【スーパープロピストレーサー賞】餃子の店「王将」のダブル餃子定食は何年も食べていないけど、競輪のダブル番手捲り定食は私の「嗜好品」である。ぱっと見は、寺崎浩平を使える脇本雄太の番手捲り、同じく犬伏湧也を使える清水裕友の捲りで、脇本と清水の表裏だった。いつもならそのまま「決定」とするところだけど、ちょっと慎重になるのには理由がある。
先日、都内某所の居酒屋に、むかし予想紙の記者仲間で作った草(朝)野球の元メンバー五人があつまった。みないい歳なのだが、政治経済の話も世界情勢の話もしない。むろん昔の珍プレーの話題は尽きないが、やっばり最後は競輪の車券の話になる。Hが落語家みたいな仕方ばなしでいった。「タケさん、最近あたらなさすぎ」どうやら当欄の私の予想の惨状を指しているらしい。「函館記念はぜったい古性(優作)のイン粘りでしょう?」とたたみ掛ける。私は「うん、まあな。ただ準決で古性は外から一成(渡邉)のことキメたじゃない。なんかァ、あれがね。あの外競りが妙にひっかかるというか、もちろん古性らしい競輪だし、準決でやったら決勝もと、思いこむこともできそうなもんだけど、二日つづけてはやらない、というより外じゃ無理だし、そもそもイン粘りの形にはなりづらいと思ったのかなァ……」と、曖昧にこたえた。Hが隣のOに「Oさん函館は?」と訊くとOはすかさず、「とった、とった。あのイン粘り」と「即席」タッグができあがったのである。我らが野球チームは某区の早朝野球リーグでプレイしていた。チーム内でリーグの打撃賞(シーズンの打率1位から3位までに与えられる)を獲得したのは私だけである。私の打率に及ぶことなどついぞなかったHとOにいわれた日にゃ、私もかっこうをつけたくなった次第。
脇本の番手捲りの場合に、清水はやや遠い。逆に清水の番手捲りの場合には、脇本は相当遠い。どちらにせよ両者の「ダブル番手捲り定食」はあやういと考え直した。
深谷知広はどんな時でも、先行スイッチが入っちゃう可能性もしくは危険性があるが、ここは自重するのではないかしら。
脇本の頭かに、深谷の超速捲り。清水の頭かに、深谷が同じく。②③と②⑦の二車単を買います。
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