絶対女王健在‼︎

松山Ｇ２「ウィナーズカップ」最終日９Ｒガールズケイリンコレクションはここが今年初出走となった小林優香が人気に応えて快勝、久々でもやはり強かった。

レースは石井寛子→高木真備→児玉碧衣→優香→奥井迪→鈴木美教→尾崎睦という初手の隊列、これはすぐに決まった。

残り２周で尾崎が一気に上がると先に車を外に出していた奥井さらに高木も併せて上がっていく。

尾崎が寛子を降ろして先頭、奥井はその横まで上がって内の尾崎→寛子を奥井→高木→児玉→優香→美教が抑えにいって打鐘で奥井がゆっくり前に出ようとするが尾崎が突っ張っていく意外な展開になる。

寛子は尾崎を追わなかったので奥井がいったん尾崎の番手に入る形からすぐに最終ホームで発進しようとするが、その後ろにいた高木がこれを叩いてさらにその上を児玉がものすごいスピードで叩き切って主導権を取る。

高木は奥井を斬って児玉の出脚にやや離れながらも番手を確保、奥井はその後ろになってしまう。

優香はじっくり構えて２角から捲ると奥井を交わして最終バックでは３番手まで進出、美教がこれを追うが奥井後位から出ようとした寛子と並走になりこれにはなんとか踏み勝ったが今度は奥井に併されて浮いてしまう。

優香はさらに捲り追い込んでいくが高木もこれに併せて前に踏んで直線へ、先頭の児玉に高木・優香さらに奥井も大外から執念の追い込みで伸び比べになるが最後にグイっと伸びた優香が粘る児玉をわずかに交わしてゴールに飛び込んだ。

児玉はまたもタイトル獲得ならずあと一歩の②着惜敗、高木はやや伸びを欠いて③着となった。

優香は久々の実戦もいつも通りの強さ、決して派手さはないがケタ違いのパワーでどんな展開になってもきっちり伸びてくる。

今のトップクラスは力が拮抗しているがこの選手だけは別格、まさに絶対女王の貫禄で今回も終わってみれば順当勝ちと言っていいだろう。

児玉はまたも厚い壁に跳ね返されたが内容は文句なし、あれは優香以外では交わせないし負けて強しでタイトル獲得は完全に射程圏に入った。

デビュー当初はスピード・瞬発力はあっても持久力はもうひとつで消耗戦には不安もあったがだいぶ解消されており、だからこそ今日のような力強いレースができる。

高木は完璧に立ち回ったが児玉の鋭い出脚にやや離れて追いつくのに脚を使ったのと後ろが優香で難しい部分もあった。

連勝こそ止まったが総合力は疑う余地がなく、これからまたチャンスがあるだろう。

結局のところ強い順に①〜③着という順当な結果、それを考えると的中した人にはこれでこの配当なら美味しかったのかもしれない。

奥井は児玉・高木に叩かれて先行できず、しかし高木の後ろで優香を追走の美教を捌くと優香に切り替えて最後はいい伸びを見せた。

先行できなかったのは悔しいのだろうがこういうレースもできたと考えればむしろ収穫で、今後のことを考えれば視野を広げたほうがいい。

美教は優香を追走、これは的中かなと思っていたら奥井に捌かれて外に浮いてしまったのが痛かった。

最後はまたしぶとく伸びているが⑤着、特別レースではあれを乗り越えるパワーが必要となる。

寛子は打鐘で奥井の後ろに入ったがその奥井がどんどん叩かれてあっという間に後方に置かれて出番なく⑥着に大敗した。

グランプリでは児玉が仕掛けられなかったがスピード・瞬発力は圧倒的に児玉＞奥井、奥井が主導権を取れないとなるとその後ろはいい位置ではなくなってしまう。

尾崎は早めに前に出て奥井を突っ張るがこれではやはり苦しくなり⑦着に終わった。

グランプリで後方のまま終わってしまったので自分から動いたのだろうがこのメンバーを相手にそれで勝ち切れる力はない。

なおＳ級決勝は武田豊樹が優勝、平原康多の捲りを差し切った。

なんといってもポイントとなったのは三谷竜生のイン粘り、これで関東両者に勝ってくださいの展開になってしまった。

誰がついているからとか相手が地元だから云々などというヌルい事を言うつもりは全くないし、自分が勝つための手段としてならイン粘りでもなんでもやればいいが、はたしてあの場面であれが自分が勝つための最善策だったのかというとなんとも残念なレースとしか申し上げようがない。

通常開催のガールズケイリンは小倉ナイター初日、吉村早耶香と山原さくらが初日を快勝した。

６Ｒは林真奈美→東口純→吉村→猪子真実→黒河内由実→日野友葵→小林彩乃という初手の隊列、残り２周で日野が上がって吉村を降ろそうとするが吉村も簡単は引かない。

このまま打鐘を迎えてペースが緩んでいるところを後方から彩乃が一気に叩いて主導権、さらに黒河内もこれに乗るように形で林後位に追い上げる。

その後ろから最終バックで吉村が捲っていくと林も併せて番手捲り、しかし並走の後ろが離れてそこに吉村が嵌ってしまう。

直線は吉村が林を差し切って快勝、林が②着となり③着には東口が入った。

吉村は前回高知で初優勝の勢いそのままに今日は林の番手から差し切り快勝、もちろんラッキーな部分もあるがこういうのも含めていい流れになっている。

自在性が出てきたので今後注目の１車、連続優勝も十分にある。

林はいつも通り前受けから彩乃を出して番手捲り、組み立てとしては全く問題ないが後位が並走になって離れてしまい吉村に嵌られたのが痛かった。

そうでなくても航続距離は短めなので基本的には追い込みに近い捲りが望ましい。

東口は例によって林を迎え入れて追走、黒河内に絡まれたこともあり勝負所で離れて吉村に入られてしまったがなんとか③着を確保した。

いつも同じなので展開は読みやすくなるしそういう意味では助かる（笑）。

７Ｒは三宅愛梨→細田愛未→高橋朋恵→山原→飯塚朋子→加藤恵→高橋知里、残り２周で上がった加藤が山原を抑えてバックで４番手に入る。

打鐘を迎えて４角から加藤が仕掛けて先頭、おそらくは先に斬って山原後位に入りたかったのだろうが逆に山原が踏み込んでこの後ろに入ってしまってはどうしようもない。

山原は最終バックで余裕の番手捲り、山原が前に入ってくれて俄然いい形になった愛梨は飯塚を捌いて単独で追走する。

細田はやや立ち遅れたが加藤と飯塚の間狭い所を割ってようやく３番手、しかし前は遠い。

山原は愛梨を寄せつけず楽勝、愛梨が好マークの②着となり細田は③着に終わった。

山原は加藤の仕掛けに乗って進出、そのまま番手捲りの形になってこれは負けようがない。

前回の大垣でようやく今年初優勝、裏開催のこのあたりは余裕で完全優勝してくれないと困る。

愛梨は前受け、加藤と一緒に上がってきた山原がちょうど前に入ってワンテンポ置いてくれたのでついていきやすくなった。

一気に仕掛けられたらおそらく飛びつけないのでこれはラッキーな部分もあるが近況は自身も好調だ。

細田は多少もたつくのはいつものこと、加藤と飯塚の間を割っていったが前を捕らえることはできなかった。

どうしても展開に左右されるところはあるが、最後はそれなりに伸びているので調子そのものは問題なさそうだ。

3/22
小倉６Ｒガールズ予選２
[車 名 期県]
①高橋　朋恵 　108長△
②小林　彩乃　 112群
③細田　愛未　 108埼○
④黒河内　由実 110新
⑤三宅　愛梨　 104岡▲
⑥吉村　早耶香 112静◎
⑦飯塚　朋子 　102大

勢いに乗る⑥吉村の連勝、③細田は強いが俊敏さはいまひとつなので吉村は先行を含めてうまく他派を巻き込んで攻めればつけ入る隙はある。

相手は細田から好調⑤愛梨と初日は細田マークが裏目に出た①朋恵。

三連単
⑥→③＝①⑤

3/22
小倉７Ｒガールズ予選２
[車 名 期県]
①加藤　恵　　 112青△
②高橋　知里　 112兵
③日野　友葵　 108媛
④林　真奈美　 110福◯
⑤猪子　真実　 104愛
⑥山原　さくら 104高◎
⑦東口　純　　 108石▲

順当に⑥山原の連勝、まともに飛び出して④林に番手に入られるのは少し怖いがそうならないように仕掛ければいい。

相手はともに堅調林と⑦東口だが好枠に転じて①加藤の一発には注意したい。

三連単
⑥→④⑦→①④⑦

ガールズケイリンはさらに宇都宮ミッドナイトがスタート、こちらはともに前回優勝している小林莉子と梅川風子の対戦となる。

3/22
宇都宮１Ｒガールズ予選１
[車 名 期県]
①齊藤　由紀　 110愛▲
②小林　莉子 　102東◎
③太田　美穂　 112三△
④青木　美優 　106栃
⑤戸田　みよ子 102広◯
⑥板根　茜弥　 110東
⑦田中　麻衣美 102新

②莉子は取手で梶田舞を差し切ってようやく今年初優勝、ここは相手に恵まれて順当勝ちだ。

相手はそつのない⑤戸田から末脚いい①齊藤と落車続きだが先行１車で展開は有利な③美穂へ。

三連単
②→⑤＝①③

3/22
宇都宮２Ｒガールズ予選１
[車 名 期県]
①梅川　風子　 112東◎
②佐々木　恵理 110愛
③高橋　梨香　 106埼▲
④田仲　敦子　 104熊△
⑤井上　玲美　 104東
⑥佐藤　友香　 110青
⑦土屋　珠里　 110栃◯

①梅川の独断場、前回福井は予選で矢野光世に不覚を取ったが決勝はしっかり逃げ切った。

相手は自在性出てきた⑦土屋から③梨香と④田仲へ。

三連単
①→⑦＝③④