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凡事徹底~ガールズ最高峰のGⅠを見ていた

2025/04/27 22:20 閲覧数(247)
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〈オール・ガールズ・クラシック〉を毎日見ていた。といっても余すことなく熱心に観たとは言いかねる。前半の方は、最近ひょんな事から追っかけるように買っていた荒牧聖美が欠場してしまったせいもあり、ほとんど気が向かなかった。じゃァ後半六個はちゃんと観戦したのかというとそうとはいえないが、テレビのリモコン片手に各局――野球やら報道やら娯楽やら――を寄り道しながらも、山口幸司氏と猪子真実氏の掛け合いには目がとまり耳を傾けた。氏と女史の渡り合いというか、生まれるハーモニーが心地よかった。出過ぎず引き過ぎず。口跡おっとりの猪子さんだけど、初手の想定に際しても車券の選択に際しても、芯の強いコメントが発せられ、私の腹にはすとんと落ちた。女史の予想は「凡事徹底」(近所の中層マンションの工事現場に太字で掲げられているスローガンから拝借)をしっかり済ませたあと、丁寧に肉づけしたような構築を想像させた。彼女の傍らに置かれたノートにはきっと、熱心な取材や調査のメモとともに、喋りたいこと伝えたいことがぎっしり詰まっているのだろう。そう察せられた。終わったレースの振り返りに際しても、彼女がふっと挟む感想に二度三度感心させられたことを追記したい。
「凡事徹底」の看板はもちろん現場の作業員にむけての注意喚起なのだけど、見る度におれの予想に足りないのはそれだよなと省察させられもする。
 附記。番手も三番手も四番手も競り、じゃなくて併走状態となり、佐藤水菜が「おいでおいで」のペース駆けで優勝。イン粘りのかたちになった児玉碧衣の二着、三番手併走から仕掛け不発も外外をふんばった梅川風子が三着。なんだか男子の競輪より男子っぽい競輪に――それもクラシックな競輪に――見えなくもない。

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