過去に一世を風靡した野球漫画『巨人の星』の劇中、逆境を克服した主人公の星飛雄馬に対し宿命のライバル花形満が心中で呟く。――抱きしめたいほどの祝意を感じるが、グランド上で敵チームの選手にそれを表すのは野球規則上も叶わない。――正確ではないがそんな内容だったと記憶する。
おもいおこせば、昭和の時代、プロ野球の試合中に敵味方の選手同士がグランド内でフランクに会話をするという場面は稀有であった気もする。「唄は世に連れ、世は唄に連れ」――そこまで双方向ではないにしても、平成や令和の野球の試合に「お喋り」が増えたのも只只世の中の変化に依っただけのことだろう。
競輪だって世に連れである筈だから、バンク内で選手と選手が会話をしている画は昔より目立つようになった。亦、無観客開催になると更に数が増した印象を受けるのだが、むろん確証はない。
きれいなワンツーに感極まったコンビの会話、後輩の肩をたたきながら奮闘を労う先輩の発話等々――は、競輪の物語に彩りを添える。が、ツマンナイ競走をした二人がなにやら喋りあっている様子には、控え室まで我慢したほうがいいンじゃないかしら――と皮肉の一つも吐きたくなる。
ま、昭和の木造校舎の教室の私語厳禁をまるで守れなかった男児のなれの果てに云う資格などないが――。
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