まずは松山Ｇ２「ウィナーズカップ」から、三日目準決勝は新田祐大がまさかの脱落となったが、それを除けばおおむね順当と言っていいだろう。

新田を破った三谷竜生は無傷の勝ち上がり、まさに昇竜の勢いで完全優勝なるかが注目される。

なお９レースではお待ちかねのガールズコレクションが行われる。

3/21
松山９Ｒガールズコレクション
[車 名 期県]
①小林　優香 　106福◎
②奥井　迪　　 106東
③鈴木　美教　 112静◯
④児玉　碧衣　 108福
⑤石井　寛子　 104東△
⑥尾崎　睦　　 108神
⑦高木　真備　 106東▲

①優香は昨年11月以来でなんとここが今年初戦、能力をストレートに発揮できるか否かが最大のポイントだが結論から申し上げれば全く問題ない。

故障などで出遅れたのなら話は違ってくるがこれは予定通り、競技との二足のわらじで出走数が少ないのだからむしろ出てくるときは常に必勝態勢で臨んでくるはずだし特に賞金の高いところなら尚更だ。

全体的な底上げが著しいガールズケイリンだがやはりこの選手は別格、絶対女王のお通りで黙って買う。

相手はまず③美教、抜群のレースセンスで粒ぞろいの６期生のなかでも一番乗りでこの大舞台に駒を進めた。

この相手でどれだけやれるかは未知数だがこれまでのレースを見る限り楽しみのほうが大きい。

⑦高木は昨年いわき平ドリームレースで優香を撃破、現在15連勝中で勢いもあるが、このメンバーで大外枠というのはやはりマイナスで作戦の選択肢が限られてしまう。

自力だけの選手ではないのでどう捌いてくるか、お手並み拝見だ。

あとは昨年のグランプリ女王⑤寛子、優香がいない組み合わせで勝っても「暫定」のチャンピオンでしかないが今年に入ってからの内容はいい。

接近戦にどれだけ対応できるかがカギでこのメンバーで安全圏に引いていては間に合わないのでグランプリの時のようにしっかり戦って位置を取りたい。

④児玉は今年に入って圧倒的な強さ、特別レースも当確と言っていい内容でおそらく近いうちに勝つだろうが、それがここかとなるとレース運びが単調なのでもう一度逆らってみたくなる。

特に機動型②奥井との兼ね合いが問題、これを叩き切るのは児玉の力を持ってすれば難しいことではないが、そのうえで他派を退けるというのはかなりハードルが高い。

一方の奥井もやはりこのメンバーで逃げ切るとなると至難の業、こちらは特別レースで優香がいる組み合わせになるとアクシデント以外では着にすら残れていない。

さらにここは児玉もいるのだから展開的にも厳しくなりそうだ。

⑥尾崎は昨年のグランプリで本命を献上したが地の利込みだったとはいえやや勇み足だったか、このクラスになってしまうと決め手が足りないように感じる。

グランプリでは後方になってしまったので勝負できる位置を取りにいきたい。

三連単
①→③⑤⑦

3/21
松山 12ﾚｰｽ S級決勝
[車 名 期県]
①浅井　康太　　90三▲
②原田　研太朗　98徳
③平原　康多　　87埼
④香川　雄介　　76香△
⑤村上　義弘　　73京◯
⑥橋本　強　　　89媛
⑦三谷　竜生　 101奈◎
⑧渡部　哲男　　84媛
⑨武田　豊樹　　88茨

並び
① ③9 ⑦5 ②846

誰が逃げるのかちょっと難しいがやはり４車のうえに地元がつく②原田の主導権と見るのが妥当か。

これを巡って捲り合戦になるがデキ出色の⑦三谷が好機に捲って完全優勝に期待したい。

二日目優秀戦では③平原→⑨武田の後ろから先に捲って快勝、準決勝では新田を撃破と乗りに乗っている。

ここも位置を取っての捲りで制圧だ。

相手はまず⑤村上、こちらも今回は素晴らしい内容で特に初日の自力には驚いた。

あとは単騎でこその①浅井と四国勢は気楽に内を突く④香川。

ニ車単
⑦→①④⑤
三連単
①⑤⑦ボックス

続いていつものガールズケイリン、佐世保ミッドナイト決勝は太田りゆが捲りで完全優勝を飾ってこれで４場所連続優勝となった。

レースは中村由香里→野口諭実可→鈴木奈央→野口のぞみ→りゆ→中西叶美→三宅玲奈という初手の隊列、スタート時からだいぶ動きがあったがこれで落ち着いた。

残り２周で玲奈が上がると奈央を抑えて３番手、奈央は引いて４番手で打鐘を迎える。

最終ホームで奈央が仕掛けて主導権、のぞみも追走するが前受けの中村も絡んできてもつれる。

６番手のりゆは隊列が短くなったところを２角からひと捲り、スピードが違う。

中西も懸命の追走、以下は離れて完全に一騎打ちになるが楽々押し切ったりゆがあっさり完全優勝を飾った。

中西が好マークで大健闘の②着、離れた③着には結局奈央が逃げ残った。

りゆは軽く捲って大楽勝、圧倒的なスピード・瞬発力を生かしてこの形が一番いい。

これで４場所連続Ｖ、今回は間に合わなかったがいよいよ５月の平塚ではガールズコレクションの舞台に立つ。

中西は初手でりゆが前に入ってくれたのでこれはもうりゆマーク一本で勝負、当コラムに大貢献の②着となった。

変な所で飛び出したり無理矢理捲ったり脚の無駄遣いが多いのでなかなか数字がまとまってこないが、得点以上に脚はあるのでうまく運べた時は差がない。

奈央は先行勝負もりゆにあっさり捲られて離れた③着、瞬発力に差があるので先に動いたのは考え方としては間違っていないが、これは男女問わず決勝だけ先行というのはあまりいい結果にならないことが多いように思う。

後続がもつれて隊列が短くなってしまったのも痛かったか。

ガールズケイリンはさらに小倉ナイターがスタート、前回大垣でようやく今年初優勝を飾った山原さくらが登場する。

強敵は細田愛未、前回大宮は決勝こそ④着に敗れたが予選の動きはよかった。

力をつけている林真奈美、高知で山原を破って念願の初優勝を飾った吉村早耶香もいて激戦だ。

3/21
小倉６Ｒガールズ予選１
[車 名 期県]
①東口　純　　 108石▲
②吉村　早耶香 112静◯
③黒河内　由実 110新
④猪子　真実　 104愛
⑤日野　友葵　 108媛
⑥林　真奈美　 110福◎
⑦小林　彩乃　 112群△

⑥林は前回久留米決勝で内に包まれてまさかの⑦着惨敗、しかしそれを除けば近況の内容はかなりいい。

ここはしっかり位置を取って得意の捲り追い込みで順当勝ちだ。

②吉村は高知で山原・尾崎・荒牧聖未をまとめて撃破、ついに初優勝を飾った。

このまま自在にシフトしていくのか否か、どんなレースをしてくるか注目だ。

どちらかの番手にいそうな①東口とこちらもそつがない⑦彩乃へ。

三連単
⑥→②＝①⑦

3/21
小倉７Ｒガールズ予選１
[車 名 期県]
①山原　さくら 104高◎
②飯塚　朋子 　102大
③三宅　愛梨　 104岡▲
④高橋　朋恵 　108長△
⑤細田　愛未　 108埼◯
⑥高橋　知里　 112兵
⑦加藤　恵　　 112青

①山原は梶田舞・荒牧をぶっちぎった前回当所の初日のレースがやたらに強かった。

前回大垣は勝って当然、近況は落差が激しくなっているが絶対値の高さを信頼したい。

⑤細田は大宮では二日目に逃げ切ってしまったことでまた自力に色気が出てしまったか、決勝は中途半端なレースになってしまった。

昨年川崎では山原を差し切っておりスンナリ番手なら逆転もあるがその形になるまでが問題だ。

予選は着がまとまってきた③愛梨と④朋恵へ、⑦加藤の素質も捨てがたいがまだまた粗く大外枠のここは静観。

三連単
①→⑤＝③④