自力がいれば逆転も面白いが自分で児玉を負かすとなると厳しいか。

これまで大きくリードしていたレース運びの部分で他が追いついてきているだけに過信は禁物、ただし自力の脚力は上がっていて総合力はやはり高い。

①坂口は今年大ブレイク、地区別の対戦であることを差し引いても明らかに力をつけている。

ヒラの予選では貴子のように見下ろしのレースでぶっ飛ばすことも少なくないがここはしっかり自在戦、好枠で児玉相手にどこまでやれるか。

あとは③當銘がマーク戦条件に押さえ、今年は年初のトライアルで大活躍があり相手なりに走りそうだ。

②加瀬は産休から復帰してもうここにいるのだから見事のひと言、絶賛されていい。

まともに仕掛けてしまいそうなので車券は見送るが好枠で脚をためられるようなら入着はある。

⑤柳原はフレッシュクイーンでも勝ち切れないのだから児玉相手では苦戦必至、今後通用していく可能性は十分にあるが現状では大勢を覆すだけのものは感じない。

④黒河内は優勝自体がかなり軽いメンバーのもので明らかに家賃が高い印象、マーク戦でどこまで拾えるかだが脚力的に厳しいか。

三連単
⑦→①⑥→①③⑥

「男の闘い」もクライマックス、もちろん車券で一番世話になっている新田祐大（7R）には頑張ってほしいがそれ以上にぜひグランプリに乗ってもらいたいと思っているのが守澤太志（5R）だ。

現在のランキングは圏内の8位、近況はとにかく凄まじいデキで岐阜決勝ではなんとまさかの先行で売り出し中の山口拳也に格の違いを見せつけた。

いかにも冬場の重いバンクはよさそうだし出られれば本番のグランプリでも面白いと思う。

今日は強い郡司浩平の番手と流れもよくしっかりチャンスを生かしてほしい。