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負けぶりの悪さ

2018/07/08 8:52 閲覧数(650)
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 パチンコで負けるとかならず台を叩く先輩が居た。昔のパチンコ屋は店員におっかないのもおりよく揉めるので、その先輩と一緒だといつもひやひやして打たねばならなかった。そういう俺も麻雀の負けっぷりが悪く、早自摸になるは雀卓に牌を叩きつけるはと嫌われるタイプだった(それでも誘ってもらえたのは一言、弱かったからであろう)。そんな俺が語るのもどうかと思うが、競輪選手にも負けっぷりの良くないのが居て、何十年もこの仕事をしていれば、そういう場面に出くわすことも一度や二度ではない。地元記念で競られた某がアツくなり相手の選手に文句をつけると、コメントでも番手勝負と云っているしやましいことなどないと毅然と返した。ボルテージが上がる現場を遠巻きに見ていた他地区のベテラン選手が周りの後輩に、よく見ておきなさい、ああいうのはみっともないだろう――そんな内容の言葉で諭したのだった。淡々と喋るベテランの柔和な顔を薄っすらとだが想い出せる。
 先日のプロ野球で二点負けてる球団の監督が九回裏、誰が見たって遊撃手→一塁手でワンアウトなのに(ま、際どいことは際どいが逆さにしてもアウトだ)、リクエスト(ビデオ判定の要求)だとベンチを出、両人差指でテレビ画面の長方形を空に描いたのだった(俺はあのポーズがどうも苦手だ)。 いくら「権利」が残っているからって、万に一つも勝ち目のない時間の無駄につき合わされる審判・観客・選手はたまったものじゃない。とくに一塁上に残された当の打者走者は内心恥ずかしかったろう。最近のなかでは最たる負けっぷり(正確にはその時点ではまだ敗戦は決まっていないのだが)の悪さでありました。
 〽男らしいってわかるかい――ボブ・ディランの佳曲『I SHALL BE RELEASED』にそんな日本語詞をつけてザ・ディランⅡが唄っている。
 附記――。昨日の午後五時すぎ、「村上義弘、三谷竜生、守澤太志」の二車単420円から三連単6,540円の結果を知り、丸一日車券を一銭も買っていないのに、これは取れるだろう、アツいなァと心中で呟く俺は、負けぶり以前の問題だろう。
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