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冬の或る日の競輪場の情景

2021/01/30 13:45 閲覧数(432)
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 一月三十日、豊橋記念三日目の第四競走は、正攻法に◎中島将尊(群馬)-○中川貴徳(栃木)-大澤雄大(埼玉)、中団に第二ライン評価の脇本勇希(福井)-小林信晴(地元愛知)-渡辺健(地元愛知)、七番手から人気薄の花田将司(千葉)-江守昇(千葉)で単騎最後方は八尋英輔(福岡)という初手の隊列。赤板から花田-江守が中団に上がり四番手五番手が併走になった時、頃合を見て花田が前に出、すかさず脇本が叩くのかとおもいきや、そのままの状態が打鐘~残り一周~ラスト半周とつづいた。小林から買っていた人は「慌てるな脇本、じっとしとけば花田は押さえるから……」~「もう下げなきゃ駄目だよ脇本……」~「あ~あ……」という流れだろうか。脇本の頭・S級初勝利を買っていた人なら「もういい退くな退くな……」~「ドカして捲りでいいぞ!」~「意地になってやってるよ……」となるか。本線を買っている人にはわるくない展開だけど、「中島ぁ逃げてもつのか?」「よし中川差せよ!」「ズブズブ押さえといてよかった」とわかれるやも知れない。
 結果は逃げ切り・マーク・マークの一番人気。四着と五着は「四分の一輪」の差を以て脇本、花田の順に併走したままゴールを迎えた感じだった。二人とも競りに若干の自信でも持ったかしら?
 冬の或る日の敗者戦の情景に、怒る人、呆れる人、笑う人、「ようし!」と吐く勝者は選手かお客か。
 でも俺はこんな競輪が嫌いではない。
 附記――。九着は併走をこらえきれなかった江守昇だった。今後の参考に覚えておこう。

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