準決ワンツーで乗って来たセットが三つあり、それぞれの私感を記す。
一つは立部颯真-吉本卓仁。◎新田祐大の二三番手が二列の競りで、立部-吉本の終審カマシに新田が併せピッチを上げると、押し合いへし合いしていた番手がたまらずに一車遅れ、立部-吉本がはまり込んだ。恵まれという言葉が失礼なら、多分に幸運だった。
二つは岩津裕介-高原仁志。岡山-岡山の後輩、青木瑞穂が二周駆けてのズブズブだった。審判発表の決まり手には「差し」とあるが、番手捲りに近い勝ち方に見えた。残せる展開じゃなかったと言われればそれ迄だけど、やはり岩津はヨコよりタテの選手なのだと思い知った。
も一つが小原太樹-永澤剛。こちらもズブズブ決着なのだが、上記のズブズブとは似て非なるズブズブであった。吉田有希の先行、番手の小原がしっかり車間を切り、三番手の永澤は呼応する様に自分の所で別線の捲りを止め、二着永澤と三着吉田の着差は微差だった。もちろん青木瑞穂と吉田有希では先行屋としての格がまるで違うわけだから、岩津のズブズブと小原のズブズブを比べる事に無理があるのは承知だけど、それでも見た目が違いすぎるズブズブという思いはあった。小原太樹-永澤剛の競輪を好もしく思った。
〈松阪GⅢ決勝〉四対三の二分戦。おそらく先行の立部颯真-吉本卓仁-岩津裕介-高原仁志に対して、小原太樹-永澤剛-香川雄介の三人がどう走るかだ。七車立の二分戦は総じて単調に流れる事も多いが、小原がここ一番のスタートを張り込んで前をとれれば面白くなる? 先ずは好もしいと誉めた小原-永澤を買う。でも立部の先行一車は目をつぶっても見える。二車単の②④と三連単の⑥②④。
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