俺が高校生のころから車券は百円だ――。
Мさんはよく時代時代のラーメンの値段と比較していかに車券の最低単位が変わらずにいるかということを力説する。ラーメン百円の昔も、五百円は払わねば食べられない今も車券は百円だと笑い、百円から買えるものだからオイシイ車券も百円しか取れないと意味不明に自虐するのだが、俺は妙に納得するのだった。
四十年前の新宿の場外馬券売場は千円単位でしか馬券が買えなかった。三連単が導入された当初もひと目百円では買えなかったと記憶する。
「片脚乗らんか――」と一枚二十円の馬券を五円ずつ四人で買おうするのは織田作之助の『競馬』だ。亡き妻一代の名前から一番の単勝を買い続ける寺田。そんな主人公を半端に真似た季節が俺にはあるのだが、今想うと顔が火照る。
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