ブログ

ストーンズと井上茂徳と渡邊晴智

2014/02/23 21:34 閲覧数(2217)
このブログを違反通報します
違反通報のフォーム画面へ移動します。
甲本ヒロトがFMラジオでローリング・ストーンズについて喋っていた。
ストーンズをスポンジに例え、絞っても絞っても枯れることなくブルースが滴り落ち続けるとは、言い得て妙だ。
甲本の言い回しを借りれば、井上茂徳(41期・初代グランドスラマー・1999年の静岡ダービーで現役引退)という選手には競輪がギュウギュウに浸かり、汲めども汲めどもそれが止むことはない。と、なるのか。独特の侠気を伝播する走りにファンは酔い、喝采を送った。派手やかな中野浩一に、日陰に咲く花とも表せる井上茂徳。ナカノの我慢か、鬼脚の差しか……。俺は二人のコンビ車券を脂汗流しながら一本に絞るのだ。
丸く切り取られた渡邊晴智の写真が無造作に貼ってある葉書が手元にある。十数年前、K先輩から届いた礼状だ。受け取ってすぐに電話をすると先輩は退院直後とは思えぬ元気さでまくし立てた。茂徳イズムの継承者が現れたと。数ヶ月前に晴智がS級初優勝を完全で飾った現場(1998年1月の西武園)に俺はいたから、佐藤晃三の競走に憧れると晴智は言ってましたと教えると、そうかそうかと電話の向こうの嬉しそうな笑顔が見えるようだった。
眼前のテレビでは静岡61周年記念の中継放送、鬼には似ても似つかぬ柔和な表情の井上氏が晴智の走るレースを解説している。大ギヤ時代到来に四苦八苦する晴智をK先輩は天国からずっと応援し続けることだろう。そして数日後には六十八歳になったミックとキースが、ストーンズが来日する。

静岡記念・三日目
〈第九競走〉天国のK先輩と俺の「乗り」で晴智の頭流し! は感傷的に過ぎるか。理由割愛で④⑤と⑤④の二車単、ちょっと唐突だけど。

現在、コメントの投稿を受け付けていません。

TOPへ