お盆も終わり、もう秋に向かい始めましたね。
お盆中の戦果は振り返るほど立派なものもなく、惨敗でした。言い訳なんですが、案外やることが多くてちゃんと予想してる暇なんてありませんでした。だったらやるなよ!と言われればそれまでですがねー。
ところで何をそんなにやることがあったかというと、昔の友達とBBQしたり、飲んだり、飲んだり、飲んだりしてました。
話は全く変わりますが、皆さん「セクレタリアト」って馬をご存知でしょうか。
有名な馬らしいのですが、友達に教えてもらうまで僕は知りませんでした。なぜ有名かというと、アメリカの三冠馬らしいです。その他にも、数多くのレースで素晴らしい功績を遺した馬だそうで、映画にもなっているらしいですよ。競馬を知らない人が観ても大変面白い作品らしいので、よければ観てみてくださいな。
僕は酔いが深くなるとよく映画を観るので、次回は「セクレタリアト/奇跡のサラブレット」観たいと思います。
話はまた変わります。ここからは、大してギャンブルに関係ない内容なのであしからず。
今の世の中ネットで簡単にギャンブルができる時代でして、海外からでも車券が買えますね。(海外からの購入は法的にどうなのか知りませんが)
逆もありまして、海外の競馬なんかも外国のブックメーカーを通じて賭けることが出来ますね。(昨日のネッテラーの使用制限のせいでできなくなりそうですが)
今はあまり海外なんて行くことはないのですが、学生時代は何かと長い休みは仲間と海外旅行の予定を立てたもんです。あくまでも予定を立てるだけで、実際に行ったのは数回でしたが。
その内の一つである夏休みに「ハワイ」に行ったときの話です。
いくら外国に旅行するとはいえ学生の身分なので、豪華な内容にはしません。「ハワイ 格安 激安 ワケアリ 危険でも構わない」こんな感じでググって探します。と、結構安いものが見つかります。某有名旅行会社ではありえないようなトリッキーな内容だったりしますが。
僕たちの旅行の場合ですと、まず飛行機の席は平気でバラバラでした。そしてハワイの空港に着いてホテルへの移動です。旅行会社のメールには徒歩で可能と書いてある。おや、空港近くとは楽だな!なんて思っていると大変な目に合うぜ!。確かに可能かもしれませんがホテルに着くまで二泊三日くらいかかる距離を歩くことになります。となると結局タクシー移動。
そして、ホテル着。おやおや、ここまでの感じでくると腐ったモーテルに連れて行かれると思ったが、ホテルは大きく立派ではないか。良かったーと思いながら、近くの外人に「ここのホテルのフロントはどこ?」と聞くと、「左手に回り込めばあるよ」と言う。よし、さっそくチェックインだ。ウキウキスキップで左手に回り込んだ。
僕たちは唖然とした。そしてみな口をそろえてこう言った。
「こ、こんなに薄いホテルあるのか」
なんというか、高さ10横幅10奥行1みたいな形をしたホテルだった。ホテルの一番広い面を見ていた僕らにとっては、まるで液晶テレビを横から見ている感覚に近かった。
しかしまあ、いいか。一応ハワイの建築基準とかはクリアしているだろうし、この薄さは意図してあると思えばスタイリッシュにも見えてきた。よし、入ろう。
こっちが必死に覚えた英語で淡々とチェックインをするも、相手は淡々と日本語で返事をしてきた。あれは、今思い返しても顔が赤くなる。
そして、キーを貰いエレベータに乗り込み自分たちの階に到着した。そして、また愕然とする。右に部屋。…左にも部屋!?
「あやつ、やりおったわ!あの薄さに両サイド部屋を設けるとはまさに鬼の所業!」
しかし、騒いだ所でどうにもならん。しょうがなく我らのオージャン側じゃない左手の安いほうの部屋へと入った。そして今度は、呆然とする。
え、4人部屋だよね?アパのツインじゃないよね?ってくらい狭かった。そして驚きなのは、セミダブルベットが二つだけ。男4人なんだけども??
これにはさすがにキレて、電話で知ってる限りの英語で文句を言ってやった。そしたら丁寧に「今からお部屋に伺います」と日本語で言われた。しまった同じ轍を踏んでしまった。
しばらくすると、たぶん電話の人とは違う2人の男性スタッフが部屋に来て
、来るなり1つのベットに2人寝転び、こう言った。
「OK?」
はい?なに「こんなことも知らねーのかよ!?これだからジャップは!」みたいな顔で言ってんだよ!
僕は空いた口がふさがらなかったが、なぜか仲間の内一人が
「OK! Thanks mom!」
と、返事をした。
僕は驚きのあまり、彼の顔を三度見はした。しかし実は、驚いた点は彼がベットに男が二人で寝る事を承諾したことより、語尾の「mom!」だった。そんなことにちょっと気を取られているうちに、そそくさスタッフは帰って行った。
とりあえず、むなしくも男同士の添い寝は確定した。
その晩、しこたま夜の街で呑んでから部屋でも呑んで、いざ寝る事となった。薄暗い中2×2で横になる男同士。傍から見ればもちろんのこと、自分たちも気持ち悪かった。
ゾクゾクっ!背後に感じる視線。恐るおそる寝返りを打ってみる。
ギャー―――!すんごいギラギラな目を見開いてこっち見てるんですけどーーー!嘘だよね?そっちの人なの!?僕を新世界に連れてかないで―!!!
僕が恐怖に慄いていると、
「おれ、明るいと寝れないんだよね」
嘘だ―!絶対暗がりを利用して僕のこんな所や、あんな所を攻めるんでしょおおお!
しかし、彼とは旧知の仲。そんな身振り見せたことなんて………あれ、そういえば昔「俺人見知りだから、相手のこと隅々全部知らないと仲良くなれないんだよねー」と言ってた。
おい、これはやばいぞ。もしかして、こっちが友達だと思ってただけで、向こうは今晩の肉弾面接次第で友達になるか決めようとしているかもしれんぞこれは。
しかしこの部屋には、もう一組のゲイカッ…いや友人二人がいるわけだ。という事は、何かされた時に叫べば助けてくれるだろう。まさか、これほど隣のベットに横たわる男たちが心の支えになるとは思わなかった。
「一応聞くけど、暗くなったのをいいことになんかしないよね」
「いいことに?よくわからないけど、しない。寝る」
そして電気を消した。
実は、まだか?まだか!早くアタイの初めてをーー!なんて、逆の方向に脳内ベクトルが向いていたのは内緒だぞ!!
そんな妄想を乗り越え、眠りについた。そして次の日。
もう一つのベット2人組ハワイで風邪をひく。熱も出て、体力も無いから今日は一日寝かせてと2人はもう一度眠りについた。
彼らは不自然にも同時に風邪をひいた。実は僕たちのベットを尻目に、もう一つのベットでは肉弾面接が行われていたのでは?と思うと身の毛もよだつぜ!
病人を置いてどっかに遊びに行くのも忍びないので、その日は一日ホテルで過ごすことになった。
そしてホテルの部屋ではやることも無く、まさかの海外に来てのネットで公営ギャンブル。
男二人がベットに肩を並べ、布団を被り、タブレットの画面を見て一喜一憂した。時折互いの手を握り喜んだ。
その見た目と中身、まさにカオスなハワイの光景だったのは言うまでもない。
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