三番手を競り勝った吉田拓矢がすかさず捲って快勝した第六レース、粉雪舞う競輪は美眺だった。ふと雅楽の調べを想った、と記せばなんのことやらだろう。まァ、午前中に聞きかじった一章が頭のなかにたまたま残っていたからにすぎない。
“当時(平安時代)は、今よりも自然だらけの環境だったと思うんです。だけど、今より自然崇拝の気持ちは強く、自然と同化したいとか、自然がカッコイイっていうのが、当然のものとなっていたと知りました。それを知って「ひょっとすると、雅楽も同じことなのかな」と思ったんです。雅楽を知るまで、音楽というのは、「私から糸井さんに曲を捧げます」というように人から人に伝えていくのが音楽だと思っていたんですね。人から人に伝えて、感動する、何か動きが起こるというのが音楽だと思っていたんです。私はもちろん、そういう音楽も大好きなんですけど、どうやら雅楽の人たちは、自然に対して訴えかけるもの、もしくは自然と人間の中間のものとして雅楽をつくろうとしていたんじゃないかなと思った瞬間に、いろんなことが氷解していき、いろんなことが理解できるようになりました。”――〈ほぼ日刊イトイ新聞〉に掲載されている、作曲家石田多郎氏が教鞭を執った「これまでの音楽観がくつがえる 雅楽の森って広大だ」なる授業の抄録、第四回より抜粋。
走る側も見る側も大変だったろうけど私には楽しそうにも見えた。おれも一緒に寒さをこらえながら観戦したかったなァ。うらやむ気持がおこった。そして、カメラが映す観客のほとんどが、もはや私よりまるきり年下なのだというあたりまえの事実に、胸のあたりが痛くなった。
附記。いちどは晴れ間がでたのにまた雪が降り出した。第十一レースが今さっき終わった。古性優作から画に描いたよう近畿ワン・ツー・スリーだった。きらきらと舞うゆきが、一番人気決着に、古性三十四才の誕生日に、華をそえることとなった。
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