連携の前後をその都度かえてくるコンビと云えば、平原康多と武田豊樹や、清水裕友と松浦悠士の名前が挙がるが、浅井康太と柴崎淳も時折、並びをかえる印象がある。とは云っても「柴崎が前で浅井のために」が大半なのだが、それは格がちがうのだから仕方ない。小倉競輪祭で脇本雄太-柴崎-浅井で廻ったのはよく憶えている。大役の番手に消耗失敗の柴崎を捨て内から優勝をかっさらった浅井には超一流の凄味を感じたものだ。
柴崎は昨年九月の伊東共同通信社杯で大怪我を負い、競走に復帰するのに三ヶ月以上を要し、まだその肉体は完調に遠い状態らしい。が、それなのに、全然恐がらず毎レース闘いつづける様には、時折ほだされてしまうことがある。
――浅井よ、なんとかしてくれないかぁ……。ぼんやりとおもうものの、吉田拓矢を使える平原康多が居て、郡司浩平-守澤太志のS班セットも居るなか、どうすればいいの?
なぁに、浪花節だよ、競輪は――。
昔も今も、目に見えても見えなくても、最後は浪花節なンだよ、競輪はさぁ――。と呟きながら柴崎を買います。
【大垣記念競輪決勝】――④①、④②、④③の二車単――。
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