突っ張る素振りと言っても、これが中中にむずかしい。相手になにがしかの脅威を与えるというか、慌てさせなければいけない、出来うるなら相手に目一杯で叩かせたいのだ。
時折見る。見え見えの二段駆けに対して、びた一文脚を使わずに済ませたいものだから、敵方は比較的楽に叩く事が叶い、本人はだらだら半端に下げる始末となり、不発に終わるトップクラスの自力屋を。
比べるに岩井芯は満点だった。一回ダッシュを掛け(自分も少しは脚を使う)高橋舜の「全開」を誘う。それが成ったら下げるだけ下げる。あとは捲れるかどうかだけ。
車券がはずれる度に毎回とは言わないが、「明日は明日の風が吹く」の古めいたフレーズをつぶやく。たまさか当たると一転、明日は明日で風が吹く。明日は明日で又風が吹く。今日も明日も風が吹く。まったくいい気なもんだが、車券の的中はなににも優る良薬だから、すこしくらい調子に乗ってもいいだろう。
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