昨年夏のいわき平オールスターで私はひどく負けていた。
しかしオリンピックで結果が出せないままの状態で参加した脇本の疲れと憔悴を考慮すれば、最終レースでは古性選手が差してくるかもしれないと思い、古性-脇本に厚く賭けた。すると3着に単騎の守澤が来てそれなりの配当がついたため初日からの負けが回収でき収支がトントンに。コロナ渦でハラハラドキドキできた夏の良い思い出だ。
正直、このときはまだ古性選手は競輪用語でいう賢い「乞食」のぐらいにしか思っていなかった。
ところが、グランプリでは単騎で優勝。全日本選抜競輪も優勝、そして高松宮記念も単騎で優勝したその走りと勇姿を見て、完全に味方が変わった。
「乞食」なんかではない、大阪の進学校出身の彼は「力」と「頭」で勝っている。
サマーナイト、オールスターでも古性選手には頑張って欲しい。
古性の強さが、まるでディズニーランドや自らの母校の甲子園の優勝戦に行ったかのような夏の思い出になり、グランプリへと繋いでくれればこれほど嬉しいことはない。
今年のグランプリでは古性=脇本がおそらく大本命になるだろう。結果もグランプリでは珍しいライン決着になると予想したい。
私は古性-脇本-全に厚く買う。夏の思い出を、冬につなげて悲願の近畿ワンツーへ。