睡魔をもよおす退屈のさきに迎える終景に、この映画が名作と賞賛されるいわれがある。評論家のことばだったかうるさ型の先輩に言われたのか朧だが、若者の私はみょうに納得したものだ。
一日に二度、昼夜GⅢの決勝が見られるのはうれしいけれども、九車立のFⅠもどきの三日間を見たり買ったりするのは一寸しんどくもあった。
【昼の部の川崎GⅢ決勝】南関四人の大連係、と記すほどの連係でもなかろう。自在屋が逃げて自在屋の番手捲りねえ。自在屋が自在に走り自在屋ときめる。それもなあ。南関・対・中部の画なら北津留翼を買いたい。他方、南関・対・九州なら藤井侑吾を買いたい。どちらも勝つ時は後ろを千切っちゃうような捲りが条件になる? ②⑨と③⑨の二車単。
【夜の部の別府GⅢ決勝】九州六人が並ぶとさすがに大連係と記すしかないが、完全無欠の九州連係と断じられないのは、ひとえにトップクラス不在のGⅢゆえ、が正直な申し分である。そして、先行一車かつ本線六人なら敵方は番手を攻めるしかない。が私の覚わった競輪である。杉森輝大。あいかわらず捲りはきれる。ヨコよりタテという印象を抱くがどうだろう。山本伸一。大西貴晃とは同期の間柄だ。やりにくいような気もする。でも一時期は村上兄弟ひきいる京都軍団で鍛えられた猛者だ。鬼になってもおかしくはない。ふうむ。常々言っていることだけど、むかしの競輪は競りそうだと思えばたいがい競った。しかし昨今の競輪は競るかもれしないではなかなか競らない。視点を変える。阿部将大の逃げ切りには気がむかない。たとえ番手がもつれたとしても。とりあえず、と杉森-山崎将幸が前に出る。下げた阿部はじっと構える。しびれを切らした杉森が逃げちゃったら阿部のひと捲りだろうけど、六人ラインの先頭でそれは禁じ手乃至封じ手。ならば大西貴晃の優勝? 102点しか持っていない、普段はFⅠの予選でもあっぷあっぷの大西の優勝? 打つ気にはならない。うーん。持ち時間終了。三十秒将棋ならぬ三十秒予想。どうする。どうしよう。えいやっ。二車単の⑦⑨と⑨⑦、三連単の②⑦⑨と②⑨⑦も買います。
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