皆様、おはようございます。

今日から週末（日曜）まで、オートレースは伊勢崎ナイターG1（ムーンライト）と、山陽10Ｒ制の２場開催が行われます。

何と言っても注目は、土日にGambooニコ生がオンエアされる伊勢崎ナイターG1という事になりますが・・・、私は敢えてこちらにも、いろんな意味で注目してもらいたい・・・、そんな思いを込めまして、今日は山陽一般開催（昼・10Ｒ制）について、当コラムで取り上げたいと思います。

今回の山陽オートは普段とは一風変わった企画開催なのですが、番組編成においてオートレース業界初の試みが行われます。
その名も、「第１回オートレース甲子園～運も味方に勝ち進め！～」・・・

甲子園と言っても、メインスタンドにマーチングバンドや大応援団が登場するわけではありません。
売り子がビールや冷たい飲み物を売りに来るというわけでもありません。
各コーナーに走路審判員が配置されますが、別に「塁審」と呼ばれるわけでもありません。
NHKで中継される事も、またNHK総合からEテレ（昔のNHK教育）に切り替わる事もありません。
ベンチから横浜高校の渡辺監督が「肩の力を抜け、的を絞って打ってけ、腰から下は打つなって」と打者にサインを送るという事もありません。
・・・そう、柳沢慎吾は登場しません。

ましてや、昭和28年に兵庫県西宮市で産声を上げ、２年間だけ開催された「甲子園オートレース場」が復活するという話でもありません。

どの点が「甲子園」かと申しますと、通常は番組編成員が決定する「どの選手が何レースに出走するか」という番組を、高校野球の組み合わせ抽選のように全選手のクジ引きにより決定するという試みとの事。
まず初日（予選１回戦）と２日目（予選２回戦）は全選手のクジ引きにより番組を決定。
そして、この２日間の平均得点上位64名が、３日目の準々決勝へ進出し、更に準々決勝１着（８名）＋それを除く平均競走得点24名の計32名が４日目の準決勝へ・・・という勝ち上がりになっているようですが、この準々決勝（64名）と準決勝（32名）の組み合わせ抽選は、レース後の場内イベントとして公開で行われるとの事です。

・・・逆に言えば、それ以外の要素は通常のオートレースと同じなのですが、番組編成を全くの運任せとする事で、「果たしてどのような番組が生み出されるのか」、数日前から楽しみにしておりました。

そして昨夜発表された初日（予選１回戦）の番組。

10個レースの内容は、それほど大きな偏りは無く、有力どころもまぁまぁ各レースに分散されたかな・・・というのが全体的な印象なのですが、その中で特筆すべきは最終10Ｒ。恐らく今開催の優勝候補ツートップと目されている、地元山陽の濱野淳と浜松の金子大輔がいきなり直接対決となりました。
最近のオートレースは、初日・２日目といった予選競走には有力選手同士を直接ぶつけないよう配慮されているのですが、いきなりその均衡が破られたわけです。

・・・本当にガチで抽選をやった結果なんだよね・・・？というのはちょっと確認したいという思いもあるのですが、10個レース全てが同条件の中、有力選手がいきなり星を潰し合うというのは、ある種、主催者側が期待していた展開の１つであるはずです。
また逆に、前半５ＲまではＳ級の有力選手不在の番組となっており、その中で好成績を残して（運を味方に）勝ち進んでいく選手が居る・・・これも、主催者側が期待していた展開の１つであるはずです。
ちなみに、これは推測ですが、クジで決めているのは「組み合わせ」のみで、レース番号だけはそのメンバー構成を考慮して後から決めていると思われます。

これから５日間（というか実質的には組み合わせ抽選が発生する準決勝まで）、個人的に興味があり、注目したいのは「抽選の結果どのような番組が生まれるか」という事もそうですが、何よりその抽選結果がどこまで「主催者が期待し得る結果」となっていそうか。・・・私は内部の人間ではありませんので、あくまで推測の域は脱しませんが・・・、組み合わせ抽選の妙に拠って起こるドラマ、みたいな話にまで昇華していくものなのかどうか、それとも何かうまくバラけてしまって、結局普段の一般開催とそう変わらない事になってしまうのか・・・。何よりこの点に注目したいと思っています。

おそらく一番盛り上がるのは、３日目終了後の準決勝組み合わせ公開抽選・・・でしょう。
準決勝４個レースのメンバー構成が、どのように偏るのか・・・。
主力同士が優出切符を奪い合う大混戦レースが出来るかもしれません。
逆に主力不在のレースが１つくらいは出来てしまうのかもしれません。
あくまで外野の立場ですが、少なくともそこまでは、Gambooコラムを通じて、この開催の行方を追っていこうと思います。