お弁当を電子レンジで温めたり、公共料金の受領に切手販売、客に言われた番号もしくは銘柄で素速く煙草を用意し、荷物の取り扱いはサイズを手早く計り料金を課す。まだまだ沢山ある。私がコンビニのバイトをやったら半日で降参だろうなと思う。コンビニに限らず、これも無理、あれも駄目、それも無茶……目につく仕事のほとんどが私にはできそうもない。近所を歩くと、二駅電車に乗り町に出ると思い知る。
最近は寄らなくなったが、余程前に毎日のように昼食を買うコンビニがあり、その店には失礼だけどまぁつかえない店員さんがいた。その五十年配の女性は、コンビニ「定番」のてきぱきとした客捌きに逆行しており、よく見かけるのはレジの列が四五人に増え若い男性が手一杯になっても悠然と品出ししている景だ。たまに文句を言う客もいるけれど、常連は慣れっこになってきたのか、あのおばさんじゃしょうがあるまい。ある種の名物風景にまでなっていたような気もする。そんな店に一回行ったらもう来ないでしょう? 普通はそうなのかもしれないが、そのコンビニ、立地が地味に良い。大通りから一つ入ってすぐの所に建ち、駐車場もけっこう広く、大通りと比べ格段に通行量が減るので、車の出入りも楽だ。だからついつい寄ってしまう。
しかしあのおばさんと組まされる店員さんは大変だ。五〇・五〇は端から無理だとしてもだ。七〇・三〇の仕事比率が二三時間つづいただけで嫌になってしまうことだろう。案の定、レジを打つ「七〇」から怒気の雰囲気が漂っている事がままあった。
さっき見た競輪が似ている。
怒気を感知するには至らずとも、三人ラインの先頭選手は「やってられないよ」だろう。A-B-Cと並ぶ連係の「分担比率」は七五-二〇-五くらいだったかしら。断っておくがAが先頭で風を切ったから七割五分というのではない。後ろの「二〇」がETC(ブロックできずに素通りされる)ゆえ、風圧を受けながらもしゃにむに自らよこに動いた。結果は早々三番手を掬われていた「五」の頭だというのだから競輪はわからない、面白い、笑わせてくれる。
生真面目もいいかげんも我関せずもいてそれらが一緒に仕事をする。よく考えてみれば競輪もコンビニも他のおおくの仕事も似たようなものかもしれない。
私も私と組むやつを「今日の仕事は七割覚悟だな」と嘆かせているか。
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