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派手に金網近くまで飛んで行った新田祐大~奈良記念決勝

2023/02/04 19:37 閲覧数(455)
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 初日の特選――。直線の長い豊橋で脇本雄太を八分の一輪差せなかった古性優作が、四角まわったらすぐゴールの奈良では差しちゃう。これもまた競輪である。古性はずいぶん楽に抜いたように見えた。脇本がかかってないのかしら? そう思いもした。一時間と経たずに脇本欠場の報が届いた。
 二日の二次予選――。古性優作は三着失格、平原康多が落車で早々と姿を消した。
 三日の準決三番――。十レースは中西大-三谷竜生-栗山俊介の近畿三人できれいに決まった。二次予選の三谷と中西のワンツーが珍しい入り方(三谷が中西を半ば見限り自力に転ずる。が、中西も踏み続け「捲り・捲り」決着となった)だったゆえ、どうかな? と半信半疑で見ていた。中西の先行屋の矜持には恐れ入る。しかし別線もちょっとばかり芸がなかったような気もする。十一レースは松井宏佑と小松崎大地の先行バトルで皿屋豊の捲りごろとなった。取鳥雄吾の捲りごろになってもよさそうなものだが、明暗は分かれ取鳥は九着だった。十二レースは金網附近まで派手に飛んで行った新田祐大に誰もが驚呼したことだろう。それでも新田のひと捲りだった。新田の頭から買っていた人は生き返った心持ちだろうが、新田-阿部拓真の筋一本だった人には頭の痛い「吹っ飛び」であった。
【奈良記念競輪決勝】北の阿部拓真-新田祐大-佐藤慎太郎は番手捲り前提の布陣で、近畿の中西大-山田久徳-三谷竜生-栗山俊介は更に二段駆け三段駆けを描ける布陣である。いわゆる「ダブル番手捲り」の番組だけど、中西は生粋の先行屋で阿部は自在屋と括れるので、逃げるのは中西、逃げ負けたときの阿部はしゃにむに飛び付くなり何なり、とにかく簡単に下げるわけにはいかない。
 一、北対近畿が生み出す「混沌」を待って皿屋豊-柏野智典のひと捲りがあるかないか。否だと思う。皿屋に連日の「捲りごろ」なる強運は残っていない。もちろん勝手な私考です。
 二、北も近畿も先頭役=犠牲役(がんがん逃げるにせよ、仕方なく飛び付くにせよだ)であり六枠(阿部と中西)は切る。
 三、栗山は二着三着三着でうれしい地元記念決勝の切符を掴んだ。よくがんばった。誉めてあげたい。だけど記念の決勝で確定板を挙げるにはちと数字が足りない。正直に申せば。切る。
 四、新田-佐藤と山田-三谷が残った。各線の主役は誰なのかしらと問われれば、北(というか福島)は新田であり、近畿は三谷だと答えよう。換言するに、福島は新田の先着、近畿は三谷の先着となる。以上を勘案して導き出されたフォーカスを並べる。「新田→佐藤→三谷」「新田→三谷→佐藤」「新田→三谷→山田」「三谷→山田→新田」「三谷→新田→山田」「三谷→新田→佐藤」――六点は多すぎる。誰かひとり切ることがてきれば楽になる。ふうむ……。初日の山田は脇本-古性の後ろで千切れている。準決の山田は新田に八分の一輪差の二着だった。惜敗と評する人もいるだろう。が、あの番手無風の展開で、不利あり且つどん尻の新田に負けたのはちょっとなあ……皮肉屋のぼやきである。
 結論、最後に山田を切った。⑤②①、⑤①②、①⑤②の三連単を買います。
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