ブログ

スーパースター2016徹底展望(第3回)~出場選手分析(前編)~

2016/12/25 7:29 閲覧数(576)
このブログを違反通報します
違反通報のフォーム画面へ移動します。
皆様、おはようございます。

いよいよ「SGスーパースター王座決定戦」まで1週間を切りました。
そしてもう明後日にはフェスタ開幕です。
あっという間に迎えた師走の終わり、2016年のオートレースの掉尾を飾るスーパースターフェスタに向けて・・・昨年に引き続き、今日これからの残り7日間は、スーパースターに焦点を絞った渾身のコラム連続投稿で行きたいと思っております。

まず、今日と明日のコラムでは、出場全16選手について、過去のSSトライアル戦績と近況を踏まえて、前編・後編の2回に分けて直前評価をしていきたいと思っております。

それでは、まずは前編、川口勢・伊勢崎勢です。
なお、名前の次に出てくる[1・2・3・4]は、現在の大晦日決戦となった2008年から昨年までの過去8年におけるトライアル戦(初日~3日目)の着度数(左から、1着・2着・3着・着外の回数)を表しています。
また、初日は「トライアル戦優先順位」により振り分けられたレース番号毎に、この優先順で枠番選択となる事が決定しておりますので、その優先順位、初日のレース番号、枠番選択順を併記致します。



■中村 雅人 (28期・S-2・10大会連続10回目)
 過去8年トライアル戦:[4・3・3・14]
 トライアル戦優先順位:1位(初日12R、枠番選択順1位)

 過去8年全て出場し、このうち2回王座に輝いている中村雅ですが、トライアルに関して、以前はそこまで車券に絡んでいませんでした。以前のレーススタイルが、速攻と言うよりは、序盤中団から追い込んでいくという事もあったからと思われます。但し昨年は初日・2日と連勝。特に近況はオープンレースでのスタート速攻が決まる事も多くなってきました。ここ2年のトライアルでは5着以下が無く、安定した成績を残しています。


■永井 大介 (25期・S-8・9大会連続13回目)
 過去8年トライアル戦:[8・7・4・5]
 トライアル戦優先順位:5位(初日12R、枠番選択順3位)

 近年のSSの歴史を紐解いても、やはりこの選手を中心に展開されていると言っても過言ではありません。過去8年において欠かさず出場しているのは無論の事、全16選手中唯一、この8年全て王座戦まで進出しているという強力なデータがあります。それを如実に示しているのが上記のトライアル戦成績。8年×3走=計24走中、着外(4着以下)わずか5走。初日8着スタートとなった2011年も、2日目から機を立て直し、1着・2着で王座戦に駒を進めています。
 しかし、今年はややその破竹の勢いに陰りが生じているような印象が有ります。ここ8年と違うのが、毎年欠かさず優勝を収めてきたSG競走をまだ勝っていない事。満足なタイムをなかなか出せなかったり、整備に苦心している様子が伺えるようにもなってきました。とは言え、この選手のセールスポイントは何と言っても勝負強さ。トライアル戦で苦戦しても、最後には必ず結果を残し、毎年王座戦に進出している事でも分かります。まずは初日、選択順3位で迎える此処から、真価が問われるシリーズとなりそうです。


■若井 友和 (25期・S-14・3大会ぶり6回目)
 過去8年トライアル戦:[0・0・0・9]
 トライアル戦優先順位:14位(初日11R、枠番選択順7位)

 大晦日決戦で定着した2008年以降では4回目の出場となります。これまでの3回(2010年、2011年、2013年)のトライアル戦では全て着外、最高が5着という状況であり、やはりこのオート界を代表する猛者達の中では一枚見劣る印象は否めません。永井大と共にPR活動にも精力的に参加し、ムードメーカーとして業界の一翼を担う選手でもありますが、今回も初日から苦しい枠に入る事が予想されるだけに、これまで通り苦戦を強いられるのではないかと考えています。


■青山 周平 (31期・S-1・4大会連続4回目)
 過去8年トライアル戦:[3・2・2・2]
 トライアル戦優先順位:3位(初日11R、枠番選択順2位)

 初出場の2013年から3年連続で王座戦に進出し、旋風を巻き起こしてきましたが、昨年、3度目の正直で遂に制覇。そしてそれが、本当に念願であったSG初制覇でもありました。あれから早くも1年ですが、やはり足枷が取れたかのようにかつての勢いを取り戻し、春のオールスターで2度目のSGの頂に達しました。経験も実績も積んで挑む、4回目のSS。今年は更に強力な台風の目との対決、これは同時に、いよいよ2人に絞られた年間最多勝争いというバトルの要素も含まれています。12/24(伊勢崎2日目)終了時点で、その「台風の目」鈴木圭と並ぶ年間83勝。一戦一戦が負けられない、常に最高の状態を求められるシリーズとなりそうです。


■高橋 貢 (22期・S-5・10大会連続19回目)
 過去8年トライアル戦:[4・2・8・10]
 トライアル戦優先順位:4位(初日12R、枠番選択順2位)

 伊勢崎が誇る絶対王者は、過去8年フル出場、王座戦進出は5回、うち2回を制しています。高橋貢のトライアル戦に関して、調べていて面白かったのは、2着が2回しかなく(共に12年)、対して3着が多い事、また、1着の4回の内訳はほぼ2日目(1回のみ初日)で、3日目には1着が1本も無い事。基本的に上位から中間着が多く、8年24走中7・8着を1回も引いていない(6着もたった1回)という安定ぶりですが、上記の傾向が車券戦術で活きるかもしれません。
 とは言え、近況の充実ぶりという意味では、近年には無い状態かもしれません。山陽G1スピード王優勝戦で連勝は途絶えたものの、無敗で積み重ねた白星は12個。誰かに引っ張られるのではなく、自分自身でハイペース展開を作っていける機力状態と言えます。
 ただ、気になるのが、直前の地元伊勢崎開催を体調不良により欠場した点。これが本番にどう影響するか、まずは様子を見つつ、というところでしょうか。


■早川 清太郎 (29期・S-11・5大会ぶり3回目)
 過去8年トライアル戦:[1・1・1・3]
 トライアル戦優先順位:12位(初日12R、枠番選択順6位)

 ちょっと意外な感じもしますが、実に5大会ぶりのスーパースタートライアル参戦となります。前回の2011年は王座戦まで進出しましたが、スタートで遅れ、追込み切れず6着と敗れました。
 最近当コラムでもよく取り上げますが、当時と一番異なるのが、カマシスタートという武器を手に入れた事。但し、0mオープンで全国レベルのスタート巧者が揃うスーパースターでは、やはりその威力も影を潜めそうな印象が有ります。機力そのものは常に上位安定、冬場ではとにかくタイムが出まくっている状況ですが、まずはそのスタート力のビハインドをどこまで帳消しに出来るか、少なくとも前回時点よりは成長したと思われるスタート力をどこまで披露できるかがポイントとなります。


■新井 恵匠 (30期・S-28・初出場)
 過去8年トライアル戦:[0・0・0・0]
 トライアル戦優先順位:11位(初日11R、枠番選択順6位)

 昨年の田村治に続き、30期から今回、念願叶っての初出場。以前はスタートにもややムラがありましたが、近況は殆ど失敗する事無く、歴戦の猛者相手にも強烈なスタート速攻を決める事が多くなりました。その勢いで、今秋はG2若獅子杯2度目の制覇など、得意な冬場のスピード走路で勇躍しています。スタート速攻力は抜群のレベルとなりましたが、逆にちょっと目につくのが捌きの面。スタートを切って機力に任せ外目から攻めようとしている間に内からサクッと逆転されてしまうという事が有り、先頭に抜け出すまでの間の展開に注文が付くような印象が有ります。0mオープンとなるSSトライアル戦ではとにかくスタートが命、その意味では、揉まれる前にとにかく強烈なスタート速攻で抜け出すレースを基本に、連日の8周(4100m)戦でどこまで戦えるか、注目となります。


■吉原 恭祐 (31期・S-34・初出場)
 過去8年トライアル戦:[0・0・0・0]
 トライアル戦優先順位:9位(初日12R、枠番選択順5位)

 湿走路で行われたプレミアムカップを制し、青山周に続く31期からの出場を決めました。その意味で良走路ではやや厳しい面もあるかな・・・と思ってはおりましたが、ここへ来て更に充実一途。以前は課題となっていたスタートも決まるようになり、現在開催中の伊勢崎普通開催では、1着勝負の準決勝も突破し優出を決めています。まずはお手並み拝見といったところでしょうか。



という事で今日はここまで。明日は後編、残り8選手を分析していきます。
  • コメントする
  • 読者になる

コメント(0)

投稿する
※コメント投稿後は編集・削除が行えません。投稿前に内容をよくご確認ください。
※コメントは承認制の場合があります。管理側で内容を確認するため、反映に時間がかかる場合があります。

Gambooでは、人が嫌がるような発言、著作者の許諾のない文章の投稿、公序良俗に反する投稿等を禁止させていただいております。禁止行為が確認された場合、予告なく削除、コミュニティ機能の利用制限、退会等の処理をさせていただくことがありますのであらかじめご了承ください。
コミュニティのご利用ガイドライン
TOPへ