一日二個か三個くらいだけれど、毎晩、岐阜記念の車券は買っていた。内別紙に晒した拙稿を再録する。
初日の第十二レース「初物の連係は買い。山口拳矢の捲りを脇本雄太がズブリ差す」――中部近畿ラインは道中早々と瓦解した。二日目の第九レース「松浦悠士は前残しの、渡邉雅也は自在性の、それぞれ腕の見せどころ」――松浦がきれいに猿樂楓樹を残したはいいが、三番手を奪った渡邉は三着失格で空当たりを食った。三日目の第十二レース「松浦悠士の心技体をもってすれば猿樂楓樹を残せる。と言っても記念の準決だからぎりぎり三着が良いところかしら」――松浦が楽々猿樂を二着に残した。
何ともはや手の施しようがない。裡なる岐阜記念ストーリーをぶち壊したに近い。もし、また、山口拳矢-脇本雄太となったなら決勝は「見」しようとすら思ったくらいだ。志智俊夫が乗ってくれたお陰で助かった。
【岐阜記念決勝】誰もが考えることだろうけど、決勝は松浦悠士から猿樂楓樹がいない車券だ。後ろがすうすうする松浦だけど、二着まで考え出したらきりがない。三番手にいそうなのは山口拳矢。脚なら山崎賢人。名前ならやはり脇本雄太? 集中力に欠ける私だから、競輪中継を見ている途中も、頻々にザッピングする。リモコンをガチャガチャやりながら、地上波、BS、ケーブルを行ったり来たりする。数時間前にふと某局から聞こえて来た、〽人生楽ありゃ苦もあるさ(「ああ人生に涙あり」)のフレーズが、さっきからずっと頭の中を離れないでいる。苦楽はあざなえる縄のごとし。渡部幸訓の二着というのはちょいとあざといかしら。二車単の②⑨を買います。
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