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飯塚・特別G1プレミアムカップ(ナイター)優勝戦展望~おそらく雨中の頂上決戦、いよいよ決着の時~

2016/09/19 6:29 閲覧数(537)
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皆様、おはようございます。

飯塚オートにて開催中の特別G1プレミアムカップ。
いよいよ最終日、優勝戦当日を迎えました。
もちろん今日は、この優勝戦をじっくり展望したいと思います。

昨日は、CS中継の開始と共に映り込む、本格的な雨、そして全くグリップが利かない状態と言えるほどの水分量の走路。それもあっていきなり1Rの試走が見合わせられるハプニングもありましたが、約10分押しでのスタート。一時雨は小康状態になりましたが、また準決勝の時間帯には大降りとなる不安定な走路、終日湿走路での競走となりました。
かなり水が浮く状態の中、その前日には圧倒的な動きを見せていたインのスペシャリスト・大木光も3着に惜敗、基本的には外目が利くような走路状態であったと考えられます。

台風16号もいよいよ週明けには日本列島を横断する勢いを以て接近しており、秋の長雨に拍車が掛かっています。3連休最終日となる今日も、筑豊・飯塚地方は終日の雨予報。特別G1・プレミアムカップ優勝戦は、ほぼ湿走路で迎える事になると考えています。
気になっていた優勝戦のハンデ構成は、想定通りの0mオープン。準決勝後には公開枠番選択が行われ、まずは準決勝1着の4選手の中からランク順に枠番を選択(③高橋貢→④荒尾聡→①重富大→②丹村飛)、次いで準決勝2着の4選手の中からランク順に枠番を選択(5枠から順番に外へ)となりました。

という事で、優勝戦はいつものように、1車1車の短評形式でいきたいと思います。(前述の通り、想定は湿走路のみです)

今年から、SGおよびプレミアムカップの優勝戦では、今節の此処までの戦績も併せて取り上げておりますが、今日は更に、ここ2日間の湿走路における各選手のレースぶり、使ったコース(内か外か)等にも触れていきたいと思います。ご参考になれば幸いです。



①重富 大輔 (飯塚) ハンデ 0

 初日(良):6着(10m・4枠)試走=3.34、本走=3.469、ST=13
 2日(良):2着(10m・3枠)試走=3.39、本走=3.453、ST=05
 3日(湿):2着(10m・2枠)試走=3.72、本走=3.791、ST=05
 準決(湿):1着(10m・3枠)試走=3.73、本走=3.756、ST=04

 3日目の湿走路ではトップスタートから、試走と同様に外目のコースを回り、吉原恭との競り合いを制して2着(1着は他を圧倒した大木光)。
 準決勝の湿走路では中団位置から外目に振り出し、新井恵を2周2角で捌くと、逃げる佐藤摩を追い、3周3角で逆転。これ以降は、競り合い続く2番手争いを尻目に逃げ切って1着を決めました。因みに試走でも外目主体(最後の直線はやや中寄り)でした。
 迎える優勝戦は0mオープン、選択順3位で選んだ枠は1枠。当然スタートで張り込んで行くつもりでの選択でしょうが、それほどスタート速攻のイメージが無い上、基本的に車速を活かしての外目ブン回しが得意・・・このような選手が、1角を窮屈に(車速を落として)回らなければならない0mオープンでの最内枠となると、逆に不安です。タイミングがちょっと「良すぎる」のも不安要素という感じで・・・近況は3連対率100%という湿走路、実績面では申し分ないですが、さすがに此処まで湿走路巧者のメンバーが揃い、みんなが使いそうな外目のコース、後方からの追走展開になっても、そう簡単には空かないのでは、という気がしています。


②丹村 飛竜 (山陽) ハンデ 0

 初日(湿):5着(10m・3枠)試走=3.57、本走=3.479、ST=07
 2日(良):2着(10m・2枠)試走=3.36、本走=3.434、ST=06
 3日(湿):2着(10m・3枠)試走=3.54、本走=3.791、ST=09
 準決(湿):1着(10m・1枠)試走=3.69、本走=3.736、ST=09

 3日目の湿走路ではトップスタートを決めるも1周3角で荒尾聡に捌かれ、その後はこれをマークする形で内目を通るも車速が上がらず、中盤からコースを外目に切り替えて再度上昇し、最後は荒尾聡に僅か及ばずの2着。
 準決勝の湿走路では最内枠からスタートを残し先行、前日の反省からかすぐに外目に切り替え(試走も同様に外目)、執拗に追う鐘ヶ江を振り切ると独走展開に持ち込み、逃げ切っての1着を決めました。
 なお、初日も公式発表では湿走路となっていますが、上がりタイム(3.479)からも分かるように、レースの時間帯ではある程度良走路に近い状態まで回復しているため、同列に扱う事は出来ません。この「5着」は度外視でOKです。
 選択順4位で空いていた2枠ですが、近況のスタートのキレを考えると、0mオープン「1枠」よりは、むしろ歓迎かもしれません。①重富大を抑えてのトップスタート、これさえ決まれば十分チャンス到来。準決勝同様逃げ切りに持ち込んでの逆転首位展開も含め、十分狙える存在と見ています。


③高橋 貢 (伊勢崎) ハンデ 0

 初日(良):6着(10m・8枠)試走=3.37、本走=3.460、ST=19
 2日(良):3着(10m・8枠)試走=3.32、本走=3.476、ST=07
 3日(湿):1着(10m・8枠)試走=3.75、本走=3.756、ST=18
 準決(湿):1着(10m・8枠)試走=3.70、本走=3.775、ST=15

 3日目の湿走路では、中団位置から試走と同様に外目のコースを使いつつ、1周4角~2周1角にかけては、内と外のちょうど中間部分を使って鮮やかに抜け出し、その後は外寄りのコースを使い、後続を突き放すレースで1着。
 準決勝の湿走路では大外枠という事もあって最後方からの追い。試走は前日と異なり内目を使っていましたが、本走では前日同様外目のコースを使い、時には中寄りも使いつつ、外を基本にして徐々に進出。3周BSで2番手に浮上すると、逃げる黒岩明を6周1角で内から捌いて先頭へ。そのまま押し切り、1着で優出を決めました。
 プレミアムカップは此処まで4回の優勝('06, '09, '12, '13)。他7選手に優勝経験が無い事からも、実績面では他を圧倒しています。湿走路も百戦錬磨で、今回は外目を基本とするでしょうが、内外自在に使い分けられる強みも有ります(中バンクを使えるのも魅力)。前半2日間の良走路での動きは余りにイマイチだっただけに、後半の勝負処で湿走路になり、エンジン状態もそれに合ってきたというコメントには自信も見え隠れしています。枠番選択順1位で選んだ3枠も絶好枠、人気にはなるでしょうが、素直に中心視したいと思います。


④荒尾 聡 (飯塚) ハンデ 0

 初日(斑):1着(10m・8枠)試走=3.34、本走=3.453、ST=13
 2日(良):5着(10m・8枠)試走=3.35、本走=3.447、ST=07
 3日(湿):1着(10m・8枠)試走=3.51、本走=3.791、ST=15
 準決(湿):1着(10m・7枠)試走=3.75、本走=3.752、ST=15

 3日目の湿走路は、終始内寄りを攻めるも序盤は外の攻勢に遭い、ペースは外の選手の方が良かったものの、終盤はこれを凌ぎ切り、逆転の1着。
 準決勝の湿走路では、外枠からカマシ気味に外目のコースから上昇(試走ではやや内寄りも使用)、1周3角では吉原恭、平塚雅に続く3番手。この日は最内のコースを守り始めた吉原恭を意識してか、自身はそのまま外目のコースを選択。以降は内で粘る吉原恭とのマッチレースとなり、ゴール前の直線でもほぼ同時に入線。写真判定の結果、僅かに外伸びの利を活かして1着となり、好枠ゲットの優出となりました(選択順2位で4枠を選択)。
 目を見張る近況の湿走路連対率が示す通り車券からは外せず、スタート速攻の魅力があるだけに逆転のアタマも十分。ここは人気でも③高橋貢との勝負と考えるのが第一ですが、戦術の幅や実績面での比較からはやや劣るのと、コメントから内寄りを使う可能性が有るものの、内ではやや厳しくなる可能性を踏まえ、印の上では対抗とさせて頂きます。


⑤鐘ヶ江 将平 (飯塚) ハンデ 0

 初日(良):3着(10m・5枠)試走=3.33、本走=3.441、ST=13
 2日(良):1着(10m・5枠)試走=3.32、本走=3.428、ST=10
 3日(湿):1着(10m・4枠)試走=3.72、本走=3.762、ST=13
 準決(湿):2着(10m・3枠)試走=3.70、本走=3.762、ST=07

 3日目の湿走路は、枠なりのスタートから試走と同様に内へ潜り込んでアタマに立ち、以降は終始内寄りのコースを取って黒岩明との競り合いを制し1着。
 準決勝の湿走路では逆に丹村飛をマークする形で外目のコースを取り(試走も前日と異なり外目を使用)、最内で粘る大木光との2着争い。一度は大木光の方が少し前に出る場面もありましたが、最終的にはゴール前、車速を保ちながら外目のコースで開けて回り僅かに先着、丹村飛に続く2着での優出となりました。
 この優勝戦、主力と目される3選手に割って入るとするならば、この選手となりそうです。
 ⑥吉原恭同様に初のG1優勝戦の舞台となりますが、位置的にはスタートの面でも有利に運べそう(④荒尾聡に乗って行ける)。コース取りは走路の水分量次第という気もしますが、内でも外でも順応出来ていたため、展開を掴んで早めに抜け出すと、一発連絡みの魅力は十分です。


⑥吉原 恭佑 (伊勢崎) ハンデ 0

 初日(良):3着(10m・5枠)試走=3.34、本走=3.450、ST=16
 2日(良):2着(10m・5枠)試走=3.34、本走=3.437、ST=11
 3日(湿):3着(10m・4枠)試走=3.79、本走=3.794、ST=13
 準決(湿):2着(10m・3枠)試走=3.76、本走=3.752、ST=13

 3日目の湿走路は外目のコースを使い、重富大との競り合いに敗れ3着。試走も同様に外目を使っていました。
 準決勝の湿走路では平塚雅に続く2番手スタートから、前日とは逆に内目のコースへ(試走でも内目を使用)。すぐに逆転して先頭に立つと、最内を使って逃げていき、外を攻める荒尾聡よりも僅かながら終始前を行っていましたが、ゴール前ではほぼ同時に入線。写真判定の結果、僅か及ばずの2着となりました。
 この2日間で取るコースを変え、戦法を分けてきましたが、この優勝戦ではどちらを使うか、まずは試走に注目です。
 外目を使った3日目はやや苦戦、むしろゴール前接戦に持ち込んだ準決勝(内目)の方が良績である事を考えても、ここは内目を使う可能性の方が上かなと見ています。
 ただ、いずれにしても・・・通常のG1も含めて初優出というプレッシャーに加え、スタートがあまり踏み込めていない(此処まではオール10mによる枠順の利も大きい)中での0mオープンの6枠。遅れて内に切り替えようにも誰か(特に荒尾聡あたり)が壁になっていそうですし、これまでとは違ったレース展開に苦しむ事になるかもしれません。


⑦黒岩 明 (川口) ハンデ 0

 初日(良):2着(10m・1枠)試走=3.37、本走=3.453、ST=08
 2日(良):1着(10m・2枠)試走=3.34、本走=3.418、ST=07
 3日(湿):3着(10m・1枠)試走=3.71、本走=3.775、ST=02
 準決(湿):2着(10m・1枠)試走=3.70、本走=3.785、ST=13

 3日目の湿走路は、最内枠から注文通りのトップスタート、そこから外目に切り替え、内で粘る鐘ヶ江との攻防戦。序盤は互角以上で粘っていたものの、中盤ではリードを許し、最終的には内を攻め追い上げた木村武にも逆転されての3着。
 準決勝の湿走路も最内枠からトップスタート、試走と同様に外目のコースを使いそのまま先頭で終始逃げ、6周1角で高橋貢に逆転許すものの、2番手の位置を守り抜き、優出切符を手にしました。
 機力が仕上がると記念戦線でも脅威の存在となりますが、それはやはり10mと角度が付いたハンデの最内枠等、序盤の展開が掴みやすい位置に置かれている点が多分に寄与しており、0mオープンの7枠となると、そのようなアドバンテージは一切無く、むしろビハインドと言えます。湿走路巧者が内にこれだけ揃うこの優勝戦は、一転苦戦を強いられると思われます。


⑧佐藤 摩弥 (川口) ハンデ 0

 初日(良):2着(10m・1枠)試走=3.38、本走=3.434、ST=06
 2日(良):3着(10m・2枠)試走=3.38、本走=3.441、ST=12
 3日(湿):3着(10m・2枠)試走=3.73、本走=3.778、ST=09
 準決(湿):2着(10m・1枠)試走=3.76、本走=3.762、ST=04

 3日目の湿走路は内枠から注文通りのトップスタート、試走と同様に終始外目を使い一杯の逃げを披露しますが、残り2周で青山周に、そして残り1周で兄弟子の若井友に捕まり3着。
 準決勝の湿走路も最内からトップスタートからの逃げ、重富大に捌かれてからも、重富大よりも更に1枚外のコースで追走(試走でも同様に大外一杯のコース)。残り1周では、新井恵・中村雅と最内で粘る佐藤貴も加わっての競り合いとなりましたが、最終的にはゴール前、外線一杯ギリギリのところで踏みとどまり、佐藤貴・中村雅を制しての2着。プレミアムカップとしては初の優出を決めました。
 とは言え、⑦黒岩明同様、ここまではオール10mの内枠というハンデ的な恩恵があってのもの。ただ、⑦黒岩明と違うのがスタート速攻力。記念優出級のメンバーが揃った中で大外枠からどこまでスタートが行けるのかは正直未知数です(殆ど記憶に有りません)。軽量を利してのスタートはトップクラスで、この位置からでも場合によってはトップスタートまであるかもしれません。それでも此処まで逃げ切りが決まっていない上、更に距離が延びて8周回となる事を考えてもアタマでは狙いにくいですが、逃げ粘りからの連下候補には一考かもしれません。



以上を踏まえて、前予想の目は以下の通りです。

[2016.09.19] 飯塚
特別G1プレミアムカップ・最終日
【12R】優勝戦  4100m(8周)
湿
 ①重富大(飯)0
▲②丹村飛(山)0
◎③高橋貢(伊)0
○④荒尾聡(飯)0
△⑤鐘ヶ江(飯)0
 ⑥吉原恭(伊)0
 ⑦黒岩明(川)0
注⑧佐藤摩(川)0

スタートは②丹村飛か④荒尾聡が飛び出し、これに③高橋貢、⑤鐘ヶ江が続くところ、外から一気に⑧佐藤摩が強襲する可能性には注意したい。
そこから、④荒尾聡、⑥吉原恭は内目へコースを取るか。これ以外は外寄りを選択するものと思われる。
②丹村飛がトップスタートからすぐに外目に切り替えての逃げ態勢を築き、これをマークする③高橋貢が早め逆転でのアタマが中心の狙い。④荒尾聡もこれに続くが、内目に拘り過ぎると、外強襲?の⑤鐘ヶ江辺りが鋭い動きを見せそう。

<湿走路>
本線(3単):3-24-2458
押え(3単):4-3-258
押え(2単):3-5、4-25、2-34


さて、5日間の激闘のクライマックス。どんなレースになるのでしょうか。

本日も、少しでも車券のお役に立てれば・・・と思います。

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