猫の写真がメインの週捲りカレンダーには〈偉人の言葉〉という欄もあり今週は、マルセル・プルースト(フランスの作家)の「発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目で見ることなのだ。」すくなからず心が動いた。といっても私の場合やっぱり競輪にこじつける事しか出来ぬ様だ。
私の予想のマンネリズムは今に始まった事ではないが、最近はというかここ何年も、古くさくなった手癖の様な車券をずっと買っている気がする。近頃とくに思うのは、思い込みの偏頗である。省察するに、もはや飽きの来た様な思い込みを、気づかずに平気で連用していたりする。
今の競輪を見る「新しい目」がほしい。
第十レース、雨谷一樹の捲りを神山拓弥がズブリ抜いたのを見ながら、さっきテレビ中継のゲストに神山雄一郎氏の顔を見たばかりじゃないか。と悔いている様じゃ「新しい目」など夢の又夢であろう。第十一レースは郡司浩平対北津留翼。南関の最大の敵となるであろう北津留を、南関の親分である郡司が止める。出来うる限り決勝に乗せないようにする。そんな意図が垣間見える番組だったが、丸きり裏目に出た。第十二レース、鈴木竜士はがんばったけど、真後ろから深谷知広じゃァ厳しい。あっさり千切れた武田豊樹には一抹以上のさびしさを覚えた。
【新旧の目】初日の特選は深谷知広のブン駆けを北津留翼が捲って千切った。深谷の胸中を察するに……毎度お馴染みの口跡ではないか。新しい目とは言えない。鈴木竜士は旧茨城籍の選手だから、鈴木-雨谷一樹-神山拓弥は栃茨ラインの様なもの。七月の鈴木の地元京王閣GⅢ優勝は眞杉匠(栃木)-吉田拓矢(茨城)の奮闘に負うこと大であった。と之も新しい目とは到底言えまい。というより今日の三分戦で無理に新しい目にこだわるのは不得策なのではないかしら。上げた拳を降ろす様でいささか恰好悪いが、ここは白旗を揚げなおさせてもらい旧い目で行く所存です。
深谷は誰も出させない。岩本俊介の地元優勝ありきの競輪をする。岩本も今日だけはおもいっきり踏んじゃう。だから深谷の残りは切る。かといって三谷政史とのズブズブに手が伸びる事はない。むしろ三谷が遅れて誰かが岩本後位に収まっている画まで浮かぶ。関東と福岡どちらかを丸ごとばっさり切ると楽になる。おっと幾度も泣きを見ている悪癖ではないか。ふうむ。いきなり腰折れしそうな発言で恐縮だが、ピンピンピンの北津留は出来すぎである?!
岩本から鈴木ラインの二三着、⑨②⑦、⑨⑦②、⑨⑦④。
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