夢はありますか、と問われて即答できる大人は少ないだろう。

　頭をひねりに捻って出た僕の夢は「働かなくても飯を食えるようになりたい」でした。

　そこで一つ実体験を紹介します。（働かなくてもいいかもと夢見る編）

　①　3レース位展開予想が自分の想像通りポンポンきちゃう。
　　　　　　　　　　　　　
　②　はい、この瞬間。自分は神なんじゃないかと勘違いします。

　③　だが、まだ冷静。答えを出すには早い。4レースで最後の審判を。

　④　4レース当たる。

　⑤　そして、新たな神の誕生。

　⑥　な、なんてこった。8レースが終わる頃には、
　　　複数の福沢という戦士と共に、神は短き生涯に幕を閉じた。
　
　こんなもんですよ。はい、はい。結果こうなること②ぐらいから気づいてましたよ。
　
　僕自身も哀しいかな大人になるにつれ、物事を合理的かつ否定的に解釈するようになった。それによって大半の事は自分には出来ない、やろうとするだけ無駄と考える癖がついた。要するに、夢なんて持つだけ無駄だと。

　イチロー選手が過去に「人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです」と言ったそうな。

　おや、ここで大問題発生。あの天才でも陰で努力しているだ、と！？

　彼は天性の才能をもち、その才能にほんの少しの上乗せであそこまでのプレイヤーになったと思っていた。確かに、あのクラスの人になると、才能という言葉は切っても離せないが、今現在彼は42歳、毎年輝かしい成績を残すには相当の努力も当然必要だよな。

　努力するっていうのは、単純なことじゃない。努力しようとするモチベーションを持たなければ始まらない。そして、イチローのような体を使う場合の努力では、それに見合ったフィジカルがなければならない。

　ああ、どうしようどっちも無い！というあなた、安心してください。僕もありません。そして、多くの大人たちがありませんから。

　しかし、世の中には変な人がいるものです。近所に馬鹿みたいに筋トレをしているおじさんがいます。1年で380日くらい筋トレしてます。

　「ねぇおじさん、あなたどこに向かってるの。」

　一度は聞いてみたいものなのですが、一つ目のコラムに書いた「吉岡」同様これ系の人間は関わらないのが最善です。

　ただ言えることがある。このおじさん努力しています。たとえ、筋トレが趣味であったり、生活の一部であったとしても、毎日続けているというのは「努力」だと言えます。

　ここで一つ僕にも胸を張って言える毎日継続していることがありました。

　「辛い日もありました。風邪で喉が痛くとも我慢して喫煙していました。二日酔いであっても自分には負けたくないと思い、苦薬を飲む気持ちで酒を飲んだこともあります。時にはお医者さん、家族に止められることもありましたが、自分を鬼にしてきました。最後に皆さまにお伝えしたいことがあります。継続は力なり！」

　ステージでこんな風に言えたら良いのですが、そんな機会滅多にないのでこの場を借りてスピーチさせていただきました。

　もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、人は案外知らない自分の気が付かない所で努力しています。僕の喫煙飲酒習慣は、努力だというのは拡大解釈かもしれませんが、お酒を沢山飲むホストにとっては、飲酒という行為が努力に値すると思いませんか。注、僕はホストではありません。なれるならなってみたいもんです。馬鹿野郎！

　大きなことを成し遂げるための努力なんて難しいです。そして所詮努力というものは結果は現れず、自己満足的な部分が大きいです。だけどそれで、イイのでは？

　努力している時は辛いとは限りません。

　予想誌を読んでるそこのあなた、渋い顔で真剣に予想をしていますねぇ。字が読めなくなるくらい赤ペンで真っ赤な予想誌。それは、あなたの努力の現れですよ。結果はともかく、その努力楽しくありませんか？

　努力しないで当たるよりも、いっぱい努力して当たった方が気持ちいいものです。

　我々の趣味であったり、生活の一部であるギャンブル。いっぱい努力して儚くも大きな夢を見たいものですね。