むかしは、後ろが競りとなった先行屋はたいてい逃げた。むろんそのほうが得策であるからだが、押さえた先行屋がじわじわとペースを上げてゆくなか、番手内外のマーク屋の攻防はたまらなかった。
昨今の競輪は後ろが競りだと先行屋はあまり逃げたがらない。もちろんそれが得策に非ずとの判断からだろうから文句はないが、それならしっかり勝てるかというと、競輪はそんな単純なものでもない。
先行はもうしないときめた風の二十歳代且つ百十期代の選手が毎日「自力自在」のコメントも、いまひとつ上手くいかないのか、数日後には「何某の番手ジカ」と開きなおった。大いに結構であるが、逃げない自在がヨコに強いとは限らない。一流連に目を移せば、村上義弘、平原康多などなど、常に先行も頭にある自在選手のヨコがすさまじかったりもするのだから。
とっちらかった拙文に着地点は見つからないけど、いいもわるいも、好きも嫌いも、笑うも怒るも、競輪にヨコが「必需品」であることはたしかだ。
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