昔みたいに新聞の売り子さんの声は響かず、あの頃みたいな人混みもなくて、名物の食堂や珈琲スタンドが消え、穴場の半分以上が閉まり、俺の“指定席”だった三角附近からの観戦も叶わなくなったけど大丈夫です。「ここは競りだろう――」と力説したのに一本棒、ツマラン失格がおころうと、写判で二レース連続負けたって平気だから。そこの爺さん邪魔だと若造にドカされ、その若造がワカッテナイ野次を近くで吐いていても我慢するから……。
俺は「巣」には好きなときに戻れると油断していた。
あの角を曲がれば競輪場だ――!
幾つになっても沸き立つギャンブルの気分がひどく懐かしい。
たとえ遠くったって待つから、「春」よ来い――!
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