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川口ナイターで使うマフラーとは?

2015/06/26 2:54 閲覧数(10090)
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川口オートでナイター開催が発表されました
オートレース界に久しぶりに明るい話題です
都心部に近いレース場ですから、大井競馬トゥインクルナイター並みにポテンシャルは高いでしょう
多くのお客様で賑わって欲しいものです

さて、少し違った角度から川口ナイターを見てみましょう

騒音対策の為、静音マフラーを装着してレースを行うとのことです
音の迫力がオートレースの醍醐味の一つでもありますから、少々残念ではありますが
住宅地のど真ん中にあるレース場ですから、近隣住民の皆様にご迷惑をおかけするようではいけませんからね、当然の対策だと思います

まず目に付くのは巨大なサイレンサー(タイヤ付近にある大きな筒)ですね
まず排気音を小さくするには一番手っ取り早いです
そして異常に低い場所にサイレンサーが位置しています、、右に倒したらサイレンサー擦りますよ
もの凄く違和感がありますが、左にしか曲がらないのでコレで良いんですw

そしてもう一つ大きな点は、集合管になっています
2気筒ですから2つのエキパイ(エキゾーストパイプ)が出ていて、エンジン下部・サイレンサー手前で一つに集まっています
従来型はエキパイとサイレンサーが気筒ごとに別々に、つまり2本のマフラーが取り付けてありました
おそらく巨大なサイレンサーを取り付ける為、物理的に1つのサイレンサーしか取り付けが出来なかったのだろうと思います

ここで問題があります
セアは2気筒180度クランクだということです
難しい理論は一先ずおいておきますが(興味がある方は 2気筒 180度クランク 集合管 等で検索してみて下さい)
2気筒180度クランクで集合管にするメリットが少なくデメリットの方が大きいのです
従来型が別々にマフラーを装着していたことはちゃんと理由があるのです

マフラーというのは、いまだ理論的に解明されていない部分が多く
そのノウハウを持ったメーカーが試行錯誤を繰り返して開発されています

確か、、去年川口で開発テストをしていたメーカーは。。。ヨシムラですよね!
そうです、あの4気筒集合管を開発したヨシムラさんです

よーく見るとエンジンからエキパイにつながってすぐ、フレームの近くに筒状の物が付いてます
これはおそらくサブチャンバーでしょう
簡単にいうと消音効果と低回転域でのトルク向上が見込めます
あとはエキパイの長さであったり、チャンバー室の容量であったり
ものすごく微妙にセットされていると思います、、そうあって欲しいです

画像だけでは推測の域を出ませんが、少しだけ心配ですね
ただ2気筒180度クランクであっても集合管は存在しますし、きちんと開発されたマフラーなら、集合管によるメリットも享受出来るはずです
あのヨシムラが、ただ静かになればいいや・・的なマフラーを開発していたとは到底思いませんし、そんなはずは無いと信じています!

静かでも速いエンジン!そんなマフラーであって欲しいですね



最後にデメリットを少しだけ・・・
2気筒180度クランクだと排気のタイミングが独特になるので、従来は別々にマフラーを装着することで排気干渉をゼロにしています
集合管にすると排気干渉によってキャブレターのセットが気筒ごとにズレます
キャブセットが物凄くナーバスなエンジンになる可能性があります
各選手の整備力が物を言うでしょうし、エンジン特製が変わることで選手の乗り方なども変わってくると思います
最初の開催は、このあたりを注意深く観てみると良いかもしれません
私も最初の開催は本場に出かけようかと思っています

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