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初めての「番手」でヤンググランプリを獲った菊池岳仁

2023/01/17 23:48 閲覧数(354)
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 三時間ほど前に松戸競輪の初日の開催が仕舞った。
 最終の特選競走は菊池岳仁が野口裕史を突っ張って、四本(赤板・打鐘・終審・終向)引っかけ風を切った。結果は菊池六着に野口七着と共倒れにも見えるが、所謂展開を支配したのは断然菊池であった。
 菊池は117期の早期卒業生だ。寺崎浩平との「飛び級」デビューは大きな話題にもなった。
 昨年末のヤンググランプリに両者の名前があった。二車単の一番人気は寺崎の頭で、菊池の頭からだと安くても十七番人気だった。そしてその差は、デビューから三年のあいだに空いてしまった両者の正直な評価でもあった。
 菊池はこのレースに初体験となるマークの競走で臨むことになる。我も自力、我も自力となりがちなヤンググランプリだ。我を通したいという葛藤はあっただろうか。それとも関東地区の大砲に育ちつつある吉田有希の番手なら納得ずくであったか。菊池の胸奥は計り兼ねる。しかしこの吉田の番手という選択が、嬉しいGⅡ戴冠をもたらすのだから競輪は面白い。
 菊池岳仁の2023年は立川記念から始まった。
 初めての番手でヤンググランプリを獲ってから一週間もたっていない。
 四日間の成績は二着、五着、一着、二着。まあ良い方だろう。四走を見ていて菊池に若干の余裕めいたものを感じたのは、大舞台でのハコ差し優勝という勝運が菊池にあたえる、目には見えない佳き何かを見ようとする私の欲目なのかしら。
 明日(十八日)は松戸競輪の二日目。菊池は最終の第十二競走に出走する。敵方の自力は竹内雄作と道場晃規で、竹内とは立川記念の予選であたっており、捲りで沈めている。



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