大宮記念三日目の第九競走、俺は地元の大澤雄大の絡みを買っていた。目標不発も俊敏に直線内のコースを窺ったが、佐藤慎太郎の「締め」がまるで職人芸、たちまち脚勢が鈍った。
最終日は神山雄一郎の後ろ。あれは何年前だろう。立川競輪場で大澤が一本被りの神山を抜いてどえらい穴になったのを想い出し、ちょっとだけ買った。真船圭一郎が果敢に逃げ、神山は別線の捲りをドンピシャのブロックで止める。直線は瞭かにズブズブ態勢、そして大澤は勇敢にも神山の内を衝いた。差しちゃえ! 突き抜けろ! と俺が発するや否や、神山にドンと厳しく軀で寄せられてしまった。
観戦者一同「チビシ~ィ――。」
神山雄一郎の「内」も佐藤慎太郎の「内」も恐~い空間なのである。
敗者戦の一勝ではあるけれど、神山雄一郎の「八百五十一勝」を俺はずっと忘れずにいるだろう。
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