函館競輪といえばナイター開催が相場だから、普段の夜の中継とは微妙に異なる質感をテレビ画面から受ける。夜と昼の明度の差だろう――号砲直前に映像におさまるお客さんの人数の差だろう――とも思うが、それだけじゃないような気もする。どうでもいいことだけど。
さすが日曜日の昼間――しかも記念競輪――だけあって、バンクの内側からカメラがとらえる客の数はいつもより格段に多い。一人の部屋で羨望する。ああ、あの中に混じりたい。おれも賑わうギャンブル場の中をそぞろ歩きたい。ま、でも、人気(ひとけ)寂しい夜開催の発走直前も、味わい深くて捨てがたいのであるが。
やっぱり小松崎大地は「わからない」選手だなと思う。その小松崎が車体故障したのがわかったのだろう、地元の菊地圭尚や川津悠輝は捨てようとするのだが、案に相違して小松崎はあきらめることなく捲りにゆく。故障の程度はわからないけど敢闘賞ものである。が、それにより北で併走の場面が生まれ、失礼だけど見ている私は笑ってしまった(関連する車券を買っていた人ごめんなさい)。
わからない選手――あくまで私がわからないと思う選手――は、わからない展開――想像だにしない展開――を生む。と記せばこれまた意地が悪い。ひねくれ者の戯言です、どうかご寛恕を。
ふと、むかしピーターに「夜と朝のあいだに」という題名のヒット曲があったのを思いだしたが、既述の駄文とは時間帯がまるでずれている。
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